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彼岸先生 (新潮文庫)
 
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彼岸先生 (新潮文庫) (文庫)

by 島田 雅彦 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

ポルノなんだか、SFなんだか、政治小説なのか、ミステリーなのかわからない不思議な恋愛小説を書いている小説家の先生は川の向う岸に住んでいる。だから…彼岸先生。東京、ニューヨークで女性遍歴を重ねたドン・ファンで、プロの嘘つきである先生を、ぼくは人生の師と見立てたのだった。ロシア語を学ぶ十九歳のぼくと三十七歳の先生の奇妙な師弟関係を描いた平成版「こころ」。泉鏡花文学賞受賞作。

Product Details

  • 文庫: 418 pages
  • Publisher: 新潮社 (1995/05)
  • ISBN-10: 4101187045
  • ISBN-13: 978-4101187044
  • Release Date: 1995/05
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.2 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 3.0 out of 5 stars  See all reviews (10 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #87,635 in 本 (See Bestsellers in 本)

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4 of 4 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 逆教養小説として読みました。, 2009/7/3
物事を深く考えれば考えるほど、実生活が乱れてしまう。

普通の意味の教養小説と逆だ感じました。

特に前半は哲学的なものもあり、考えさせられるのですが

後半は構成も思想もやや乱れているように思いました。
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8 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 変人先生, 2004/8/20
By A Customer
 海外、恋愛など人生経験豊富な女好きの先生の
人生が垣間見れます。 夏目漱石の坊ちゃんの先生の
ように、一歩離れたところから、先生を尊敬し、
観察するような感じです。 著者の島田氏の経験を
ふまえてか、外国で、日本人が経験する様々な壁や、
アメリカ人の傲慢さなどについても書いてあり、
面白い内容になっていると思います。
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2 of 2 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 何が本当で何が嘘か, 2007/9/21
By mina (PARIS) - See all my reviews
なぞの多い小説である。
1) 先生の日記の冒頭に「日記には嘘しか書かない」とかかれている。この言葉を言葉どおりに受け取れば、アグネスもパットも架空の人物だということになってしまう。しかし、そういうわけでもなさそうである。では、どこまで本当なのか。
2)ラストの手紙は誰が書いたのか。響子さんの署名になっているが、蓮見重彦氏の解説によると作者は菊人らしく、証拠は彼岸先生という彼独自の呼び名が使われているからとの事。
3)そうだとすれば、なぜ、菊人は響子さんの名で書いたのか。先生と「魂の交流」をするためか。それとも、響子さんと先生の魂をつなごうとしたのか。
4)響子さんは本当に亡くなってしまったのか。菊人は彼女に対し先生の発狂は演技に過ぎない。と言って安心させようとし、彼女もそれに反対しない。だとしたら、なぜ、砂漠に行く必要があるのか。それも「魂の交流」か。
5)先生が日記を菊人にたくしたところを見ると発狂は予定されていたらしいが、予定通りに発狂などできるのだろうか。発狂は完全に演技でもなさそうであり、入院前、日記に支離滅裂なことがかかれている。どこまで演技でどこまで本当なのか。
6)先生は、本当に女好きなのか。では、なぜ愛してくれる女性(アグネス、妻、響子さん)からいつも逃げ出すのか。あまり熱心に愛されると窮屈だからか。なら、ほどほどに愛されれば満足するのか。むしろさびしがるのではないか。響子さんが自分を理解しすぎていて怖いというのはわからなくもないが。一人の人間が他の人間を完全に理解できるはずないし、妄想もある。
7)アグネスに対しても、情熱恋愛というよりも美人に好かれたから付き合わなければ損、みたいな気持ちで始まっているようだ。どの程度好きかもはっきりしない。セックスに関してもサービス精神を発揮しているが、無理をしすぎて疲れてしまったようだ。今日は疲れているといえず、常に相手を喜ばせ、相手の期待にこたえようとしている。これでは、長続きしないはず。また、長く付き合う気もなかったのかもしれない。
欧米文化圏には騎士道のながれを汲む恋愛至上主義みたいなのがあり、それは先生のように
恋愛は始まるともなく始まり終わるともなく終わっているといった考え方とは異質である。最も個人差もあり、最近の若者はあまりべたべたした関係を好まないらしいが。アグネスは愛するときは徹底的に愛する性格のようであり、先生は彼女に対して自分がいい加減な人間であることをはじめに言っておくべきだったと思う。マア言いにくいのはわかるが。パットに対しても同じ。ゲイではないとあらかじめ言っておくことができなかったためややこしいことになっている。もっとも、おかげで貴重な体験をしたといえなくもないが。
8)先生は菊人に何を伝えようとしたのか。
おそらく、作者は、そして先生もこんな理屈っぽい疑問はわらいとばすでしょう。適当に汲み取ってくださいといいそう。
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