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ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫) (文庫)

塩野 七生 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

古代ローマの歴史には多くの魅力的な人物が登場するが、もう一つ、忘れてはならない陰の主役が、インフラストラクチャーである。「人間が人間らしい生活を送るためには必要な大事業」であるとその重要性を知っていたローマ人は、街道を始め様々な基礎的システムを整備してきた。現代社会にとっても欠くことができないこれらのインフラは、すべてローマに源を発している。豊富なカラー図版も交え、ローマの偉大さを立体的に浮かび上がらせる。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

塩野 七生
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 インフラの重要性をこのさい再考すべし, 2008/4/11
本書はインフラを中心にした古代ローマの話になっている。
「すべての道は…」の別の意味は、道路というインフラの整備によって、ローマは世界一の帝国であり、首都であることを表しているのだろう。
日本では道路批判が続出しているが、はっきり、造り過ぎである。なぜ取捨選択しないのか、なぜ「地方は望んでいます」といった衆愚に頼るのか。
ローマ皇帝は、誰一人として、自分の家や故郷に道路や水道を通すようなことはなかった、と塩野さんはおっしゃった。比して日本の政治家たちは、地元のためと証して不便な空港を作り、新幹線の駅をつくり、そのほかの施設も…。この人格の低さ。これではだめだ。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 もう一人の天才に始まる大事業, 2007/10/15
カエサルが飛びぬけ存在感で描かれていたこのシリーズだが、インフラを主役においた今回に限って言えばアッピウス・クラウディウスの天才ぶりも見逃せない。
著者自身「ローマ時代の偉人でこの人の頭の中はどうなっていたのだろう?と本気で考えてしまうのはカエサルとアッピウスだ」と語っている。
ローマ発展の礎を築いたといってもいい街道網と上下水道の整備。万里の長城は外敵を入れないために築かれたものだったがローマは外への道を広げることによってその基盤を絶対のものにした。この思考の違いが面白い。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 時系列を飛び越えて, 2006/10/15
By くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 塩野七生のローマ人の物語は 発刊を楽しみにしているシリーズである。このレビューでも幾度か取り上げたが 実に面白い。

 27巻は 従来とはがらりと趣を変えて ローマ街道に絞った一巻である。ここまではローマの誕生以来 時系列的にローマを語ってきた塩野が 「時系」を放り出して ローマ街道と その一部をなす 橋について 集中的に語る。意欲的な実験作であると言って良い。こういう大技が出来るのは 歴史家ではない塩野ならではである。

 我々は ともすると 歴史上の人物を通して その時々の時代を見る。それに対して 塩野はローマ街道を作り上げたというローマの精神を 主人公にしている。読んでいて ローマ人たちが 社会というもの 政治というもの 外交というものを どう考えていたかが はっきり分かり 小気味が良いくらいである。戦いも 陰謀も 恋のさや当ても出てこない歴史小説が かくも面白いことには いささか愕然とした次第である。
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