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二十歳の原点 (新潮文庫)
 
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二十歳の原点 (新潮文庫) (文庫)

by 高野 悦子 (著)
4.4 out of 5 stars  See all reviews (25 customer reviews)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

独りであること、未熟であることを認識の基点に、青春を駆けぬけた一女子大生の愛と死のノート。自ら命を絶った悲痛な魂の証言。

Product Details

  • 文庫: 240 pages
  • Publisher: 新潮社; 改版 edition (2000)
  • ISBN-10: 4101183015
  • ISBN-13: 978-4101183015
  • Release Date: 2000
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.2 x 0.4 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (25 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #16,386 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

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42 of 44 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 30数年前のベストセラーです。愛読しました。, 2005/10/2
By sasabon - See all my reviews
(TOP 10 REVIEWER)   
50歳を越えてしまった者です。我々の頃、『二十歳の原点』は、ベストセラーになりました。今の方が読まれても、その時代背景と心情に乖離があり、なかなかうまく捉えていただけないかも知れませんが、「青春の書」でした。

高野悦子さんは、当時立命館大学史学科の3回生で、彼女の日記を本にしたものです。「二十歳」の時に鉄道自殺をして、短い人生を終えました。「孤独感」「挫折感」というキーワードに共感したものです。「未熟さ」は私も共有していました。

今日何十年か振りに再読しました。同世代だった当時と30年経った今とでは当然時代背景も変わり、何より自分が年を取りました。彼女が関わった「学生運動」の総括もできていないまま大学は現在も存在しています。
一応進歩したように見えますが、本質はどうなのでしょうか。「学生運動の成果」はあったのでしょうか。

「自殺」というのは、いつの時代もどんな状況でも他人には理解できないものですね。彼女の親の世代になってしまった訳で、子に先立たれる親の悲しさを感じてしまいました。不幸なことです。自分の人生を最期まで全うすることの大切さを彼女に伝えたかったと思っています。

この本を読もうとしている皆さんの「二十歳の原点」とは何なのでしょうか。「青春」という捉え所のない言葉をどのように感じてられるのでしょうか。

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35 of 37 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 孤独な魂のモノローグ, 2003/2/24
高野悦子さんは、学園闘争高揚期の1960年代後半の揺れ動く、
激動の時代に立命館大学文学部史学科に入学し、大学生となる。

でも彼女は他の学生のように学園闘争の運動へ没入していくことはせず、
自分自身が「政治」に関わることへの根拠に疑問符を差し挟み、
常に自問自答を繰り返しながら、運動への参加と離脱を繰り返していきます。

この日記は、彼女のそういった学生生活における、
打ち砕かれた「理想」と「現実」への煩悶、
「主体性の確立」への真摯な闘い、そして失恋や孤独の寂しさなどが、
明るさと清冽なニヒリズムを底流に湛えるというパラドックスの中で、
彼女の激しさと優しさが同居した、瑞々しい文体で綴られていく二十歳の記録。

青春のすべてを傾注した、孤独で壮烈な軌跡!

だが彼女はついに孤独の中で、自らの命を絶つ。
1969年6月24日未明、山陰線の列車に飛び込み鉄道自殺。

何故彼女は、自ら命を絶たなければならなかったのか?
透明で純粋な心を失わずにいた高野悦子さんの二十歳の魂の記録は、

才能溢れる閨秀詩人であった彼女の最初で最後の「詩集」ともいえる。

「―独りであること、未熟であること、それが私の二十歳の原点である」

永遠の二十歳である彼女の「二十歳の原点」―。
ぜひみなさんにも手に取って感じてほしい、珠玉の一冊です。

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30 of 32 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars いちばん美しい年齢だなどと…, 2005/2/3
「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい季節だなどとだれにも言わせまい」(ポール・ニザン)
彼女は、六〇年代の激しい学生運動の嵐の中で、最終的に自殺という道を選んだ。私が高校生だったころ、朝日新聞で、本書と高野悦子氏についての記事を読んだことがある。そこには、彼女の友人のコメントがあった。「あの時代は、誰もが自殺する可能性があった。彼女もあの季節を通り過ぎれば、普通の主婦として今も生きていただろう」(概要)。
学生運動の是非については様々な意見があるとは思うが、学生たちは大学、自分達の学問が、果たして社会に役立っているのか、自分の問題として切実に問うた。それが社会変革に結びついたかどうかはともかく、その切実さにおいてうそはなかった。
自殺というと大層な、自分にはとてもできないこと、と思う人も多いだろうが、私には自殺するのに大層な決意はいらないと思う。
彼女の死は、歩道を歩いていて、いつのまにか車道に出ていた、というくらいの感覚、足を踏み外した先がたまたま死だったという気がしてならない。二十歳の苦しみには、そういう危険性がある。自分がどこにいるのか、どこに立っているのか分からなくなるほどの、苦しみ。
恋愛の失敗がその最たる原因だと私には思える。彼女の写真も付録されているが、どうしてこんなに可愛い人が、こんなに恋愛に苦しんだのか、私は写真を見るたびにやりきれなくなる。
学生運動特有の表現が多く、今の時代からすると読みづらさはある。
二十歳はいちばん美しい季節だなどと、二十歳を過ぎた私もいまだに言えない。しかし、この鋭利さの放つきらめきは儚い。その記録は間違いなく美しい。みなそれをゆっくり失いながら、人生を生き延びてゆくのであり、そしておそらく、一生失い続けるものなのだ。
高野悦子は六〇年代の、そして全ての二十歳の象徴として、今もここに佇んでいる。
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