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死にゆく妻との旅路 (新潮文庫)
 
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死にゆく妻との旅路 (新潮文庫) (文庫)

清水 久典 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った…。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった―。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

清水 久典
1947(昭和22)年、石川県生れ。中学卒業後、’63年から縫製会社に勤務。以後、高度成長期を縫製業一筋に生きる。やがて、自分の工場も経営するようになるが、中国製の安価な製品におされて経営は傾き、借金を背負う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 そして、「自分」はどう妻と生きていくべきなのか?, 2005/7/27
By 佐倉ごるふ - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
この手記は、家族をもつ、大人の方には、相当きつい。
「正しい」とか「正しくない」とか、そういう次元の話では
ありません。

著者が昔家族をおいて放浪に出た際、フィリピンパブの
女性と仲良くなります。月日が流れて、夫婦がその町、その店
あたりを通る頃、クルマの中の病床の妻が言います。
「おっさん、浮気したことあるやろ」「そうやな」・・・

この会話でグッときました。いろいろあったけど、結局、夫と妻、
男と女は旅路の果てを目指して、今となっては何でも言えます。
もう、そういうレベルの男と女、人間と人間の関係では、
説明もできない、そんな夫婦の物語です。

このままいったら、どんな終点になるかは、なんとなくわかって
いたはず。でも、娘のこと、親戚のこと、自分と妻の来し方
行く末を思った時、著者と奥さんは、いったい何を思ったの
でしょう。

ひるがえって、自分と家族に思いをはせずにはいられない。

暮らす、食べる、寝る、会話する、仕事をする、
生活する、生まれて生きていく・・空気のように意識しないで
過ぎていく毎日。しかし、それが、家族みんなが、夫婦が、
一所懸命に、がんばって支えていないと、世間の荒波に、
あっという間に、砂上の楼閣よろしく
地獄の底に突き落とされてしまう。

実は、誰でも、そんな状態と背中合わせであることを思うとき、
自分だけでなく、家族の生き様、行く末を真剣に考えずには
いられません。

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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 そして、「自分」はどう妻と生きていくべきなのか?, 2005/7/20
By 佐倉ごるふ - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
この手記は、家族をもつ、大人の方には、相当きつい。
「正しい」とか「正しくない」とか、そういう次元の話では
ありません。

著者が昔家族をおいて放浪に出た際、フィリピンパブの
女性と仲良くなります。月日が流れて、夫婦がその町、その店
あたりを通る頃、クルマの中の病床の妻が言います。
「おっさん、浮気したことあるやろ」「そうやな」・・・

この会話でグッときました。いろいろあったけど、結局、夫と妻、
男と女は旅路の果てを目指して、今となっては何でも言えます。
もう、そういうレベルの男と女、人間と人間の関係では、
説明もできない、そんな夫婦の物語です。

このままいったら、どんな終点になるかは、なんとなくわかって
いたはず。でも、娘のこと、親戚のこと、自分と妻の来し方
行く末を思った時、著者と奥さんは、いったい何を思ったの
でしょう。

ひるがえって、自分と家族に思いをはせずにはいられない。

暮らす、食べる、寝る、会話する、仕事をする、
生活する、生まれて生きていく・・空気のように意識しないで
過ぎていく毎日。しかし、それが、家族みんなが、夫婦が、
一所懸命に、がんばって支えていないと、世間の荒波に、
あっという間に、砂上の楼閣よろしく
地獄の底に突き落とされてしまう。

実は、誰でも、そんな状態と背中合わせであることを思うとき、
自分だけでなく、家族の生き様、行く末を真剣に考えずには
いられません。

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 至誠の人, 2006/1/29
世間的に見たら愚かな行為かもしれないし、少なくとも非常識だとは思います。
でも、誰しも逃げたしたくなる、避けられない身内の死に、逃げることなくずっと同伴し寄り添った作者の方には畏敬の気持ちが湧いてきます。
想像にすぎませんが、どれほどに辛く、切なく、苦しかったことでしょうか。
多くの夫婦の死別に立ち会ってきましたが、これほど奥様の存在自体を引き受けた方は見た事がありません。ただ頭が下がるばかりです。
病院にいったとして、鎮痛剤を使えば痛みは取れますが、寂しさや心の癒しは必ずしも得られるわけではありませんから。この旅を選ばれたのは奥様にとっては幸せだったのではないでしょうか。
私自身のかかわり方をふりかえり、申し訳なく感じました。
墓前に見える事はかないませんが祈りを捧げさせていただきます。
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