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憲法九条を世界遺産に 人気お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光氏と、文化人類学者であり気鋭の評論家としても知られる中沢新一氏。この一見相容れない2人が、日本国憲法第9条の今日的な意義について語り尽くした書。日に日に高まりつつある改憲派の声に異を唱える内容だが、通り一遍の反戦談議ではない。対話は戦前の童話作家、宮沢賢治が示した世界観の再評価に始まり、ついには「笑いが人を殺すこともある」といった過激な物言いにまで及ぶ。
太田氏は、憲法9条を「たった1つ日本に残された夢であり理想であり、拠り所」と称える一方で、突然変異の「珍品」として崇めるべきものだなどと皮肉を込めて斬る。中沢氏は太田氏の発言の裏に見え隠れする正当性を、学術的な立場から拾い上げていく。
(日経ビジネス 2006/10/09 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容(「BOOK」データベースより)
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。宮沢賢治を手がかりに交わされた二人の議論の行き着く先は…。