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かび (小学館文庫)
 
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かび (小学館文庫) (文庫)

山本 甲士 (著)
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ムカつく…。主婦が大企業相手に戦闘開始!
幼稚園の送り迎えでの些細なトラブル、ねちっこく繰り返される姑のいやみ、ウェイトレスの尊大な態度……日々の怒りを呑み込んで、波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口に、ついにキレた! 主婦一人、地元の大企業相手に、手段を選ばぬ報復を開始! 誰にでもある日常の不満から、闘争へと突入していく主婦の狂気を描き出す「巻き込まれ型小説」の傑作、ついに文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)

幼稚園の送り迎えでの些細なトラブル、ねちっこく繰り返される姑のいやみ、ウェイトレスの尊大な態度…。日日の怒りを呑み込んで、波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口に、ついにキレた!主婦一人、地元の大企業相手に、手段を選ばぬ報復を開始!誰にでもある日常の不満から、嫌がらせの応酬や不法侵入などなど、しつこくえげつない闘争へと突入していく様は、あまりにリアル。人間誰しもが孕む狂気を、緻密に描き出す「巻き込まれ型小説」の傑作、ついに文庫化。

登録情報

  • 文庫: 442ページ
  • 出版社: 小学館 (2006/6/6)
  • ISBN-10: 4094080880
  • ISBN-13: 978-4094080889
  • 発売日: 2006/6/6
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 285,621位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    540位 ─   > 文学・評論 > 文芸作品 > 日本文学 > や・ら・わ行の著者
    1334位 ─   > 新書・文庫 > 出版社別 > さ行 > 小学館 > 小学館文庫

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5つ星のうち 4.0 意外なほど身近で、悲しいほどの真実, 2006/7/21
世間の中で、ちんまりと暮らしていくはずの女。
際どいバランス感覚で、渡っていた綱が
ある日、夫の病で大きくしなる。
反動で芽吹く狂気と、常識の中に押し込められていた感情。
そのエネルギーが向く先は夫が勤める企業と言う名の、
特権を持ったと勘違いした人間の渦。
初めじっとり、中トントン、終わりに流れる波の音。
自分のバランス感覚を再点検したいときの1冊です。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 面白い, 2007/7/24
By なおっち - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
これは・・・
普通の主婦だったはずが・・・
日々の小さなことに不満を抱きつつも
でも自分は普通の主婦だと思っていた・・・。
なのに、
夫の病気が引き金になり、
少しずつおかしくなっていく。
自分でも気付かないうちに
少しずつ心が病んでいく。
そして最後には・・・

普通の主婦が徐々に壊れていく姿が
奥田英朗の『邪魔』に通ずるものがあって
その怖さと尋常のなさに引き込まれていきます。
ちょっと歯車が狂っただけで
人間はどんどん落ちていくんだな、と
そんな怖さを思い起こさせる作品でした。

夫に対する会社の仕打ち。
それに怒る主婦。
仕返しとばかりに行う復讐の数々は
人間が奥に持つ本当の怖さを思い出させるものでした。
まぁ、ちょっと子供じみてはいるんだけど、
こんなことされたら社会的にはやっぱり嫌だな、と
思わざるをえない『えげつなさ』が、凄かった。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「フツーの人」が壊れる過程, 2007/1/9
ごく普通の専業主婦が、日常の些細なことからはじまって、
とうとう一家のこれからに関わる一大事に臨んで、
どんどん壊れていく過程を描いた作品。

食器棚の裏のかびのごとく、
主人公を毎日、少しずつ、でも確実に侵蝕する何か。
それが彼女の生来のものなのか、
服用している薬のせいなのか、
両方なのか、いずれにせよ、
「いい子」といわれた彼女を、
どんどんと判断力を狂わせ、ただただ目の前の「復讐」「仕返し」に駆り立てる。

作者の力のなせるわざで、
さくさく、どんどん読み進めさせられるのだが、
読後の後味の悪さは何だろう・・・?

主人公の主張は正しい。
彼女の苛立ちの理由は、とても真っ当で、よくわかる。

しかし。
しかし・・・。

会社。
しかも地元でもっとも力のある企業を相手にケンカをするのなら、
なんでこんな安直な方法をとったのであろうか??
これじゃあ子供のケンカ、嫌がらせの域を出ない。

まぁそれが壊れているゆえんではあろうが、
やられたから仕返しする、というのは浅はか過ぎる。
どんどんとエスカレートする彼女は、隣家の音がうるさい、と仕返しにラジオを大音量で流す人のそれと何ら変わらない。

そういう違和感、なんだかしっくりこないと思わせつつも最後まで一気に読ませるのは、
現代の病んだ社会のせいか、
私の中にも「仕返し」願望があるのか・・・
(あるんでしょうね、きっと。)

大企業に、主婦が一人で立ち向かう
というと映画の「エリン・ブロコビッチ」を思い出すが、
できればあれぐらいクレバーに、正々堂々、正面からやってもらいたかったものですが、
普段「いいこ」「いい人」と思われてる人も、心に闇を抱えているんだ、と思い至らせるに十分でした。
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5つ星のうち 2.0 最後が…
最後がイケません。まあ、でもあんなにツメの甘い主婦はいないかも。現実世界のお母さんたちのほうがうまくやります(法に触れないように)。
投稿日: 3か月前 投稿者: アマゾンちゃん

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