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ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫) (文庫)

塩野 七生 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)
ローマ世界に平和をもたらし、繁栄の礎を築いたアウグストゥスを、人々は「国家の父」と呼ぶようになる。しかしその彼にも大きな悩みがあった。後継者を誰にするか―妻リヴィアの連れ子ティベリウスは偉大なる父に反発して一方的に引退。娘ユリアの息子たちに期待をつないだものの、いずれも若くして死んでしまう。カエサルの構想した帝政は果してローマに根付くのか。アウグストゥスの「戦い」は続く。

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5つ星のうち 5.0 拡大するローマ国家を導く名指導者像, 2008/5/11
アウグストゥスの晩年を描く下巻。
冷静かつ巧妙に帝政への手を打ち続けていた青・壮年期と比較して、失政(というほどの失敗でもないが若いころのアウグストゥスの周到さからみれば粗が目立つ)や一族の不祥事が続き、そのことが却ってアウグストゥスの人間らしさを気づかせてくれているような印象を受けました。人間誰しも歳をとると弱気になり、身内を可愛く思うようになるのでしょうが、身内の不祥事にはことのほか心を痛めたのではないでしょうか。
「アウグストゥスが…確立に努めた帝政とは、効率よく機能する世界国家の実現であった」と塩野氏は述べていますが、カエサルにしろアウグストゥスにしろ、私欲というものを全く感じさせず、適確な国家観とそれを実現するグランドデザインをもっていったという2点において、極めて有能な政治家であったと思います。
2000年経った現代でも学ぶことの多い時代であり、それを分かりやすく読みやすく紹介する塩野氏の功績は評価されてしかるべきと思います。
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5つ星のうち 5.0 アウグストゥスにはカエサルの構想が理解できていなかったのではないか?, 2007/9/11
By 池田平太郎 (福岡市博多区) - レビューをすべて見る
シェークスピアの傑作・「シーザー」と、それを題材に何度も映画化したハリウッドとによって、カエサルと言えば、「エジプトの女王・クレオパトラと浮き名を流し、共和制ローマの乗っ取りを計ろうとして共和制支持者に暗殺された人物・・・」というイメージが定着しているようだが、では、カエサルは果たして王になろうとしていたのだろうか?
私見を述べさせて頂くなら、彼が目指そうとしたのは、「王」でも「皇帝」ではなく、むしろ、現在の「大統領」的なものではなかったかと。
では、「大統領」と「皇帝」、そのもっとも大きな違いは何かといえば、それは、言うまでもなく世襲の有無であり、そう考えたならカエサルの死後、遺書により後継者に任じられたのはクレオパトラとの間に出来た一子・カエサリアンではなく、遠縁に当たるオクタビアヌスだったわけで・・・。

もっとも、古代ローマの「皇帝」とは、プリンチェプス・・・、(塩野七生女史に言わせると、「第一人者」という訳が適当だとのことだが、イタリア語やラテン語はおろか、標準語さえも満足にしゃべれない私が敢えて言わせて頂くとしたなら、むしろ、「筆頭市民」と言う訳が適当ではなかったかと。)つまり、元老院により特権を付与されたローマ市民という扱いであり、後世の絶対権力者「皇帝」よりは、やはり、今の大統領に性格は近いように思える。
「大統領」というものを理解できたのは、同時代人ではカエサルだけだったことに彼の悲劇があったのではないか?
(彼の後継者であり、彼の思想を一番的確に理解していたと思われるオクタビアヌスでも、完全には理解し切れてなかった・・・、伝える間がなかったのではないかと。)
そして、後の世まで、それを誰も理解しきれなかったことが、後のローマ帝国崩壊の最大の原因だったと思う。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ためになります。読みましょう。, 2004/11/19
日本史なら司馬遼太郎。
世界史、とりわけこのローマ帝国史なら塩野七生氏でしょう。
私の大学の先生もお奨めしていました。
現代にも通じるところが多々あり、大変ためになります。
どっちみち最後にはローマ帝国の滅亡というラストが待っているのですが、
そこまで行くのにこれだけの過程を経たのだということが真に実感できる良書です。
是非一読あれ。
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