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ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)    新潮文庫
 
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ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫 (文庫)

塩野 七生 (著)
5つ星のうち 4.5 レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介
ローマ人の物語イタリア半島統一までの長き道のり。

ギリシアから視察団が戻り、前449年、共和政ローマは初の成文法を発表。しかしその内容は平民の望むものとは程遠く、貴族対平民の対立の構図は解消されなかった。近隣諸族との戦闘もさらに続き、前390年夏にはケルト族が来襲、ローマで残虐のかぎりをつくす。建国以来初めての屈辱だった。ローマはいかにしてこのどん底から這い上がり、イタリア半島統一を成し遂げるのか。

内容(「BOOK」データベースより)
ギリシアから視察団が戻り、前449年、共和政ローマは初の成文法を発表。しかしその内容は平民の望むものとは程遠く、貴族対平民の対立の構図は解消されなかった。近隣諸族との戦闘もさらに続き、前390年夏にはケルト族が来襲、ローマで残虐のかぎりをつくす。建国以来初めての屈辱だった。ローマはいかにしてこのどん底から這い上がり、イタリア半島統一を成し遂げるのか。


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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ローマを学ぶことは、システムを学ぶこと, 2002/9/15
By q-reviewer - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
職業柄、少し違った見方を。
企業の種々のマネジメント・システムを勉強していると、基本的なところで東洋的なものと西洋的なものの違いを思い知らされる。西洋の論理的合理性を追究するシステム思考に対して、東洋の人格人徳が仕事をする人治主義的思考。
たとえば、医療現場でもシステム思考を追究する西洋と、お医者様は偉い先生様だから間違いは起こさない、疑ったりしちゃ罰が当たると考える東洋。だから組織に不祥事が起こればシステムを直す西洋に対して、不祥事はそれを起こした人が悪いのだから人の首をすげ替えて済ましてしまう東洋。あまり適切な例ではなかったかも知れないが、少し大袈裟に誇張して表現するとこのような違いがある。
この合理的システム思考の源はどこから発するのかと考えていたが、このローマ人の物語にひとつの答がある。

元老員と執政官の関係、更にふたりの執政官とその弱点を補う独裁官の誕生、そして護民官の発生過程などを見ていると、システムの国であることがよく分かる。特にこの第2巻がその中心である。
自国の発展を願って種々のシステムを考案し、基本的にこのシステムを守ろうとする。何か問題が発生すればシステムを破るのではなく、システムを再検討して新たなシステムに進化させる。ここにシステム三原則(設定 → 厳守 → 進化)が明確に見て取れる。もちろんひとつひとつを見ればきれい事ばかりでは済んでいないのだろうが。
このようにシステマティックに思考することは、ある程度それを守りきる市民の意思が必要だが、権力はあくまでも人に所属してしまう日本ではまず考えられない。
そのようなことまで考えてしまうほど、奥の深い著述である。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 積み重ねています。, 2007/7/31
By 通潤橋 "kojitan" (日本(japan)) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
この巻の出来も立派だと思います。複雑な周辺事情をも正しい順序
で説明してくれているのでしょうかね。

お話はギリシアへの派遣視察団が帰国するところから続きます。前
449年十二表法の制定により、共和制ローマとして、ローマ人は歩
み始めます。塩野さんの説明がすごくわかりやすかったのは、この
共和制というのが、現在のフランスの共和制などとはまったく異質
の政体であるこというものでした。翻訳の問題なのだろうが、歴史
を志すものには重要なポイントなので、イメージだけでもしっかり
持ちたいところ。といいつつ私もすこし忘れている。しかし、彼ら
の文明はこの時期に法律が必要なほど高いものだったとも考えられ
るし、日本では成文法は聖徳太子の17条の憲法(604年)まで法律が
なくても、モラルのあった生活をしていたとも考えられる。


■ ともかく政体を変える事により、躍進するかと思った共和制ロ
ーマなのですが、文化レベルでは蛮族と言わざるを得ない、ケルト
人により、壊滅的な敗北をすることになります。これが前390年の出
来事です。このケルト人は去年流行したceltic womanや、有名なenya
もそうですし、もっとも好きなのはThe Chieftains等、他にリバー
ダンスなどの文化の源流たるケルト人ですが、このころは蛮族でしか
なかったんですね。しかし、この時期は森に棲む民族として、広く生
きていました。ドイツにも、スイスにも、フランスにも、スペインに
も。375年にゲルマン人の大移動が始まるまでは、深い森の中でケルト
人は暮らしていたのですね。

さまざまな様子が事細かにかかれていて、非常に読後感も素晴らしい
ものでした。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 面白いし、学ぶことも多い, 2004/5/28
By chatbrun (n) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
古代西洋史大好き人間にとっては、これはとても面白い本である。
字も大きくてすっきり読みやすい。目に優しい。
長い長いシリーズの2作目となる本作では、共和政ローマについて語る。
共和、といっても今の共和国とは違うもので、王政と民主政の混じったとで
も言おうか、大きな権力をもつ役職は存在するけれども、市民の力や声もそこ

そこ反映されている。でも、勿論貴族も平民も皆仲良く幸せに暮らしました、
とはいかないわけで、階級間の対立や諸部族との戦闘にもまれながら、ローマ
が「ゆっくりと、だが着実に」試行錯誤しながら成長していく様子がわかる。
研究者のようにきちんと調査したうえで書かれているのがわかる非常な労作。

ケルト人にこてんぱんにやられてから何とか復興していく様子が見もの。

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