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日本人の神 (新潮文庫)
 
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日本人の神 (新潮文庫) (文庫)

大野 晋 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

私たちの祖先が考えた日本のカミとは、一体どのようなものか。八百万もいるという神たちは、マツリ(捧げ物をして祈る)を要求し、漂い動いてカミガカリし、ときに恐ろしい存在となってタタルこともある。インドのホトケや西欧のGodとの違いは?日本語の“神”という言葉の由来を遡りながら、日本人の精神構造、暮し方までを考える。国語学の達人による日本人のルーツへの旅。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大野 晋
1919(大正8)年、東京深川生れ。東京大学文学部国文学科卒。学習院大学名誉教授。「日本とは何か」という問題意識から古代日本語の研究を始め、上代特殊仮名遣・万葉集・古事記・日本書紀などを研究し「日本語はどこから来たか」を追究。著書に『岩波古語辞典』(共編)『日本語の起源 新版』『係り結びの研究』『日本語練習帳』『日本語と私』など。研究の到達点は『日本語の形成』に詳述されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 4.0 カミとホトケの関係, 2003/1/15
By fukuyan - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
クリスマスのあとに除夜の鐘を打ち、
年が明けたら初詣。「そんなのは宗教的に云々」
などと甲斐のないことは言わないまでも、
カミとホトケの関係は一体どうなっているのだろうと
考える向きには絶好の入門書である。

たった205ページのスリムな本だが、
明快な論旨とすっきりした言葉で、カミの起こりからホトケの輸入、

神仏習合、国学の系譜とその影響、西欧のGodとの比較を述べながら
カミとホトケの親密な関係を明かしていく。

後半はカミの起源を追い求めた末に、日本語に酷似する
タミル語というインド南部の言葉へ辿り着くという展開が圧巻。
日本人にとっての「カミ」や「マツリゴト」の意味が国語学の
視点から見えてくる。日本語の秘密を探れば、

ホトケが来る前にカミと対峙した丸裸の日本人が見えてくる。

尚、タミル語と日本語の詳細な比較検討は本書の本分ではないので、
興味のある方は同著者による『日本語の起源』を参照されるのが
よろしいかと思われる。

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124 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 後半は今ひとつ, 2006/6/29
 別のレビュワーも書いているが、私は、前から、初詣に神社に行き、バレンタインデーやクリスマスを祝い、神前で結婚した後、キリスト教に習って指輪交換をし、七五三では神社に行き、お葬式はお寺で行なう。
 こういう「宗教的に」一貫性のない日本の文化の特性は興味が合った。
 本書は、日本語の達人の書いたホンなので、大変興味深かった。

 ただ、後半は、タミル語と日本語の関係などに話が流れてしまって、どうも一貫しないという感じを持ちました。
 
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本の神信仰の変遷が良く判ります, 2007/2/19
By kohan2 (神奈川県鎌倉市) - レビューをすべて見る
日本のカミ(神)信仰は仏教の伝来以来その教義と習合して大きく変遷したこと、一方で仏教以前の日本古来のカミは南インド地方のタミル語を言語とする人々によって稲作文化などとともに日本に齎されたこと、などが言語学の研究を背景に説明されています。著者の論旨はいつもながら非常に明快で、説得力のある説明を得ることができました。
ただ、この書物だけを読むと、日本古来のカミ(神)がほとんど弥生文化とともに日本に生まれたように誤解される恐れがあることも感じました。実際は、おそらく弥生文化以前にも同様にアニミズム的な信仰は日本にあったと思われ(「カミ」とは呼ばれていなかったとしても)、現在に伝わる日本の神信仰はそれらの混交によって変遷してきたものと考えられます。日本の神の複数の系譜について興味ある方には、佐々木高明氏著の『山の神と日本人』がお薦めです。
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