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「天下の朝日新聞」の偽善性、自虐的平和主義を糾弾する、ぬるま湯の中でふやけた脳みそに喝を入れてくれる1冊である。
毎朝宅配される新聞を読むという習慣が、知らぬ間に、新聞社の思想を自らの脳に刷り込む行為となってはいないだろうか。記事内容をそのまま事実として鵜呑みにしてはいないか。産経新聞のCMに「新聞を疑え」というコピーがあったが、問題は「疑いながらも信用している」点にあるのではないだろうか。
本書は戦前戦後を通じて少なからず日本人の信頼を得てきた朝日新聞社の、「従軍慰安婦問題」「南京大虐殺事件」報道のあり方に触れつつ、その「目的のためなら情報操作も厭わない、偏った正義」を浮き彫りにする。
著者の実体験や史実に基づいたという数々の根拠のなかには、再検証の必要性を感じるものも含まれるが、真正面から巨大メディアに対峙したその勇気には拍手を送りたい。だが、疑う対象は朝日だけではあるまい。産経、毎日、日経、なぜか本書で取り沙汰されなかった読売、その他出版社、テレビやラジオ、すなわち全メディアを疑うべきなのだ。
本書に出あえなければ自分のなかの「疑惑度ランキング」で朝日はもっと下位にあっただろう。「国民の情緒に訴えるのではなく、事実を挙げ、証明せよ!」という指摘は正しい。朝日を疑い、本書を疑い、自分自身も疑い、熟考する機会としたい。(中山来太郎)
出版社 / 著者からの内容紹介
日本を代表するメディアである「朝日新聞」。その「護憲」「平和」「人権思想」は、戦後日本にどのような影響をもたらしたのか。ワシらも「朝日少年」だったという「新・ゴーマニズム宣言」の漫画家・小林よしのり、「逆説の日本史」の作家・井沢元彦が徹底討論、その弊害を浮き彫りにする。なぜ朝日は尊大でいられるのか? その問いかけから空想的平和主義、人権真理教などの問題点を抉り出し、「朝日新聞」の正義とは何かを問うていく。