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PLUTO 8 (ビッグコミックス)
 
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PLUTO 8 (ビッグコミックス) (コミック)

浦沢 直樹 (著), 手塚 治虫 (原著), 長崎 尚志 (プロデュース)
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登録情報

  • コミック: 258ページ
  • 出版社: 小学館 (2009/6/30)
  • ISBN-10: 4091825249
  • ISBN-13: 978-4091825247
  • 発売日: 2009/6/30
  • 商品の寸法: 17.6 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (51件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 憎悪の克服、自己犠牲, 2009/7/13
主役はやはりゲジヒトであったのだろうと私は感じました。
アトムは最後にPLUTOと対峙したものの狂言回しの役だったのだろうと。
ロビタを殺されたゲジヒトは憤怒のあまりヒトを殺すという
行動に出た訳ですが、最後にアリのクラスター砲を受けて
死ぬ間際に憎悪を克服したのです。
”憎しみからは何も生まれない”・・と。

この当たり前で普遍的な悟りに、人類は歴史上辿りつけたのでしょうか?
答えは否です。確かに戦争は憎悪だけでなく経済的・宗教的な理由からも
起こり得るのですが、憎しみの連環からヒトが解放される日は未だ訪れません。
よってこの地球上から紛争が絶えることはありません。

ゲジヒトが、そしてゲジヒトの記憶によりアトムが、
さらにアトムに触発されたプルートゥが
憎悪を克服したこの最終巻は、未だに人類が克服できていないことに
対するアイロニーのようにも思えます。
また、他の動物には見られない(一部の例外を除いて)、
ヒトだけが持ち得る非利己的な行動、すなわち自己犠牲を
ロボットが実践したというのも象徴的なシーンでした。

最後のエピソード(ブラウ1589)は私はとても重要だったと思います。
ブラウは槍を抜くと自らの機能が停止する事を知っていながら
あの行動に出た訳ですから。

全8巻読み終えて、浦沢先生他スタッフの方々には
良い作品を創ってくださってありがとうございましたと
言いたいです。
サハドも含めた7体のロボットが
オーロラの空に浮かぶシーンでは堪え切れず涙が頬をつたいました。
本当に素晴らしい作品でした。
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28 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 PLUTOは失敗作, 2009/8/8
『PLUTOは失敗作』

僕はこう断言したいと思います。
「じゃあ、何で5つ星なんだよ!」って突っ込みが多々入るかと思いますので、
それをこれから説明していきたいと思います。


まず、何をもって成功作なのか、失敗作なのかと言わせて貰いますと、
「作者の伝えたいテーマが読者に伝わっているか、否か?』
それが成功・失敗を分けると思います。(これはあくまで僕個人の考えですが)

「この作品のテーマって『憎しみからは何も生まれない』ってことでしょ?
 そんなのとっくに読者に伝わっているから、その定義で言えば成功作なんじゃないの?」
って声が届きそうですが、僕はそうじゃないと思います。
浦沢先生が本当にこの作品で伝えたかったことって、

『憎しみの連鎖から逃れるには、愛情を持つことだ』

ということだと思うんです。


物語の終盤、アトムは憎しみに駆られてプルートゥを殺そうとしますが、
次の瞬間、ゲジヒトの「憎しみからは何も生まれない」という言葉を思い出し、
アトムはプルートゥにトドメを刺すことをやめてしまいます。
ここで重要なのは「何故ゲジヒトは憎しみからは何も生まれない」と、
思えたかということです。

結論から言えば
「自分を殺そうと発砲してきたアリに、息子だったロビタの面影を重ねたから」
ということでしょう。
愛情をかけて育てた息子に似ているアリを、
ゲジヒトは憎むことが出来なかったんだと思います。

これを補足するかのように、アトムとプルートゥの戦いの後には
家族の愛情、そしてゲジヒトとロビタの出会いが描写されています。
ここで注目したいのはスクラップ寸前のロビタです。
ゲジヒトを撃った時のアリと何となく面影が重なりませんか?

ゲジヒトは自分が息子として可愛がっていたロビタを殺さてしまいます。
それが元で自分も人を殺してしまい、憎しみの連鎖の中に入ってしまいますが、
息子に対する愛情を思い出すことで、その連鎖から逃れることが出来たのだと思います。


そして、ラストのシーンではプルートゥがアトムの代わりに犠牲になり、ボラーへと特攻します。
プルートゥがボラーの起こす大噴火を阻止することは、
世界を滅ぼしかけない大きな憎しみの連鎖を断つことでもあります。
プルートゥがアトムの代わりにボラーへと特攻しようと思ったきっかけは、
天馬博士の愛情を受けて生まれたアトムと、
ロビタに対して愛情を持っていたゲジヒトの記憶によってもたされたものです。
(これは天馬博士のアトムに対する愛情と、
 ゲジヒトのロビタに対する愛情が描写されていることで推察されます)
つまり、間接的ですが愛情が憎しみの連鎖を断ったとも言えます。

また、プルートゥはボラーに特攻する前にサハドだった頃の記憶を思い出し、
「花畑をつくること…それが僕の仕事だった」とアトムに話かけます。
プルートゥは緑化計画の実験でチューリップを栽培し、名前を付ける程に愛情を注いでいました。
彼はその愛情を思い出したおかげで憎しみの連鎖から逃れ、
ボラーへと特攻して行ったように思われます。


以上のように「憎しみの連鎖から逃れるには、愛情を持つことだ」ということが
浦沢先生の本来伝えたかったテーマなのだと、僕は思います。


また、ネットサーフィンをして原作の感想を調べてみると、
「戦うことは虚しいことだ、だからしてはいけないんだ」と、
教訓めいたテーマを感じた言っている人がいます。

この「戦うことは虚しいことだ、だからしてはいけないだ」という原作のテーマを噛み砕き、
さらに「じゃあ、具体的に戦うことを止めるにはどうすればいい?」と踏み込み、
「愛情を持つことだ」と締めくくった浦沢先生は天才的だと思います。
僕がPLUTOを物凄い良作だと評価する理由がそこにあります。

しかしその一方でその本来のテーマが伝わらず、
「憎しみからは何も生まれない!」
というキャッチフレーズがテーマだと勘違いした人も沢山いると思います。
その点では失敗作じゃないかと思っています。
(僕も当初はコッチが本来のテーマかと思っていました)

以上です。長文・乱文失礼しました。
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41 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 過去に追いつけず、時代にも追い越された, 2009/7/11
ただただうつろな表情をした登場人物が、入れ替わり立ち替わり、長々と台詞をしゃべるだけの作品。もともと深遠なテーマを高いエンターテインメント性で読ませる名作中の名作が原作なだけに、不安もあったが、それ以上に、新たな肉付けがされたより重厚でスケールの大きなリメイクになることを期待していた。だが結果は、水で薄めすぎたカルピスのよう。。。登場人物はどれもこれも薄っぺらで、同じ顔、同じ表情、同じしぐさ、どこかで観たようなシーケンスにシチュエーション、メカや風景にいたるまで…すべてがあまりにステレオタイプで、新しさを感じない。思わせぶりな伏線が多い割に、結局どれもたいした意味はなく、時事ネタまで取り入れてはみたが、連載が長すぎて即時性も失われてしまった。最大の見せ場であるべき戦闘シーンはほとんどなく、タイトルロールのロボットに至っては、ほとんど最終巻近くまで、はっきりとした姿さえ見せない。謎に包まれているというよりは、ただ話が先に進まないのである。浦沢はこの原作を借りて一体何がやりたかったのだろう?
追記★ここからネタバレ★ それぞれにキャラのたったロボットたちが、それぞれの想いやプライドや葛藤をかかながら、いやおうなく戦いに挑んでいく。最強のロボットたちの凄まじい戦い、そして誰が勝ち残るのか? このワクワク感こそが原作の最大の魅力のはず。そして、むなしい結末。いったい何のために、彼らは死ななければならなかったのか? 人間のエゴに振り回されただけではなかったか? そして読者自身、この戦いをおもしろがっていただろう、キミもこの悲劇に荷担している!と突きつけられる…。原作をどんなにいじくってもいい。ただこのテーマだけは、外さないで欲しかった。
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投稿日: 3か月前 投稿者: 穴だらけの頭

5つ星のうち 2.0 正直・・・
正直、浦沢さんだからこれだけ売れたんだと思います。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ペニ〜☆ペニ〜

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