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指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく (新潮文庫)
 
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指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく (新潮文庫) (文庫)

城山 三郎 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

神風特別攻撃隊第一号に選ばれ、レイテ沖に散った関行男大尉。敗戦を知らされないまま、玉音放送後に「最後」の特攻隊員として沖縄へ飛び立った中津留達雄大尉。すでに結婚をして家庭の幸せもつかんでいた青年指揮官たちは、その時をいかにして迎えたのか。海軍兵学校の同期生であった二人の人生を対比させながら、戦争と人間を描いた哀切のドキュメントノベル。城山文学の集大成。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

城山 三郎
1927(昭和2)年、名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。’57年、『輸出』により文学界新人賞、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』や『毎日が日曜日』『もう、きみには頼まない』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 戦争のことをちゃんと知りたい人に。, 2004/9/9
By カスタマー
真珠湾攻撃のこと、特攻隊のこと、軍隊のこと、知りたかったけれど
学校では教えてくれないし、誰に聞けばいいのか、聞いてもいいのか
わからなかったことを、教えてくれます。

「神雷」「桜花」「伏龍」など、知らなかった言葉もたくさん出てきましたが、
それらについて知るほどに、多くの人に知って欲しい、もっと戦争について知りたいと思いました。

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41 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 若く、優秀な個性の死, 2005/9/3
By omr (東京都大田区) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
海軍兵学校で同期であった、ふたりの航空指揮官の数奇で、いたたまれない運命を描いた著者の代表作です。関行雄大尉と中津留達雄大尉は、共に新妻を残し、若き指揮官として部下を率いて出撃、二十三歳で世を去っています。関大尉は神風特攻の幕開けをし、中津留大尉は最後の特攻として歴史に刻まれています。

今からでは想像もつきませんが、簡単に、いとも簡単に彼らは特攻、すなわち死を命じられ、死地に赴いていきます。敷島隊として有名な関大尉のケースは、本人も想像できないほどあっけなく、明日の朝死んでくれ、と告げられています。また、中津留大尉の場合は、終戦後、良く戦争が終わったことも認識しないまま、宇垣長官とともに特攻へと赴いてます。生まれたばかりの子供を残し、せめてこの人の命だけは救えなかったものか、と痛切に思います(中津留大尉の父は「宇垣さんがひとりで責任をとってくれていたらなあ」と・・肉親の思いには言葉もありません)。

ふたりの性格はまるで正反対、同期でありながら交流の記録もまったく残っていないようです。こうした若く、優秀な個性を戦争は山ほど奪ったのです。戦争を総括し、こうした犠牲の上に築かれる教訓を引き継ぎ、何らかの結果をもたらしていくことは今に生きる我々の責務と感じるべきでしょう。

本書の最後、特攻した若者の母親が終戦後、いつも海を見つめて「そんなことはないとわかっているんだけど、それでも何年かかかって帰ってくる気がするの」と述懐するくだりは涙なくしては、読み終えることができません。

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26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 われわれが特攻隊員達から学ぶべきことは?, 2005/1/16
By カスタマー
一回目の神風特攻隊を指揮した関行男と、最後の特攻隊を指揮した中津留達雄を中心に、特攻隊指揮官の姿を浮き彫りに描いている。軍人としての一面だけでなく、家庭人としての面も強調しているのが特徴か。政治家、軍人であれば、誰もが敗戦を確信しているのに、誰も組み込まれたシステムから逃れられない恐ろしさ(あまりに強烈な刷り込み教育にいつもながらに怖い思いをします)、そしてシステム中のどこに責任があるか分からない体質、誰も戦争を終わらせるために意味のある努力をしない思考停止体質。。。さらには、空を飛ぶものであれば何でも使って(高性能の爆撃機であれ水上飛行機であれ)特攻させる意味不明性、「原則として攻撃は特攻、つまり他の手段(普通の手段)での攻撃はしない」と言い放つ司令官の思考停止。責任を取るといっても、自分の意地の延長でしかなく、しかも必要のない命を道連れにする司令官の非人間性。。。

特攻隊員達の無念もさることながら、こういった奇怪な現象を特攻という文脈ではっきり認識できるという点で有益だった。こうした現象は現代日本でも散見されることなので、自戒の念を新たにした。われわれが特攻隊員達から学ぶべきこと、そして彼らのためにし得ることは、こうした奇怪現象が日本から減るよう不断の努力をすることではないかと強烈に感じた。

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