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げんしけん (1) (アフタヌーンKC (1144))
 
 

げんしけん (1) (アフタヌーンKC (1144)) (コミック)

木尾 士目 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

月刊『アフタヌーン』誌上で人気沸騰中の作品がついに単行本化!!

サークル部屋から広がる楽しい大学生活を等身大で描く、アキバ系青春物語!!


登録情報

  • コミック: 170ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/12)
  • ISBN-10: 4063211444
  • ISBN-13: 978-4063211443
  • 発売日: 2002/12
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (45件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 侮れねーぜ 「げんしけん」!, 2005/3/9
本作は、某大学のオタク系サークルを舞台に、リアルなオタクライフを描き出す
コメディ漫画。「オタクの必須教養」と言ったら差し支えあるだろうが、
「オタク文化の案内役」も担っている作品。結論から言うと、とても面白かった。

本作は「一少年が『オタク』を目指す成長物語」の皮をかぶった、「良質な
シチュエーション・コメディ」だ。物語は最初、オタク趣味を持ちながらも開き直れ
ないでいる主人公 笹原が「現代視覚文化研究会」、通称「現視研」に入会する
ところから始まる。いわゆるオタクの「大学デビュー」。
冒頭で「濃い」オタクである仲間達に「オタクの何たるか」を教わってゆく笹原を
見ていると、本作は「成長物語」であるかのような印象を受ける。「成長物語」と
言うからには「目指すべきモノ」が必要なワケで、「オタク」もついに「目指すべき
モノ」になったのか……と思うと感慨深い。
「父さんにもぶたれたことないのに」のセリフや、デギン・ザビらしきキャラの
ポスターなど、オタクネタのパロディが随所挟まれているのも面白かった。

「げんしけん」が面白いのは、第一にシチュエーション・コメディとして良く
できているから、というのが理由だと思う。あとはやはり、キャラクター配置が
絶妙なコトだ。本作の人物設定には「オタクVS一般人」の対立構造が作られている。
「濃いグループ」に対し「一般人視点からのツッコミ」が入るコトで、両作は絶妙な
バランスを保てるのだ。

しかし、気になるのは木尾士目という作者の視点だ。どう考えてもこの人自身が
濃い「オタク」であろうことは間違いないのだが、この作者は同時に「非常に
リアルな一般人の視点(春日部)」も見事に描ける。作者が「対立構造」の
重要な一翼である「一般視点」を見失わなかったからこそ、この作品は面白いと
思うのだが、いかがなモンか。

今のところ「げんしけん」は間違っても「一般ウケ」している作品ではないと思う。
けれどもそれは「一般ウケしにくい」作品というコトと、決して同義ではない。
「野球をネタにしたコメディ」を楽しむのが必ずしも「野球ファン」だけで
ないように、「げんしけん」は「オタクをネタにしたコメディ」として、
非オタク層でも充分に楽しめる作品であると思うのだった。……手に取ってさえ
もらえれば、ね。

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113 人中、103人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 オタクをめぐる愛憎, 2003/2/9
この漫画は、オタクをめぐる人々を描いているが、決して「オタクがオタクへ向けて」描いたものではない。舞台は「現代視覚文化研究会(略称げんしけん)」というオタク系大学サークルであり、会員たちのオタク的日常が淡々と描かれる。格ゲー・エロゲー・アニメ・コミックに関する彼らの熱い議論や、同人誌事情などがさも当たり前のように展開される。作中作として登場する漫画も、すぐさまモデルが思い浮かぶような「少年誌にひとつはあるようなラブコメ」だ。しばしば典型的に描かれる「オタク像」以上に、さらに一歩踏み込んだリアルなオタクの「生態」が徹底的に描かれる。

この漫画を、実際にオタクである人が読めば、ある種「内輪ネタ」的な、「あるあるー」「元ネタはあれだよねー」といった楽しみ方ができる。しかし、あくまでそれ以上のものではない。むしろその真価は、非オタク、あるいは少しオタクを知っている読者が接した時にこそ、発揮される。自分とは異なる日常を、当然のこととして生きる者の「生態」の観察として。

そうした読者の視点の違いは、登場人物の群像を見ると、よく理解できる。すでに〈オタクである者〉、これから〈オタクになろうとする者〉、外見は美男子なのに〈誰よりもオタクである者〉、彼に惚れてしまった〈誰よりも非オタクである者〉。全ては、オタクと非オタクの「境界」をめぐっての愛憎である。読者は登場人物の誰かに自分の立場を見出して、「オタク」を観察することになる。理解できるにしても、できないにしても。

しかし思うに、この「境界」に最も複雑な思いを抱いてるのは、誰でもなく作者自身だろう。一方ではオタクの世界を詳細に描きながら、一般人の視点やオタクへの嫌悪もちゃんと知っている(これ以前の作風は、全く非オタク的だった)。作者こそ、まさに「境界」の真上を漂い続けているように思われる。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 学生時代が懐かしくなる一冊, 2007/8/8
By チャックモール (神奈川県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
本書はもちろん、
「オタクの生態を楽しむ」
という趣旨なはずだ。

だが、なんだか自分の学生時代のことを思い出してしまい、懐かしさに胸が熱くなるような作品でもある。
そうそう、部室でのダベり方とか、あんな感じの人間関係とか、あったなぁ・・・と。
あ、別にオタ系のサークルではなかったのですが。

そのあたりの描き方が非常にうまい、と思う。
ちゃんと「青春モノ」としても成り立っている。

元ネタがわからなくても十分な内容になっているので、食わず嫌いをせずにぜひ読んで欲しい一冊。
でもやっぱり、オタ系のネタは秀逸。
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