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反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D)
 
 

反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (新書)

伊藤 千尋 (著)
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商品の説明

内容紹介
中南米の近代史はアメリカによる侵略と支配、収奪の歴史である。アメリカはその政策をまず中南米で実践し、その後中東、アジアなど他の地域で大規模に展開してきた。中南米がたどってきた道を知れば、アメリカがこれから世界で、日本で何をしようとしているのかが分かる。そして今、アメリカが推し進める新自由主義経済政策による格差の拡大から、ブラジル、ベネズエラをはじめとして、中南米のほとんどの国が反米左翼政権となり、反米大陸といわれるほど独自の路線を打ち出している。最新のデータを駆使しながら、アメリカと中南米諸国の歴史と実情、未来に迫る。

内容(「BOOK」データベースより)
中南米の近代史はアメリカによる侵略と支配、収奪の歴史である。アメリカはその政策をまず中南米で実践し、その後中東、アジアなど他の地域で大規模に展開してきた。中南米がたどってきた道を知れば、アメリカがこれから世界で、日本で何をしようとしているのかが分かる。そして今、アメリカが推し進める新自由主義経済政策による格差の拡大から、ブラジル、ベネズエラをはじめとして、中南米のほとんどの国が反米左翼政権となり、反米大陸といわれるほど独自の路線を打ち出している。最新のデータを駆使しながら、アメリカと中南米諸国の歴史と実情、未来に迫る。

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5つ星のうち 4.0 南米入門書に最適, 2009/3/18
現在までの南米に対する認識は、ごく限られた範囲のものだったが、本書を一読することで、南米各国の略歴と現在の状況を大まかながら把握することができた。もちろん、その歴史と不可分であるアメリカの南米に対する干渉の過程も知ることができる。
私のように、最近南米で何か変化が起きているらしいが、どんなものだろう? という程度の人が読むには最適の入門書といえる。

ただ、できることなら南米各国の現在の状況や市民の声などをもっと詳細に掲載してほしかった。
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50 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「アメリカの世紀」の影で, 2007/12/14
By 小僧 (東京都小平市) - レビューをすべて見る
中南米が今動いている。チャベスのベネズエラを筆頭に、続々と左派政権が誕生し、ラテンアメリカはまさに「反米大陸」となった観がある。これら諸国は今、相互に連携し、さらには欧州とはまた別の形で地域共同体の形成を模索しつつあるのである。しかしながらEUが「パクス・アメリカーナ」に代わる新たな地域秩序のあり方として脚光を集めている一方で、これら中南米の動きにはあまり焦点が当てられなかった。むしろチャベスの過激な言動をシニカルに描写し、あたかも狂信的な反米「ならず者国家」が続々と台頭してきているかのように報じられている。

そのような中、本書は歴史を振り返りつつ、現在の「反米」というモードが実は「パクス・アメリカーナ」の影で過酷な米資本の経済的支配と米軍の干渉に苦しんできた中南米の民衆の抵抗の結実に他ならないということを明らかにする。本書で描かれている米国に支援された各国の独裁政権の実態、各国の軍人に民衆蜂起の鎮圧やクーデターの方法等を教育したという「米軍アメリカ学校」などは日本でももっと知られてもいい事実だろう。キューバやエクアドルなど、一国レベルでの概説書はそれなりにあるものの、中南米という地域レベルで現在の潮流に迫っている本は残念ながら今の日本では極めて少ない。そのような中にあって、本書は中南米の今を伝える貴重な入門書といえよう。ちなみに著者は中南米特派員を長期にわたって勤め、過去には『燃える中南米』(岩波新書)という名著も上梓している朝日新聞記者である。

さて、あえて不満を挙げるとするならば、現在の中南米を論じる第五章「立ち上がった中南米」のページ数が40ページといささか物足りない点にある。第二章「アメリカ「帝国」への道」は概して比較的よく知られたものであり、第二章の内容を削減してでも中南米諸国・民衆の現在の動きについてもっと深めて欲しかった。その点については今後に期待したい。

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36 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 知らなかった事実がいっぱい。, 2007/12/27
世の中では、アメリカは世界に民主主義を広める人権主義的な国家である、という事になっているようですが、実際はいかにアメリカは自分達の利益のために世界で軍事独裁政権を誕生させ、虐殺の仕方を教え、多くの国を貧困に陥れてきたか…、そのようなことがイヤというほど出てくる本です。また、多くのアメリカの国土はメキシコなどから戦争で奪い取ったものであること、ハワイも狡猾な手段で自分達の領土としたこと、フィリピンの植民地化の際にも多くの民間人を無差別に虐殺したこと。そんなことも全く知らなかった人も多いでしょう。
企業や政府の利益と一体になって、ひたすら自分中心の論理で利益を貪り、主権を侵害し、何か自分達にとって不利益なことがあると、すぐさま政権転覆を企てる。なぜ、当時国際社会から非難を浴びなかったのか不思議になります。それは、情報統制、軍事政権やゲリラの裏での操縦法、世界に深く考えさせないレッテル貼りの技術、さまざまな物がありそうです。

ただ、それって言い方で随分違う話にもなんるんでないの?と思う部分がいくつかあるのも事実。
著者のオピニオンが強く出すぎていて一面的だと思ったら、興味のあるところから他の本に当たっていくのが良いでしょう。
ただ、著者の知識力、探偵の労力にも似たストーカー気味の情報の積み重ねは、必ず読者に多くの視点を与えることでしょう。
実際はそこまで南米は反米化していない、という反論もありましょうが、そこら辺は冷静な揺り戻しの範囲内でしょう。そのようなことが起こるときは、むしろ表立ってではなく水面下で静かに起こっていくものです。気が付いてみれば、アメリカにすがっているのは日本だけ、という事にも…。しかし、日本はブラジル・アルゼンチン間以上の、難しい、冷静さに乏しいナショナリスティックな周辺国を抱えているので、連帯というのもなかなか絵が見えないのも事実…。どうしたら良いんですかね。
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