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輝ける闇 (新潮文庫)
 
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輝ける闇 (新潮文庫) (文庫)

by 開高 健 (著)
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Product Details

  • 文庫: 294 pages
  • Publisher: 新潮社 (1982/10)
  • ISBN-10: 410112809X
  • ISBN-13: 978-4101128092
  • Release Date: 1982/10
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (23 customer reviews)
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32 of 37 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 力強くて濃厚な一冊, 2005/7/14
言わずと知れた開高健の代表作だが、全体からベトナム熱帯雨林の湿気が漂ってくるかと
思うほど、力強くて濃い文章。比喩や言い回しは開高健独特のものだが、それが恐ろしく
的確に現実を表現しているところが凄い。

ベトナム戦争を通じて、戦争の良し悪しといったことではなく、ずばり素っ裸の人間その
ものを描き出す。

ラストシーンではもはや主人公は人間ではなく、ほとんど本能のままに動く獣と化してし
まうが、戦争の極限状態をここまで見事に描き出している文章はなかなか他に見当たらな
い。凄惨を超えて滑稽な域に達している点が、これまたリアルなのである。

実にこってりとしていて、読み応えは十分。薄っぺらな小説に飽きた人にも、濃い目の小
説が好きな人にもお勧めできる名作。

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45 of 53 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 純文学界が開高を語らないのは、実は語れないからではないのか?, 2005/12/8
作者自身が従軍記者としてベトナムに行き、200人の小隊のなかで彼を含めて17人しか生き残れなかったという経験を軸に書かれた大作。日本の小説にはいわゆる「私小説」というスタイルがあるが、本作はそうした形で書かれた作品としてはもっとも強烈なものではないか。80年代にアメリカがベトナムを素材にした映画をいくつも作ったが、そうした映像よりも何よりも強烈な印象があります。開高氏のような戦中派というか幼少時代に戦争を経験した世代には「生と死」というものが非常に重い。作家はベトナムだけでなく、アイヒマン裁判、ビアフラなどなど世界中の戦争、生と死、それを起こした人を追いかけている。経験しなければ語れないというのであれば、彼の経験の昇華と言える本作は、いよいよ重いと言えるのである。名作である。。
開高氏はこれと「夏の闇」以降は釣り、食、といった一見エピキュリアンな方向へと対象がシフトしていくように見える。上記のような極限状態を経験すれば、そうなっていくこともまた納得なのである。純文学作家としての開高というのがあまり語られないのはなぜだろう。語れる人がいないのではあるまいか?今の文学界に。そう思わずにはいられない。
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30 of 36 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 無為の日々, 2005/8/8
By butterfish (兵庫県尼崎市) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
最初から最後まで途切れること無い、まとわりつく情感のような
文体。

確かにとっつきにくく、読みづらい。争いの現場をいる彼と
私たちの距離はそうそうに縮められない。
それでもゴリゴリと読み進める。すると途中話が前後して
いるような、流れが追いにくい場面が現れたりする。

読者はまさに先の見えぬジャングルを進むような感覚であると思う。

しかし読後にサーっと伝わってきた。あらゆることが。
彼の混乱、戦地の混乱、何もかもぶちまけられたパズルのように
決して組み合わさることの無い断片のようで、それがきっと彼が
とめどなく感じてきたことなのであろうこと。

戦地での個人的な体験は、大変に無為な日々であるとしか言い様が無い。
彼は記者で小説家でそれ以上でもそれ以下でもない。同様に、
ベトナム人はベトナム人でしかなく、米軍は米軍でしかない。
私は途中まで、ベトナム人チャンが言うように、記者や米軍は
エゴイズムの混じった無駄な日々を過ごしているように感じていたが、
違う、それぞれが無為な日々を過ごしているのだ。

著者は粘着質としかいえない文章を、きっと狂気の状態を保ちつづけながら
書き出したと思う。
無為の日々での、一つ一つの欲望を丹念に描き出す。
その熱さの全てを受け取ることはきっと永遠に出来ないが、
その熱すぎる文章からはみ出る熱風は、何かを感じざるを得ない代物である。

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Published on 2007/4/6 by Maggot

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