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日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)
 
 

日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書) (新書)

孫崎 享 (著)
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

アメリカの戦略が大きく変わったことをどれくらいの日本人が知っているのか?
「核の傘」は本当にあるのか?
ミサイル防衛は本当に有効なのか?
なぜ日本はいつも北朝鮮外交でアメリカに振り回されるのか?
専門家による衝撃の書!!


構成

第一章 戦略思考に弱い日本
日本に戦略思考がないと明言するキッシンジャー/シーレーン構想の真の目的/
統幕議長ですらシーレーン構想の意図を理解できなかった/上兵は謀を伐つ

第二章 二一世紀の真珠湾攻撃
ブッシュ政権はテロ予告情報になぜ反応しなかったのか/
陰謀は悪ではない/北方領土の利用価値

第三章 米国の新戦略と変わる日米関係
ソ連の脅威が消滅するショック/ソ連崩壊後の最大の脅威は日本/
米国が警戒した樋口レポート/新たな日米安全保障関係の構築

第四章 日本外交の変質
日本外交はいつから変質したか/「同盟の非対称性」をどう見るか/
日本はなぜ「日米共通の戦略」の道を邁進するか/日米関係を変える中国という要因

第五章 イラク戦争はなぜ継続されたか
米国の各種戦略とイラク戦争/駐留長期化は治安維持に寄与しない/
戦争が継続された二つの要因

第六章 米国の新たな戦い
オサマ・ビン・ラディンの戦いの目的/コーランの教えは過激か/
ハマス・ヒズボラへの対応が中東和平への道/

第七章 二一世紀の核戦略
核兵器の限定的使用を模索したブッシュ政権/ジョセフ・ナイの論理/
戦争に勝利する手段としての核兵器/一九六〇年代の核戦略に学ぶ

第八章 日本の進むべき道
核兵器保有は日本の安全保障拡大に利さない/米国の北朝鮮政策を読み違える日本/
ミサイル防衛は有効か/グローバリズムと抑止効果/国際的に高い評価を得る日本


内容(「BOOK」データベースより)

アメリカ一辺倒では国益を損なう大きな理由。インテリジェンスのプロだからこそ書けた、日本の外交と安全保障の「危機」。

登録情報

  • 新書: 277ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/3/19)
  • ISBN-10: 4062879859
  • ISBN-13: 978-4062879859
  • 発売日: 2009/3/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 日本のこれからの外交のあり方, 2009/4/17
ソ連の崩壊によって東西冷戦という構図が成り立たなくなってしまった。
肥大化した米軍は脅威の消滅による軍縮という道を選ばず、新たな脅威を作り出した。それが悪の枢軸として一方的に位置づけられたイラン、イラク、北朝鮮であった。そして9.11同時多発テロにより、その十分な捜査もなしにビンラディンを首謀者と位置づけて、国際的なテロ対策を口実にアフガニスタンやイラクに米軍は侵攻していった。
これは私たち日本人にとって他人事ではない。東西冷戦の終結を期に、日米安保条約から変遷していった米国の防衛政策により自衛隊の海外派遣が当然のように米国から要請され、実施された。
米国による核の傘では日本の安全保障が機能しない事は、著書の出版直後に発射された北朝鮮の飛翔体に対する米国の態度を見ても明白である。
著者は(少なくとも執筆時には)防衛大学の教授という立場にありながら、軍事力によらない日本の安全保障のあり方を提示している。
大いに勉強させられた一冊であった。
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41 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「日米一体」の防衛政策を緻密に批判, 2009/4/9
By 革命人士 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
外務省で中東、情報畑を歩んだ著者が防衛大教授退官を前に、なかなか辛辣に日本の外交政策の誤りを衝いた。著者の主張はきわめて明確だ。日米同盟は日本の基地提供=アメリカの日本防衛は十分等価であり、米軍に協調した自衛隊の海外派遣は不要、とする。

米国のイラク政策について、風習を理解しないことを現地滞在経験から批判的に論じるほか、米国は冷戦後、日本に敵視政策を取ったり、米国に都合のいいように日本政治をハンドリングしてきた(やや陰謀論めいた記述だが)ことを指摘するが、最も蒙を啓かれたのは、日米の北朝鮮政策を論じた章だ。日本は米国に独自の抑止力を持たせてもらえないが、米国の対北政策は一貫せず、日本は米国に追随するだけでは北から守られない可能性もある。ゆえに外交は独自の路線を取り、北朝鮮に関してはグローバル経済圏に取り込み、相互依存の関係にすることが最善というものだ。

また、最終兵器といえる核戦略について、国際政治の世界で非常に高度な議論が展開されていることを知った。いわゆる「核の傘」について、米本土の攻撃でなければ、核を打ち返す価値はないとするキッシンジャーの論を紹介し、「核の傘」とは実は相手がそう思うか否かにすぎないあいまいなものであることを指摘する。

巻末の参考図書の紹介もただ紹介するのではなく、著者の一言コメントがついていて、親切でもある。外交安全保障両面で高度な議論が展開され、面白かった。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 外交問題に関心のある人は必見の本, 2009/7/27
面白い本です。

日米同盟に焦点を当てつつ、実際には過去から現在に至る
日本の外交戦略全般について考察しています。
最後には、日本がこれから「進むべき道」にも触れているので、
日本の外交戦略を学ぶ上でたいへん参考になります。

文書は論文のような堅苦しさがあるものの、節々でわかりやすく
要点をまとめているので、意外にすんなりと読めました。
謀略論的な話にも積極的に触れられているせいか、
とくに過去の出来事に関して、表層的な見方をしていては難しい、
立体的に理解ができたように思います。

とくに面白かったのは、アメリカが強引に進めたイラク戦争について
述べているあたりです。
余談ですが、日本の官僚バッシングがアメリカの仕掛けによって
始まったという話も非常に興味深いものでした。

本書を読むと、日本には戦略がまったくないことがよくわかります。
外交の問題に関心のある人には、必見の本ではないでしょうか。
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