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日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
 
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日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集) (単行本)

by 猪瀬 直樹 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

若手エリートたちによって構成された「模擬内閣」は、あらゆるデータを基に日米開戦を分析、昭和16年8月の段階で「日本必敗」の結論を導き出していた。数少ない資料・当事者の取材を通して机上演習をも再現する。
  昭和16年、「内閣総力戦研究所」に軍部・官庁・民間から選りすぐった将来の指導者たちが集められた。それぞれの出身母体に応じて「模擬内閣」を組織し、戦局の展開を予想したのだ。単なる精神論ではなく、兵器増産の見通し、食糧や燃料の自給度や運送経路、同盟国との連携などについて科学的に分析、「奇襲作戦が成功し緒戦の勝利は見込まれるが、長期戦になって物資不足は決定的となり、ソ連の参戦もあって敗れる」という結論を導き出した。この報告は昭和16年8月に、当時の近衛内閣にも報告され、後の首相となる東條陸将も真剣に受け止めていたはずだった。


内容(「BOOK」データベースより)

いま、すべての30代におくる、ほんとうの日本人の物語。開戦前夜、若きエリートたちが密かに霞が関に集められた。“模擬内閣”、日米戦必敗の予測―。

Product Details

  • 単行本: 269 pages
  • Publisher: 小学館 (2002/07)
  • ISBN-10: 4093942382
  • ISBN-13: 978-4093942386
  • Release Date: 2002/07
  • Product Dimensions: 7.3 x 5.2 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (13 customer reviews)
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29 of 37 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars もっと多くの人に知らせたい, 2007/2/28
先日のNHK国会中継で前の防衛庁長官だった石破茂が、この本を掲げて「なぜ『昭和20年夏の敗戦』ではなくて『昭和16年夏の敗戦』なのか」と紹介していたので、おやっと思い読んでみた。
戦争を始める前に「日本必敗」の結論が出されていたことにも驚いたが、その結論を出したのが、官僚や民間人の若いエリートたちだったことが最大の驚きであり、感動だった。
本の中身は、実際の登場人物の声や資料が出てくるので、具体的で非常におもしろい。
著者は、彼らが今日評価されるとしたら「彼らが事態を曇りない眼で見抜き予測した点」であり、「その予測を可能にしたのはタテ割り行政の閉鎖性をとりはらって集められた各種のデータであり彼らの真摯な討議」だという。今の政治にも言えることだろうと思う。
この本の存在をもっと多くの人に知らせたいと思った。
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32 of 42 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「日本的意思決定システム」の恐ろしさを精密な筆致によって暴く, 2003/6/12
官僚の失敗がその個々人の素質である問題であるかのようにいわれている時期があった。
しかし、そういった指摘は必ずしも正しくないことを本書は示している。

猪瀬直樹による本ノンフィクションの主舞台は、
昭和16年、東京は首相官邸裏にあった田舎の小学校を思わせる建物である。
その名前を、総力戦研究所という。

研究所には、主に軍・官組織に所属する若いベスト・アンド・ブライテストが集められた。
そして、出身組織から産業状況や軍事力に関する広範な重要なデータを集め、
日米開戦を視野に入れた極めて科学的なシミュレーションを作り出す。

結果は、日本必敗。この結果は、東條以下近衛内閣の閣僚を前に報告された。
その時、昭和16年8月27日。
その後、およそ四ヶ月の間の間に?衛内閣は東條内閣に交代し、
昭和16年12月8日に太平洋戦争の火蓋は切って落とされた。
そして、敗戦…

集められていた者が優秀であったことはすでに述べたが、
集められていない者もまた優秀であった。
そして、判断するための数値は同じような数値であったはず。
しかし、戦端は切られた。

そこにあったのは、組織の問題ことが、本書からは読み取れる。
東條英機は模擬内閣と同認識をもっていたのではないか、という記述がある。
東條はシミュレーションを否定しながらも青褪めていたというのだ。
しかし、東條は「日本的意思決定システム」にからめとられていく。

この「日本的意思決定システム」の恐ろしさ。
空気の支配ともいえようか?
本書はその実態を過去の歴史を掘り返すことによって光を当てている。
賢明な人間が、賢明な意思決定をしたとする。
しかし、それはシステムによってスポイルされる場合がある。
こうした一種の疎外作用が、組織の病巣を生み出し、
官僚の問題を生んだとはいえないだろうか?
T.T

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29 of 41 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 無責任…, 2003/8/26
By ak-i (東京) - See all my reviews
無責任…
この本を読んで浮かぶ言葉を一つだけ上げろといわれたら、これに尽きる。
インパールやガダルカナルといった酸鼻を極めた戦闘の敗北の理由にも、この言葉はあげられる。
しかし、先の大戦において、最大の無責任は何であったか。
戦争を行うということに「なってしまった」ことだ。

総力戦研究所が行なったシミュレーションというのはこの物語における狂言回しに思えると言ってしまっては言い過ぎだろうか。
しかし、自分には、この本の中で本当に重要なのは、開戦の決定がなされるまでの過程だと思えるのだ。

この過程における最大の罪は、戦争をするということにも、戦争を回避すると言うことにも、誰も意思決定をしようとしないことだ。
組織利益に汲々とし、戦争回避の手段も十分に講じず、そして最後の最後は戦争遂行に不可欠な石油の備蓄量という数字が、帳尻併せだけで一人歩きしていく…。
誰も意思決定をしようとしない…そして、その意思決定をしないことによって責任を背負おうとしない…。

この本に描かれている「ドラマ」には、ノンフィクション・ライターとしての猪瀬氏の事実に対する解釈も含まれるであろう。
しかしながら、国家の重大事における意思決定の欠如とその中でアクターとなった人物たちの無責任ぶりを、十分に事実に立脚して描ききれていると思う。

今現在にも通じる問題を多々含んでおり、組織、戦争、政治に興味のある人は目を通しておくべき作品である。
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5.0 out of 5 stars スナップショット
本書は,日本が太平洋戦争に至った過程を,鮮やかに描いた猪瀬直樹の最高傑作である... 続きを読む
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4.0 out of 5 stars 日本の意思決定システム
-\¬ ̄a2... 続きを読む
Published on 2002/12/19 by さいこ

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