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イスラムの怒り (集英社新書 493A)
 
 

イスラムの怒り (集英社新書 493A) (新書)

内藤 正典 (著)
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商品の説明

内容紹介

ムスリムにとって、命にかえても守る「一線」とは何か?
なぜジダンは、06年ワールドカップ決勝戦で頭突きをしたのか?
なぜムハンマド風刺画問題に、ムスリムは激しく抗議したのか? 06年サッカー・ワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、そして我々のイスラム理解はいかに間違っているか、なぜ西欧はイスラムを嫌うのか、をわかりやすく解きほぐす。ムスリムに対してしてはいけないこと、そしてそれはなぜいけないか、なども豊富な実例つきで解説。異文化交流への道を探る。


内容(「BOOK」データベースより)

06年サッカー・ワールドカップ決勝戦で、ジダンは何に激怒してマテラッツィに頭突きをしたのか。この問いかけから、イスラム教徒(ムスリム)は、何に怒っているのか、そして我々のイスラム理解はいかに間違っているか、なぜ西欧はイスラムを執拗に嫌うのか、をわかりやすく解きほぐす。ムスリムに対してしてはいけないこと、そしてそれはなぜいけないか、なども豊富な実例つきで解説。異文化交流への道を探る。

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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 欧米発の見解のひずみや間違いを、わかりやすく冷静に指摘する良書, 2009/8/17
イスラムについて、欧米発の報道などで散見される、見解のひずみ(あるいは、ずるく誤魔化しているところ)や間違い(たいていは理解不足による決めつけから生じる誤解)が、「ここはそうじゃないんだよ」とわかりやすく冷静に指摘されている。欧米発の情報を鵜呑みにせず、自分たち自身で吟味することの大切さを実感する。字も大きめで、語り口も読みやすい。イスラムに対する正しい根源的理解のために、ぜひ読んでおきたい本。
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17 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ムスリム移民を通して多文化共存を考える, 2009/6/7
By 革命人士 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
5年前上梓された「ヨーロッパとイスラーム」と同様、他文化圏内でのイスラム不寛容を問う意識で執筆されている。前掲書で挙げた、フランス公立学校におけるスカーフ着用の可否、ドイツへの移民の排斥などの問題を本書でも再度問うている。

イラク戦争などを経て、本書が強調するのは「イスラム原理主義」という安易なレッテル張りはやめよ、ということだ。スカーフに「原理主義」、自爆テロに「原理主義」。イスラムが絡む事象に原理主義を張ってきたが、本来、イスラムは戒律を守りたければ守り、守れなければそれでよいとするものだった。しかし、ヨーロッパ文化との接触が濃厚になるうち、イスラム独特の文化が誇張され(スカーフがあたかも宗教的シンボルであるかのごとく)、自爆テロもあいまって、「遅れた宗教」として排斥するムードが強まった、と著者は指摘する。

著者はテロや道義にもとるムスリムの所行を決して許容してはいないが、いささかヨーロッパに厳しいかな、という感はある。自らの文化圏内で文化スタイルに合わない(政教分離が厳格なフランスで、誤認とはいえ「宗教的シンボル」とされたスカーフを頑として脱がないとか)ものを許容するのは困難だろう。文中に例示された江頭2:50のトルコ全裸騒動と同じではないか。しかし、著者が言うように、世界はキリスト教的道徳だけで回っているのはない以上、欧米が自文化の文化を世界中で振り回すのは確かによろしくない。うまくやっていくには結局「郷に入れば郷に従う」式の許容しかないのではないかと思った。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 敷衍して考えたい一冊, 2009/6/13
 「ムスリムの側が、何に怒るのかを、非ムスリムの側から冷静に見極める必要があると考えた」(あとがきp219)という出発点とこのタイトルですが、イスラムを、ムスリムをどう理解するかというところから、他者の思考、その拠って立つ処を理解しようとする、慮るという、本来他者と付き合ううえで、更に言えば、もの事を考えるうえで必要なはずの基本的かつ重要なことへの再認識を促す本と捉えました。
 何気なしに、思考や判断の基準としていることが、何らかの意図を持ってつくられたイメージに基づくようなものであったとき、限られた、偏った情報からのみによる、実は根拠のないものなどであったとき、それがどれほど危険なものかは、歴史は語ってもいるし知ってもいるはずなのに、対象とするテーマが変わると、もうそれがどうなのかを考えることを中止してしまうようなことが実は多いように感じます。
 主テーマとしている欧米社会とイスラム、ムスリムのことにとどまらず、日本での身近な問題とも密接な関わりを有すると感じました。
 スパッ、スパッと枝葉を切り捨てて、読み易く、理解し易くしているために、机上の理論、或いは、少々一面的になっていはしまいかとの懸念もありますが、1つのテーマの解説にとどまらず、思考範囲を広げて考えを巡らすきっかけとなるように思いました。

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