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金色夜叉 (新潮文庫)
 
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金色夜叉 (新潮文庫) (文庫)

尾崎 紅葉 (著)
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登録情報

  • 文庫: 583ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版版 (1969/11)
  • ISBN-10: 4101074011
  • ISBN-13: 978-4101074016
  • 発売日: 1969/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 慣れてくるとヤミツキに。, 2002/11/18
断然オススメです!
熱海で銅像にもなっている、主人公貫一が許婚のお宮を蹴っているシーンばかりがやたら有名なので「この男はなんてひどいんだ・復讐とかいってとっつきにくそうだし」と敬遠されがちですが、実際に読んでみるとそんな先入観はすぐに消えてぐいぐいのめり込まされます。

裏切られてあれほど嫌っていた高利貸しに身を落とす貫一と、玉の輿に乗りながらも満たされず貫一を思う宮。
苦悩する二人の心理描写も丁寧で、そこに絡んでくる様々な出来事も読者を飽きさせず、非常に先が気になります。
初めは地の文(会話以外の文)の硬さにやや戸惑いますが、すぐに慣れてしまうので心配はいりません。

書かれてから100年以上経っていますがそれが信じられないくらい全く色褪せない面白さ。それだけに未完なのが悔やまれるのですが、それでもオススメ!の作品です。通勤・通学のお供にも是非。

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 明治の一大ロマン……, 2008/1/25
 正直、書店で運良く手に入れた当時こそやっと欲しい本が手に入ったと喜んでいたが、読む段になってみると擬古文調で400ページを超える文章が果たして読了できるのかと戸惑いを感じた。実際、読了するまでに三回挫折した。ただ、挫折しながらも擬古文と相俟った重厚なロマンスは驚くべきものだと読み返しながら何度も感じていた。読了してからは本心から途中で投げてしまわなくて良かったと感じた。未完ではあるが、救いようのない境遇から徐々に立ち直っていく主人公間貫一の姿には感動と微かな憧憬さえ覚えた。
 筋は有名なので改めて書くまでもないと思うが、主人公が将来の許嫁の鴫沢宮が金に釣られて他の男に傾いたことに絶望し熱海の海岸で宮を足蹴にし高利貸しの手代となって金銭の鬼となる、というもの。描写と言い、筋と言い、若干ドラマティックすぎる嫌いがあるかも知れない。が、著者の仕掛けた構成の巧みさにはさすがに驚かされた。一難去ってまた一難、これが延々と繰り返さるわけだが、金銭の鬼と化した貫一の宿命やかつての友人達との関係が巧みに描かれ、思わず引き込まれてしまった。解説ある自分が死してのちも、金色夜叉の連載を墓前に捧げてくれといった一読者の気持ちも、大げさなようで読了した方には分かってくると思う。
 確かに読むのは大変だ。が、読んだ後には必ず感動がある。未完の作品とはいえこの作品の持つ味わいはとてつもないものだ。お勧めする。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 終盤にある芸者の言葉に主人公達の若さを感じた, 2009/3/30
By まる・ち (八王子市) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 有名な熱海海岸のシーンは、その前段の昼間のシーンから緊迫感が続いてスリリングだ。可愛さ余って憎さ百倍と足蹴にするシーンは舞台上の演出ではなく、原作の記述通りであることがわかり驚かせられる。その後の貫一の執拗なこだわりは痛々しいぐらいであるが、お宮も結局孤立してしまい救いようがない。
 当時は新聞小説こそが、最先端のエンターテインメントであったのだろう。いまで言う月9ドラマとでも言おうか、これを読まずして話題についていけようかと言うぐらいだったのではないか。解説によれば死が迫った令嬢が「死後墓前に花や水を供えるより『金色夜叉』掲載の読売を毎朝供えて欲しい」と遺言したそうである。作家冥利に尽きるというか、作品の力を感じるエピソードだ。
 そんな理由でか、蛇足とも思える続編が続いていく構成なのだが、その中で芸者の語る「女の惚れ方の三様」は非常に含蓄のある言葉で、否定的に思えた続編以降の存在が有意義に感じられた。
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