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1973年のピンボール (講談社文庫)
 
 

1973年のピンボール (講談社文庫) (文庫)

by 村上 春樹 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える
さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終りデビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。


内容(「BOOK」データベースより)

さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り―デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。

Product Details

  • 文庫: 183 pages
  • Publisher: 講談社 (2004/11)
  • ISBN-10: 4062749114
  • ISBN-13: 978-4062749114
  • Release Date: 2004/11
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (30 customer reviews)
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12 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 偏愛している作品, 2007/4/7
By くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
 デビュー作 風の歌をきけ と 大作 羊をめぐる冒険の合間の作品で わりと地味とという
評価が多い。
 
 話としては双子の登場、ピンボールを巡る 幾分シュールな展開もあり その後の村上春樹の世界を
強く予感させる作品だ。いくつかの挿話は 結局答えが出てこないまま終わっていく。その辺のもどかしさも 既に村上らしい仕立てになっている。

 但し叙情性に満ちている。特に 冒頭の井戸掘りの話からはじまり 最後は11月の雨で終わる本作は いたるところに水のイメージに満ち溢れている。その鮮烈さも捨てがたい魅力だ。

 そうして これが重要だと思うが 前期村上春樹の一大命題である「直子」という女性が 本作には登場している。その悲劇性は既に ノルウェイの森の「直子」を予告するものになっている。


 三部作の真中は 何でも難しいわけだが 個人的には 極めて好きな作品だ。

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8 of 9 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「きばり」がかなりほぐれたデビュー二作目, 2007/5/3
By 山田晃嗣 (神奈川県横浜市) - See all my reviews
今から15年ほど前のこと。
「ノルウェイの森」に魅せられた私は、
この作家の長編小説をデビュー作から順に読み始めた。
デビュー作にして文学賞を受賞した「風の歌を聴け」の翌年に発表された
2作目の長編小説がこの「1973年のピンボール」だ。

「ノルウェイの森」の後で読んだデビュー作ではその「軽さ」に面食らったが、
「1973年の・・」では、その「ブッ飛び具合」に面食らったものだ。
登場人物はデビュー作を踏襲するものの、作品の質は全く違う。
ピンボールへの偏執、双子の姉妹との共同生活、配電盤の葬儀など、
一見何の脈略もない複数の話題が続いていく。
文体は相変わらず読みやすいものの、内容はシュールで難解だ。
それらは単に意味のない話の寄せ集めなのか?それとも深い意味があるのか?
答えは未だに見つかっていないが、
当時20代半ばの私の感性には、なぜか訴えるものがあった。
ただし、誰の感性にも訴えるかと言うと、それはありえない。
多くの人にはこのわけの判らない小説は、ゴミ同然かもしれないが、
残念ながらそれは読んでみないと判らない。

今現在冷静に振り返ってみると、
デビュー作に感じられた作者の「意地」や「きばり」が、
良い意味でほぐれてきているようにも思える。
デビュー作は、そこかしこに独特の表現を散りばめながら、
全体として「普通の青春小説」として成り立つようにも努めていた。
そのデビュー作が評価されて安心したのか、
二作目は「作家本来のやりたいこと」が、より強烈に表現されている。
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8 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 移りゆく季節、そして小説(オリジナル装丁・第3弾), 2004/12/1
 秋の小説です。
 軽快な文体で暗いわけではないのですけれど、小説を通じて喪失感や倦怠感が重低音のように貫きます。
 おもに「僕」と「鼠」の話が交差しながら進んでいくのですが、ふたりとも凍って冷たくなった原子のように凝り固まって圧迫されていきます。
 現状にたしかな感覚を得られないままどんどんすべてが冬に向かっていき、ふたりとも行方を見失っていきます。
「僕」は最後に大団円はずっと先のことだと語っています。たしかにそれは1983年まで待たなくてはいけないことをぼくら読者は知っています。
 軽やかなスタート・ダッシュを決めたのが「風の歌を聴け」だとすればこの小説はその後の村上ワールドのターニング・ポイント的存在だといえるでしょう。物語が紡ぎだされるまでの変遷期とでもいうような。
 たしかに文体も最初と最後では少し変わっていますし、村上ワールドのキーワード的きらめきが随所に蠢いています。それは最新作「アフターダーク」までつづくような。
 それでは具体的にどこから変わったのか?
 ぼくはピンボールの挿話のあたりからだと思います。むかし「僕」が熱狂的にやっていた恋人みたいなピンボール台が象の墓場みたいなところで凍っている話。
 そういえば、いまゲーム・センターでピンボールをやる人はあまりいないなあ。

 派手な仕掛けはありません。しかし人によれば、そっと心に添う小説だと思います。実際通勤途中でこの本をふたたび読んで会社をサボりたくなることがしばしば。会社なんて行ってられないね、というような。そういう意味では通勤・通学中はお勧めしません。

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村上春樹の2作目は、いいきなもんである。文庫本で171ページの間に、「煙草」が61回出てくる。語り手である主人公も鼠もスペイン語の大学講師も実によく煙草を吸う。... 続きを読む
Published 3 months ago by ベンくん

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Published on 2007/5/20 by ntaneichi

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Published on 2007/3/24 by rainandfine

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