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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
 
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関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) (文庫)

司馬 遼太郎 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)
東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 義 と 利, 2005/4/22
内容は言うまでも無く、西暦1600年の「関ヶ原の戦」が主題。
とはいっても、戦争そのものよりも、そこに至るまでの石田光成と徳川家康の駆け引きや他の武将たちの動静を、全体の7割以上を使って描かれている。

大義・忠義・恩義・信義、そして正義。
世の中は「義」で動くものだと信じている石田光成。
何故なら彼自身、これまで秀吉への恩義と彼の有能な部下としての正義のために働き、秀吉亡き今も秀頼への忠義に生きようとしているから。
そして、自分がそうである以上他人もそうだろうと考えていたし、「そうあるべき」だと考えていた。
(思想的)潔癖症で、燃えるような理想主義者。
それゆえ時に視野が狭くなり、他者への寛容さを欠いては余計な憎しみを買う。

自己保身に出世欲。
世の中は「利(益)」で動くことを知っている徳川家康。
耐えに耐えてきた人生の果てに、ようやく転がり込んだ「秀吉の死」という天下取りの好機。
秀吉から秀頼の後見をまかされながら、秀吉の死後は涼しい顔で「豊臣体制」の切り崩しを図っていく。
諸武将・諸大名に対し、時に石田光成への反感をあおり、時に自分に味方することの利を悟らせ、着実に地ならしを進めて行く家康。
もちろん「何事も秀頼様の為」という顔で。

そんな2人が繰り広げる謀略・策略の数々。
各々の思惑に従い、家康或いは光成の下に集う武将達。
そして下巻中盤あたりから満を持して展開される、臨場感あふれる「関ヶ原」の描写。
特に「爪を噛む」「叛応」「石田崩れ」の3つの章は圧巻です。
戦場に響き渡る大谷刑部の怒号と、戸田重政とその従者・寅の特攻はその最たるものと言えるでしょう。

カッコよく生きる為、カッコ悪くとも生き抜く為のヒントがてんこ盛りの本書。
必読です。

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23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これまで読んだ司馬作品の中でも大好きな1作, 2007/1/20
これまで読んだ司馬遼太郎の作品の中でも最高作では、とも思える1作です。読者は当然、この余りにも有名な戦いの結末を知っているわけですが、そこに至るまでのやり取りが積み上げられる中で、高まっていく緊張感が凄いです。まるで志望校の入学試験が、まだまだ先のこと、と思っていながら、ジワジワと近付いてくる感じです。
それまでに積み上げられていくものは、徳川家康の老獪な政略であり、石田三成と直江兼続の壮大な戦略であり、その他の諸大名も絡んだ魅力的なエピソードです。会津へ向かおうとする大谷義継のところへ三成が現れ、三成の様子から義継は・・・、こうした魅力的なエピソードが、関ヶ原の戦いへと積み上げられ、我々読者の緊張感は高まり、引き込まれていきます。
そして遂に、関ヶ原で最初の銃撃が起こり、戦いが始まる。この戦いの語りも素晴らしいです。戦いの中で負傷した島左近と三成の主従を超えたやり取り、小早川秀秋の裏切りに最後の応戦をする大谷義継・・・。私は、心情的に西軍寄りなのですが、この2つのシーンでは、通勤中の電車の中で涙が出そうになりました。
社会人として業務に忙殺される中で、忘れがちな感情と感動が湧き上がってくる作品だと思います。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不朽の名作, 2005/9/10
By glass1973jp (大阪市城東区) - レビューをすべて見る
司馬遼太郎の愛読者ですが、この本は何度読んでもあきません。
舞台はご存知の天下分け目の関が原です。この作品の凄さはその歴史的事件以上に司馬遼太郎の時代背景および人物の心理面の変化の描写が非常に論理的であり、表現が細かいところです。
あくまでも時代小説ですが、本当にこの人物はいったのではないかと思わせます。それだけ司馬遼太郎の歴史に対する造詣の深さを感じさせます。
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よく理解していませんでした。... 続きを読む
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