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白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫)
 
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白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫) (文庫)

山崎 豊子 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

開始された医事裁判の控訴審は、原告側弁護人や里見たちの献身的努力によって、予断を許さない展開に。そして、財前自身の体に不吉な病魔の影が…。厳正であるべき“白い巨塔”大学病院の赤裸々な実態と、今日ますますその重要性を増している医事裁判に題材をとり、徹底した取材によって、人間の生命の尊厳と、二人の男の対照的生き方とを劇的に描ききった、社会派小説の金字塔。

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5つ星のうち 5.0 新潮文庫1から5巻の内、最も薄い厚さと感じる感動の1冊, 2003/11/24
 医事裁判の行方、その後の財前。新潮文庫5巻はその後半から加速をつけて一気に読み込んでしまった。
 控訴審である医事裁判はその証言台に立つ人々の証言が財前側、患者側と医師、教授たち、家族らとそれぞれに内容は緊迫したものがあり、判決が下る前のやりとり、判決が下る時、息を飲む臨場感が溢れ出してくる。

 財前の権力へのこだわりはすさまじいと驚異を覚えるが現にこのような感覚で生きている人間は現代も実存するのではないか、と社会のあらゆる場面を思い起こせばそれこそまたリアルな苦々しさがよみがえる。

 財前の同期の里見医師は真実を追求し、誠意を尽くす理想的な医師であり、皮肉にも財前がいたからこそ、里見の理想的な医師像はきわ立っていたのかもしれない。いや、いなければいけなかった存在だ。

 新潮文庫第1から5巻のうち、この5巻は分厚さは他の巻と勝るにもおとらないが、最も薄く思えた厚さだった。ラストの場面は一生忘れそうもない。荘厳さがあり、しみじみと人間の混沌とした世界を思った。

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28 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 著者のいう「強烈な人間ドラマ」が巧みに描き出された傑作品!, 2008/2/24
By TKMT (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
リメイクドラマとしても異例の2クールをかけて放送された『白い巨塔』は、今なお多くの人の記憶に残っている作品に違いない。原作を読んで、そのときに受けた鮮烈な印象が直ちに蘇ってきた。最終巻である第5巻は、医事裁判の控訴審の結果と主人公である財前五郎の死が、それをめぐる「人間ドラマ」を背景に巧みな筆致によって叙述され、文字通りのクライマックスの巻だ。自分が癌であることを当初知らされず、自分の病状に疑問を抱いた財前は、彼にとってまさに唯一の旧友である里見に尋ねる。「真実を教えてくれ、僕は医者だ、しかも癌専門医だ・・・、その僕が自分の症状の真実を知らずにいるのは、あまりに残酷だ!」(391頁)と詰め寄る。なんと皮肉な発言であろうか。自分の注意義務怠慢によって急死した佐々木庸平も自分の死の真実を知らずに死んだのであり、そしてその後の医事裁判においても、財前は「真実」を隠蔽するために数多くの偽装工作を施したからだ。しかしその財前も自らの「死」に対面して、「医師というものがどういうものか、そしてどうあるべきか」を初めて悟るのである。田宮二郎版のドラマ『白い巨塔』の「終章」でもその発言が生々しく語られている。私が最も印象に残ったシーンだ。大河内教授に残された封書には、「自ら癌治療の第一線にある者が、早期発見出来ず、手術不能の癌で死すことを恥じる」(401頁)とある。それは財前の最後の言葉であり、医師という本来の道から逸脱した言動に対する心からの反省でもあろう。一度は完結した小説の「続編」を刊行する決意をした著者の心境から察すれば、財全五郎の「死」をもってその続編を締めくくることが不可避であったのかもしれない。本書は、人間の生と死・尊厳、医師の役割、医療のあり方といった、本来は扱うことが実に困難なテーマに果敢に挑んだ文字通りの傑作品である。現代において本書が有する意義はその輝きを増している。
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本当の姿, 2004/1/30
3巻で一回物語の区切りがついているとは言え、
4巻までの1700頁は5巻に辿り着く布石だったと思えるほど、
5巻は感動的でした。

何より、登場人物の本当の姿が良く見えるのが、
5巻の最後だと思います。
財前、里見、東、ケイ子、又一、
彼らの「本当の気持ち」をラストの場面が
鮮明に映し出してくれています。

社会的な反響を考慮し、

膨大な量の取材、研究をして書き上げられたこの小説は
そのスケールの大きさとともに、
感動を与えてくれます。

最後に、
財前とは全く違う性格の人間だと思う自分が
1巻から読み進めていくにつれて、
財前に共感したことに驚きました。

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とにかく医学知識に関する取材力の高さには本当に脱帽です。
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投稿日: 2004/8/23 投稿者: アイランダー

5つ星のうち 5.0 名作だと思います
テレビで話題になって興味をもち読んでみましたが、なんともいえず重厚な作品だったと思います。... 続きを読む
投稿日: 2004/3/17 投稿者: 青海

5つ星のうち 4.0 作者の力強さが感じられる名作
 本書で一番印象的だったのは、ストーリー展開や皮肉な最終章よりも、作者の綿密な取材とそれによってもたらされた詳細な描写だ。... 続きを読む
投稿日: 2004/3/1 投稿者: まる・ち

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