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2001年5月、韓国と中国は、文部科学省の検定を通過した中学歴史教科書(扶桑社
『新しい歴史教科書』)に対し、「歴史を歪曲している」として正式な外交ルートを通じて修正要求を突きつけてきた。それは前代未聞の内政干渉であったと著者は憤る。
それでは、韓国や中国の歴史教科書は、日本との関係をどのように記述し、子どもたちに教えているのか――そのことを徹底検証したのが本書だ。韓国と中国の中学歴史教科書を時代を追って具体的に分析し、必要に応じ扶桑社の教科書の記述内容と対比させながら解説している。また、韓国、中国の学者との討論や、資料として、両国の修正要求とともに著者による両国の歴史教科書に対する修正要求を掲載している。
まず、韓国の教科書をみると自国に都合の悪い史実は隠したり、ないことをあると誇張する箇所が随所に見受けられる。また、古代から近世にかけての文化的優越感を強調するかのように、日本に多くの文化や技術などを「伝えてあげた」式の記述が繰り返しなされているという。
一方、中国の教科書では、歴史事実を重視せず、中国共産党に拠って立つイデオロギーを中国の若者に注入するための一種の「政治宣伝物」と化していると著者は指摘する。
日本は今後、韓国や中国との関係を深めていかなければならないが、韓国や中国の子どもたちが対日関係の歴史をどのように教えられているのかを認識しておく上で有効な1冊といえる。(清水英孝)
出版社 / 著者からの内容紹介
日本の検定を合格した教科書に「歴史を歪曲している」として、多くの修正要求をしてきた韓国と中国。
それでは、韓・中両国は、国定教科書で子供たちに日本との関係をどう教えているのか。
戦後教育の気鋭の研究者である著者が両国の教科書を精査し、徹底検証する、そこから浮かび上がってきたものは、自国に都合のよい歴史認識であった。韓国、中国からの批判に耳を傾けるには、両国の教科書についても知っておく必要がある。
両国教科書への逆修正要求を展開し、歴史教科書について考える。