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共生虫 (講談社文庫)
 
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共生虫 (講談社文庫) (文庫)

by 村上 龍 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

あなたの中にも「共生虫」がいる!

体内に謎の「虫」を宿した、引きこもり青年ウエハラ。彼はネットを通じ、インターバイオと名乗るグループから、その虫が殺戮と種の絶滅を司る「共生虫」であると教えられる。選ばれた存在であることを自覚した彼は、生贄を求めて外の世界に飛び出してゆくのだが……!?
衝撃のインターネット文学、ついに文庫化。


内容(「BOOK」データベースより)

体内に謎の「虫」を宿した、引きこもり青年ウエハラ。彼はネットを通じ、インターバイオと名乗るグループから、その虫が殺戮と種の絶滅を司る「共生虫」であると教えられる。選ばれた存在であることを自覚した彼は、生贄を求めて外の世界に飛び出してゆくのだが…!?衝撃のインターネット文学、ついに文庫化。

Product Details

  • 文庫: 313 pages
  • Publisher: 講談社 (2003/03)
  • ISBN-10: 4062736969
  • ISBN-13: 978-4062736961
  • Release Date: 2003/03
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.8 out of 5 stars  See all reviews (36 customer reviews)
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5 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 自立, 2003/8/24
By A Customer
主人公は、引きこもりの青年。パソコンを買ってもらい、インターネットを始めたことがきっかけでその生活、生き方が変わっていく、というストーリー。

主人公が2つの殺人を犯すことによって変わっていくところが印象的。最初は父親であり、次はインターネットを通じて知り合った人間だ。この2件の殺人は、1人の引きこもりの若者が父親から自立し、インターネットの世界からも抜け出して周囲の人間に興味を持てるようになり、大人になっていく過程を表現した一種の暗喩(メタファー)といえる。

著者が本当に伝えたかったのは、引きこもりの人間でも、何かきっかけがあれば劇的に変われるというメッセージではないだろうか。そういう意味では、希望をテーマにした物語である。

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5 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 超小説, 2001/1/26
このレビューの引用元: 共生虫 (単行本)
村上氏はウエハラの人物像をいかにして創りあげたのだろうか。主人公の心理の変遷は緻密で正確に、描写されていく。そのリアリティーは読んでいる側までもを、ウエハラの意識と同化させていくようだ。この作品は小説というカテゴライズを超えていると思う。村上氏の捉えるテーマは、(良くも悪くも)日本の未来へとつながっていく何かに直結する。氏は自らを翻訳者と呼ぶがその徹底した姿勢こそが、作品の無駄を省き、リズムとエネルギーを生むのだろう。共生虫という物語はいかなる情報を通過させているのか、それを知ることは難解かもしれないがやってみようと思う。
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8 of 12 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars リアルタイマーな作家, 2005/1/27
 少し前「インビジブル」というSF映画があった。科学の力で個人が透明人間
になると、自我はどうなるか?という実験的な問いを名悪優ケビンが演じた。
これはそのままインターネットの世界にも当てはまる。
 個人が匿名性を保ったまま、無制限の広大な活動の場を与えられるとどうなるか?このタイムリーな問いに村上龍が応えた作品。

 村上龍は時計だな。普通の時計はデジタルな数字を伝えるメディアであり
装置だ。龍時計はアナログな物語で同胞だけに「今」を伝える。いま日本の
先っぽで何が起こってるのか。自分に迫る危機まであとどのくらいか。田舎モン
にもわかり易く伝える。ただアナログだから正確ではない、後のメンテナンスは読み手しだい。

 さて問題は、自分だけ透明な存在になる事は他者の排除・社会性の欠落
を招き易いという事だ。まず相手がみえないと双方向が崩れるからだ。特に
この主人公の様に子供の場合。判断力や自制心、共感力が充分に育ってい
ない者が、無制限な電子世界にハマルと危い。ネット上ではこの主人公の様に
簡単に名前を捨て改名できる。つまり自らの履歴・責任を一方的に放棄できるわけだ。
 ネット上の狂気という現代の課題を、旧来の文脈でなく、インターネット
自身の文脈で描いてみせた。村上龍あなたは欠けがえのない時計だ。
PS●この作家の高い速報性を考えれば、文庫や古本では既に効果半減だった。以後なるべく新刊で読もう。せっかく同時代に同言語圏で生まれたのだから。Web上でこの作品に出会えなかったのが悔しい。
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