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暁の寺 (新潮文庫―豊饒の海)
 
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暁の寺 (新潮文庫―豊饒の海) (文庫)

三島 由紀夫 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「暁の寺」はエキゾチックな色彩的な心理小説。各巻20歳で夭折する主人公は、すでに第一巻の貴公子から第二巻で愛国少年に、さらにこの巻ではタイの王女月光姫へと生れかわった。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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5つ星のうち 5.0 三島の視点から見たBangkok, 2002/1/18
By カスタマー
 三島由起夫の闘魂の作品と言われる「豊饒の海」第3部の「暁の寺」は、4部のうち、最も好きな部である。

 三島独特の漢語調の、丁寧で荘重、且つ美しい文体は、バンコクの旧きよき時代の様子を、見事に描き出している。一字一句を丹念に追い求めることにより想像する都市バンコク。三島由起夫というフィルターを通して異国の様を感じ取ることが出来る。また、仏教国タイを舞台として描かれる輪廻転生の物語は、これ以上マッチするシチュエーションは無いと思う。

 バンコクを訪れた後、若しくは、その前に、読んでおきたい作品。三島由起夫の美しい日本語の世界、精神世界を堪能しつつも、異国情緒に酔いしれることの出来る作品である。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 豊穣の海のクライマックス, 2007/10/24
「春の雪」「奔馬」も勿論傑作だが、4部作の頂点を成すのはこの作品。タイ・インドの情景描写の精緻な美しさは、小説と云うジャンルが生み出した至高の芸術であろう。三島の作品に共通している事だが、この作品は時代背景が戦前から戦後にまたがっているため、戦争によって作者が(及び日本が)喪失した物の大きさ、深い傷をいやが上にも痛感させられる。三島はその傷を活力源として創作活動をしてきた作家だが、この作品の後半部分における戦後の世相や人間の描写は、前半部のそれと比べてあまりの退廃ぶりにゾッとさせられる。(その象徴が主人公の本多である事は云うをまたない)作者の全作品の内でも屈指の傑作であると思う。
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31 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 痩せた小説, 2005/12/29
「豊饒の海」四部作もここに至って第三部を迎えるが、前二作までに見られる古典的な完成度が、残念ながら(?)この作には著しく欠けているように思える。第二部までの勢いで一気に駆け上っていけばこの四部作は日本文学史上における空前絶後の大傑作になり得た筈だが、この第三部で致命的な足止めをくらう。第二部までは狂言回し的な存在だった本多みずからが主人公の位置に押し出されてきたためだろうが、文体に躍動も緊張も見られない。もちろん東南アジアの「色彩豊かな描写」はそれなりには美しいが、肝心の物語が構築されていないため、どれも背骨を欠いた冗漫な文体になってしまっている。死の約半年前に完成した本作だが、三島の場合、作者が死に近付けば近付くほど、それに足並みを合わせて作品の方もどんどん痩せていってしまっているように思えてならない。その点では、いい意味でも悪い意味でも、作者の「死」を色濃く予感させる一編ではある。三島の精神の道行きを辿る上では重要な作品かも知れないが、逆に言えばそれだけの作品と言っていいかも知れない。「唯識説の解説書」やタイ、インドの「風物観光誌」としての評価しか下しようがなく、残念ながら小説としては最低点をつけるより他はない。
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投稿日: 2006/12/30 投稿者: しらかばばやし

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投稿日: 2006/8/15 投稿者: lennon103

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豊饒の海の第3巻です。この話からは本多繁邦が主人公です。シャムを訪れた本多は、自分が日本人の生まれ変わりだと言い張る幼い姫に出会います。この月姫(ジンジャン)こ... 続きを読む
投稿日: 2006/3/4 投稿者: 岡山洋一

5つ星のうち 4.0 崩壊の始まり・・かな?
豊饒の海の第3作。

えー大乗・小乗とか仏教的な思考要素が結構でてきます。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/4 投稿者: babara

5つ星のうち 4.0 ちょっと難しいけれど…
 「春の雪」「奔馬」と続いてきた「豊饒の海」。
 まだ「天人五衰」を読んでいないのですが、かなり異色を放つ1冊です。
... 続きを読む
投稿日: 2005/11/8 投稿者: claire0283

5つ星のうち 5.0 転換点
『豊饒の海』における起承転結の「転」に相当する巻である.
タイやインドの熱情に触れて,理性の人であった本多が理性を崩し,本能を取り戻す.... 続きを読む
投稿日: 2005/9/26

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