出版社 / 著者からの内容紹介
「子供のころから南の国が好きだった。一年中暑くて、黄色いバナナが山のようになっていたり、大きな蝶がヒラヒラと飛んでいたり、そんな国が憧れだった。トラがバターになる話も好きだった。いつかはそんなところへ行ってみたい、と思っていた。中学2年生の夏休み、昆虫採集をしに、一人で沖縄の島々を旅行した。そこで初めて見た、エメラルドグリーンの透明な海にはショックを受けた。水中メガネをかけて覗いた海中には、カラフルな熱帯魚が泳ぐ。ここが楽園だと思った。昆虫採集をして美しいものを手に入れるように、なんとかこの風景を自分のものにして持ち帰りたいと考えた。それで始めたのが写真だった。そのあと、大学の練習船に乗って訪ねた南太平洋の島々。南国の花がいっぱい咲き乱れ、みんなニコニコして親切。このころには楽園を探す旅が本格的に始まっていた。南の島では仕事をしなくても楽に生活できる。たくわえるということが要らない。ヨーロッパの人々は、厳しい冬のために一所懸命にたくわえをつくる。たくわえる必要のない生活は楽園だ。南の島の人々は、その日の食べ物はその日に採る。庭にできたココナッツやパパイヤ。気が向けば、前に広がる海で魚を釣ってくる。冷蔵庫なんかに入れないで、すぐに家族で食べる。次の日のものまで採るということはしない。もちろん、たくさん採って売るということなど考えもしない。バナナやココナッツ、パンの木やマンゴーなどは手入れをしなくても勝手に伸びて実をつけてくれる。人々は、そんな自然の中で、本当に生き生きと暮らしている。僕もいつかはそんなところに住んでみたいと考えている。」(三好和義・「まえがき」より)
内容(「BOOK」データベースより)
いのちのくつろぐところ。南の島の楽園大成。水中写真も初挑戦。
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