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墨攻 (新潮文庫)
 
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墨攻 (新潮文庫) (文庫)

酒見 賢一 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか―史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。

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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 簡潔, 2007/2/10
 
 本書は短い。
 
 こんな薄さで何を描けるのかと思いながら手に取ったが、内容は思いのほか濃かった。
人物や展開する事象の描写は簡潔、しかし読者の想像を十分に喚起する。
 
 読者との距離を縮め過ぎず、緊張感を保ったまま展開し、あっ、という幕切れ。
あざやか。風格を感じさせる珠玉作。

 墨家という中国史に置ける奇形集団を知るにはもちろんよいが、
一人で八面六臂の活躍をするヒーローの話としても無理なく読める。

 読書に慣れた人なら本書を楽しみながらもあっと言う間に消化してしまうだろう。
それだけが残念である。
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38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 映画よりも本書の方がお薦め, 2007/2/18
By ともぱぱ - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
今、アンディ・ラウ主演で本書(そしてそれに続く漫画)をベースにした映画が公開されています。先日観にいきましたが、昔読んだ本書のストーリーと異なる展開、なかでも登場人物が随分増えていることに気づき、本書を読み直しました。本書は薄いものの、墨家の「非攻」「兼愛」の精神、それに基づき頼まれれば人の城を守ることが実は攻めていることになるという大いなる矛盾、作者の想像を交えてでしょうか、組織としての発展の過程で生じる路線対立といった映画では描ききれていない背景を十分述べつつ、梁城を巡る攻防は具体的・わかりやすく、かつ迫力満点で描かれており(ついでに言うと表紙および挿画は南伸坊氏)、改めて本書に深い感銘を受けました。アンディ・ラウの放つオーラが素晴しい映画も捨てがたいですが、これだけの内容をコンパクトにまとめた本書の方が、筋が長くなって焦点がぼけるのが残念な映画よりエンターテイメントとしてお薦めだと思います。この作品を発表したとき、作者はまだ二十代。中国ものを得意とする驚くべき才能の記念すべき初期の作品として是非一読することをお薦めします。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読み手を圧倒する迫力の「大」短編小説, 2006/12/5
「非攻・兼愛」の信条に則って「万人に対する愛」を説き、争いのない世界を理想とする『墨家』。

それだけならただの理想家たちの話で終わるのですが、本作の一種異様な魅力は、
墨家を思想団体としては異色の、理想のために戦う「傭兵集団」として描いたことにあります。

思想家と言うよりも技術者の集まりのような印象、
自衛のために敵を殺し、城を守るために時には市民でさえも処罰し犠牲にする冷酷さ、
戦争の技術を日々磨き上げ、多くの場合無償で、率先して陣頭に立つという異様さ。

人を守るために人を殺す姿は、現代にも通じる矛盾ですが、
この理想と現実のギャップが本作を貫くテーマであり、他に替え難い魅力となっています。

また、作中に登場する防御法は実際に墨家が用いたものですが、
その巧妙さは物語の中でも存分に発揮され、息をつかせぬ話の展開を彩ります。

墨家の抱える矛盾を現代に置き換え、深く考えるも良し。
作中に繰り広げられる2000年前の戦術を純粋に楽しむも良し。

150ページに満たない分量で、読み手を圧倒する勢いがあります。
意外な幕切れまで一気に読み通せる「一大」短編小説、
歴史小説や軍記ものが好きな方には特にお薦めです。
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投稿日: 10か月前 投稿者: 九月

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古代中国の百家争鳴の時代に、墨家という平和主義集団が一大勢力を築いていました。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ゴブリン男爵

5つ星のうち 4.0 無駄がない
短編集のように短いですが、文章は洗練されています。

墨守の語源になった鉄壁の守り。
職人としての防御。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: あにも

5つ星のうち 5.0 祝!中島敦文学賞受賞
実際に墨子や墨家集団について調べると、資料が少ない少ない... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 流人

5つ星のうち 4.0 墨子の思想を基にした架空の物語
 最初に『墨攻』が出版されたのは1991年。翌1992年には中島敦記念賞を受賞し、1994年に文庫になっています。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/9 投稿者: くろやぎ

5つ星のうち 4.0 面白い本でした
アンディ・ラウ主演の映画「墨攻」の解説を読み墨家に興味を持っていました。その解説の中で原作は日本の漫画だと書かれていたのですが、実際はこの本がそのまた原作のよう... 続きを読む
投稿日: 2007/9/24 投稿者: 佐々木良一

5つ星のうち 4.0 薄くても読み応えあり
 現代の小説家の作品の作品の中でも、稀にごくごく薄い小説が出る。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/6 投稿者: 樽井

5つ星のうち 4.0 タイトルの謎解きができない
... 続きを読む
投稿日: 2007/8/26 投稿者: 秀文

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