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明暗 (新潮文庫)
 
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明暗 (新潮文庫) (文庫)

夏目 漱石 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

結婚半年足らずの夫婦の10日余りの出来事を精密に描いた夏目漱石の中絶した遺作.本扉に「漱石遺著」とあり,肖像写真,絶筆となった「朝日新聞」連載188[回]冒頭の原稿2枚を図版として収録.1917(大正6)年刊.菊判・上製函入,748頁.装丁・装画は,いずれも漱石生前の著書の装画を担当した津田青楓. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


内容(「BOOK」データベースより)

晩年の漱石は人間のエゴイズムを扱った作品を多く書いた。彼はこれを克服しようとする境地を“則天去私”と名づけているが、『明暗』はその実践といわれる。虚栄心の強いエゴイストの津田、お延の夫婦生活を通し、その暗さから明るさへの転換を描こうとして絶筆となった。漱石の思想的到達点を示す作品。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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5つ星のうち 5.0 心理描写の奥行きの深さ, 2005/2/2
By bluepasta (Brooklyn, NY USA) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
つい半歳ほど前に結婚したばかりの津田。新妻お延とはどこかしっくり行っていない。京都の実家からは援助を打ち切られ、金策に奔走しつつ、痔の手術で入院する羽目にもなる。そんな津田にはお延の前に愛した女性がいた・・・。

その巧みな心理描写が素晴らしい漱石ですが、この「明暗」とそれまでの小説と決定的に違うのは、その心理描写が主人公だけでなく、脇を固めるキャラクターにも徹底されていることだと思います。妻お延、妹お秀、津田の世話を焼く吉川夫人、津田の友人小林など、さまざまな登場人物の心理が書きこまれ、人と人のあいだに生じる誤解、思惑の違い、駆け引き、そうしたものの存在と、それが人間関係に与える影響が、浮き彫りになっていきます。結果として、どちらかと言うと主人公自身の心理に焦点を当てた、漱石のそれまでの小説とは、まったく違った深みを持つ結果となっているように思います。人間は他人を、自分の行動パターンに照らして分析しがちだが、実は自分とはまったく違う利害関係でもって思考し行動している、そしてそのズレは埋めあわせがつかないくらい決定的だ、そんなことを考えてしまいました。この小説が未完で終わっているのは、何ともなんとも残念なことです。だからこそ想像力をかき立てられる部分もあるのでしょうが・・・。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 続きを読みたい絶筆(「続明暗」は読みたくないけど, 2007/10/9
By 古本屋A (Japan) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 明暗 (岩波文庫) (文庫)
本格的な長編。これが完成していたら、日本で最初の本格長編だと言っても良いかも。長いだけが長編の定義ではない。読者に或る前提を了解させておいて、話を進める小説は、結局、心理を叙述するエセーか私小説だ。でも、この作品は確かに、或る「世界=空間」が出来ている。文章もしっかりと、しかし、ゆたかな弾力がある。読者を引きずり込む力も十分な話に展開。絶筆が惜しい。漱石のBest 5には絶対入ると思う。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最高の近代小説, 2007/9/3
漱石未完の大作。約90年前に書かれた小説ですが、現代人が読んでももの凄くリアルに思えます。漱石の後期の他の作品との最大の相違点は、主人公の脇をかためる女性の心理が男性と同格に描写されているということです。主人公一人の視点ではなく、他の登場人物の視点も描かれています。また、所謂近代知識人は登場しません。こころや行人も傑作だと思いますがテーマが近代知識人の自我の苦悩というものなので、謎の部分もあります。(特に僕ら中学生や高校生には)それに対して明暗は描くのは市井の人間ですのでそういう意味では分かりやすいと言えます。(但し人間のエゴを描くのは共通しています。)全体としては異様なまでに緊迫した人間関係や心理の機微を巧みな文章で描写して、誰もが持つエゴを直視しています。漱石の小説は勿論、日本の近代小説の中でも最高傑作のひとつだと思います。
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投稿日: 11か月前 投稿者: ブッキングパパ

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投稿日: 2004/10/9 投稿者: 013

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