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ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫) (文庫)

塩野 七生 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)
ユリウス・カエサルが暗殺されてから十五年。彼の養子オクタヴィアヌスは、養父の遺志に逆らうように共和政への復帰を宣言する。これに感謝した元老院は「アウグストゥス」の尊称を贈り、ローマの「第一人者」としての地位を認めた。しかしこの復帰宣言は、カエサルの理想であった「帝政」への巧妙な布石であった―。天才カエサルの構想を実現した初代皇帝の生涯を通じて、帝政の成り立ちを明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩野 七生
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。’93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 天才と秀才, 2005/1/20
By ぷりうす (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
軍事・政治そして愛の天才であり、誰からも愛されたカエサルの後を継いだアウグストゥス。

物静かで慎重であり、体が弱く軍事面ではからっきしダメ。文章力も説得力もカエサルほどではない。しかし、カエサルの後継者としての責任感と使命感は人一倍というアウグストゥスはどのようにして、天才が為し得なかった改革を実現することができたのか。

カエサルは、言ってみればスポーツ万能で成績もトップクラス、女子にもモテモテで、男子からも慕われ、教師も周りの学校の生徒も一目置く生徒会長といった、学校のアイドルのようなもの。
その彼から、次期生徒会長の指名を受けた新入生・オクダヴィアヌス君の立場たるや、普通の人なら耐えられないような苦労の連続であったと思います。

自分の能力の限界を見極めつつ、慎重に長い時間をかけて目的を実現していくオクタヴィアヌスは、カエサルとは違う意味で尊敬できます。凡才でしかない、僕たちにはむしろ彼の方に共感できることが多いのではないでしょうか。

強烈な責任感と目的意識さえあれば凡才でも天才の為し得なかったことを実現できる。そんな勇気を与えてくれます。

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5つ星のうち 5.0 ローマはなぜ帝政を選んだのか? アウグストゥスはいかにして帝政の基礎を築いたのか?, 2004/10/28
By yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
カエサル死後の内乱を制し、初代皇帝として帝政を開始したアウグストゥスを描く。
本巻での読みどころは2点、(1)ローマはなぜ帝政を選んだのか? (2)アウグストゥスはいかにして帝政の基礎を築いたのか? 
当時のローマが執っていた執政官制度、元老院による寡頭政治という体制の限界や問題点については本巻以前の巻でもたびたび触れられてきたところであるが、直接民主制というある種、理想的な政治体制から帝政を選んだローマの選択はいかにしてなされたのか、影響、反動など俄然興味をひかれるところである。またカエサルさえ成しえなかったことを、内乱という騒乱を経た上ではあったものの、皇帝による統括という路線をアウグストゥスはいかに成し遂げていったのか・・・。
著者は本シリーズのそれまでの巻と同じく事柄をひとつひとつ事細かに記していく。内政、外交、政治的駆け引き、軍事・・・、社会の変化、文化等々。冒頭の2つの事柄についても,著者は事象を省略することなく記していく。とりあげられる事柄はひとつひとつ興味深いのだが、逆に細かい部分を漫然と追っていると、木を見て森を見ないことになってしまうかもしれない。
それにしても、材料を重ねていき、全貌を描いていく著者の記述スタイルの見事なこと! 知的好奇心が刺激される。
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5つ星のうち 4.0 天才の後を継いだ天才でない人物による「戦争」, 2008/5/1
長かったカエサルの項が終わり、本書からはカエサルの養子であり後継者であり、最初の皇帝となるアウグストゥス(オクタヴィアヌス)への主人公が移ります。
「スッラのように痛快でもなく、カエサルのように愉快でもない」と塩野氏が評するとおり、
アウグストゥスは派手な戦争をする訳でもなく、弁舌さわやかに市民に演説するような場面はありません。しかし、常に冷静に行動し、元老院派の反発を避けながら、時間をかけて、かつ巧妙に、自らへの権力の集中を進めていくさまは、地味にみえるだけにかえってアウグストゥスの優秀さを表しているような気がします。
読者にとってはカエサルの項のほうが面白いのは間違いなく、本巻での文章表現は退屈な印象を受けますが、塩野氏は「彼の生涯と業績を追っていた間、一度として退屈したことはなかった。それは彼が生涯をかけて別の意味での戦争を戦っていたから」と前書きで語っています。
静かなる最高権力者がいかにしてローマを帝政へと導くのか。静かなタッチが却って緊張感をもたせていて、次巻以降に期待を持たせる内容となっています。
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塩野七生は圧倒的に女としてカエサルを愛していたことは 本シリーズの前の巻を読んでみれば 一目瞭然であるが... 続きを読む
投稿日: 2004/11/18 投稿者: くにたち蟄居日記

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