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鏡の中の少女
 
 

鏡の中の少女 (文庫)

by 菊池 幸子 (著), 森川 那智子 (著), スティーブン レベンクロン (著)
3.9 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

マンハッタンに住むフランチェスカは15歳。彼女はダンススタジオの鏡に映った自分の姿に幻滅。やせたいと願い、猛烈なダイエットを開始する。拒食症の少女の不安な心に迫る。


内容(「BOOK」データベースより)

ニューヨークのマンハッタンに住むフランチェスカは15歳。彼女は、ダンススタジオの鏡に映った自分の姿に幻滅する。なんてデブなの。太ももはホントに太いし、ウエストは締まりがない。デブはみにくい。デブは最悪。もっと、やせて、身体を引き締めなきゃ。フランチェスカは猛烈なダイエットを開始する。なんで、そんなにやせたいのか、本当の理由には気づかないままに。

Product Details

  • 文庫: 351 pages
  • Publisher: 集英社 (1987/06)
  • Language: 日本語
  • ISBN-10: 4087601285
  • ISBN-13: 978-4087601282
  • Release Date: 1987/06
  • Product Dimensions: 6 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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21 of 21 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 摂食障害の私にとって、ベスト3の本です, 2004/6/12
私は拒食症から過食嘔吐になり、13年。治療を始めてから、大分良くなりました。治すために様々な本を読んだけれど、大概は見当違いな内容ばかりでした。医者が書くものは病気の原因が偏見的だし、患者が書くものは気持ちに共感はすれど治るきっかけについてはピンボケ。

ところがこの本は違いました。患者である少女の視点という主観的な描き方にも関わらず、取り巻く家族の問題、治療の現状、病状の克明ななど客観的に理解できるように仕上がっています。
この著者である心理療法士はよほど洞察力が高いのか、この病気の心理状態を大変よく理解してます。

大体の医者は、私たちの抱える「自己否定感」に気づいてくれません。

自分の意思で、痩せることを断固として辞めない、自己中心的な病気だと言います。
でもこの作者は違います。拒食症がどれほど自分を突き放して、生きていて申し訳ないと考えているか、そしてそれがナゼ起こるのかを、見逃しませんでした。

当然、生育環境は人それぞれで、拒食症すべてが同じ原因から発症するわけではなく、患者個々に合わせた心理療法をしなければいけません。
それは著書が常にどれほど多くの精力を使い、ぎりぎりの駆け引きを続けているかを想像させます。
こんな人に治療の手助けをして欲しいと心から思った一冊です。

読み終わった頃には自分が少女と同じ一年間のカウンセリングを受けたかのような内省的な気分になります。ベスト3のもう一冊は同じ著書の「鏡の中の孤独」です。同じ少女がついに「私は太っていない」と考えられるように回復するところを描いています。
この二冊は、患者、家族、治療者など、この病気を関わる人には是非読んで欲しいです。

ちなみに、もうベスト3の最後の一冊は「あなたの愛する人が拒食症になったら」です。これも同じように「自己否定感」に焦点を当てています。

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8 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 女の子なら誰でもしそうなことから。, 2000/11/26
By A Customer
やせた女の子が両親の興味を引くために、そうとは気づかずに拒食症になっていくお話です。体をぼろぼろにしながらもかたくなに自分の意志の力が強くなっていると信じる様子が痛々しい。ケサは急激なダイエットを始める前に自分に新しい名前を付けます。そうやって、新しい名前を付けて何かを始める、ということは10代ではよくあることではないでしょうか。国や時代が違っても、ありそうな設定にドキッとしました。
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7 of 8 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 全ての問題は親の【無関心】から・・, 2004/3/6
現在、小学校教員を目指して勉強しています。図書館の教育心理学コーナーにあった「心理カウンセラーが勧める本」の中で、紹介されていたのがこの『鏡の中の少女』です。

少女は、ちょうど女性として芽生える思春期、究極の人間美を求めるバレエを習っているところから始まり、すぐに彼女の危うさ、不安定さを察します。でも、それがどれ程、深いのか、何に起因するのか、始めは全くわかりません。親になった父、母がしっかり自分と向き合ってこなかった、ある種の幼稚さ、或いはわかっていて先延ばしにしてきた身勝手さが、一番、末っ子で、ずっと家族を客観的に見てきた、そうゆう立場にならざるおえなかった、少女の長く深い深い苦しみとなって表面化していきます。

このお話しは、一人の少女を通して、拒食症という病気の深さ、家族がよくも悪くも子どもに与える影響の大きさ、人の親となることの重さ、を切に訴えてきます。同時に、少女を中心に、父・母・姉・兄、彼女の治療を橋渡しする医師、職業慣れしたカウンセラー、そして彼女を癒す切り口を見出す人間味溢れるカウンセラーなど、ひとりひとりが物語の中で、彼女を通して自分を見つめ、苦悩していきます。そして、医師やカウンセラーを始めとして、病院にいる様々な職業の人が出てきますが、どの専門職に就いても、大切なのは時として知識よりも、人間性なんだなぁ、と思わされます。

結末は、大変、重く考えさせられます。少女が完全回復するという結末ではありません。読んだ限りでは、彼女の容姿が元に戻ったり、完全回復した、ということでもなかったように思います。でも、重く深く大変な現実はそのままに、夢でも童話でも無い、現実の『希望』がみえてくる結末です。ひさしぶりに読み応えのある本でした。心理学に興味がある方、教員・カウンセラーを目指す方、お子様をもつ方、どうぞ一度は手にとって読んでみてください。人は皆、幸せになるためのバランスをとるために悩み、葛藤していることがわかる本です。

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