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火怨〈上〉―北の燿星アテルイ (講談社文庫)
 
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火怨〈上〉―北の燿星アテルイ (講談社文庫) (文庫)

高橋 克彦 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

何度も目頭が熱くなる。血が脈打つ小説だ。――(北上次郎)


古代蝦夷の阿弖流為(アテルイ)を描く渾身の大作!

辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。8世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。


内容(「BOOK」データベースより)

辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。八世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弓流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。

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5つ星のうち 5.0 迷ったけど★5つ!, 2004/11/5
By 佐倉ごるふ - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
読んでいる最中は夢中でした。活劇、男儀、勇気、仲間、鍛錬、策略、天命・・・様々な言葉が頭をよぎりましたが、ああ、もてる語彙の少なさ。これ以上、この小説の面白さを表現するだけの言葉は出てきません(それができるくらいなら、作家になってるんでしょうけど)。確かに、「(男が)泣ける」小説でした。古い日本人の感情なんでしょうか。それは間違いないです。けれども、読んでしばらく2,3日経って、「はて。アテルイ陣営の策略がうまく行き過ぎていないか?天が味方をした、ということだったのか。もって生まれた星の下の運命ということ?」という素朴な疑問が。「全部アテルイ達の想定したとおりに物事が運ぶってか?」というような変な気持ちも出てきました。しかし、そんな小さなことはどうでもいいほど、高橋克彦の筆は、私を魅了してやみませんでした。なんでこんなに小説がうまいんでしょうね、この方。ということで、上下で「長かったけど、面白かった」で満天の星です。
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 泣きました。, 2001/10/12
人間、友情、誇り等、考えさせられました。
教科書上 でしか知らなかった、坂上田村麻呂が血の通った人間で何を考え苦悩し行動したか、教科書には出てこない英雄、亜弖流為(アテルイ)の魂を感じさせてくれました。
泣けます。
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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間の誇りと崇高さへの賛歌, 2004/1/31
By カスタマー
学校の教科書では、ただ「坂上田村麻呂が蝦夷を平定した」という程度しか記述されていなかったできごとを、まったく逆の立場、すなわち「平定」された蝦夷(えみし)の側から描いた作品。蝦夷の若きリーダー、アテルイとその仲間たちが、強大な中央の朝廷軍に一歩も引かず、蝦夷の誇りと自由のために戦う物語である。

 まず、蝦夷の側から描ききった作者の視点に共感を覚えた。中央ではなく地方、差別する側ではなく、される側の視点にたって書かれているという点である。読みすすむうちに、中央権力の理不尽さと蝦夷への共感で胸がいっぱいになる。作者の筆力にぐいぐい引き込まれていくのだ。

 この本が、感動的なのは、アテルイらの生き方だろう。人は「個」として生き死んでいくのではない、「類」として、アテルイのように蝦夷のために生き死んでいくことこそ本望ではないか・・というメッセージが込められているように思えてならない。アテルイは結局命を落とすことになるが、彼の志や誇りは、彼の死後も、歴史に生きる多くの蝦夷の心の中に生きつづける・・・。作者の筆は、人は、こんな風に、自己を超えたもののために生きることのできる、崇高なものなのだと力強く訴えてくる。
 現代の私たちは、こうしたロマンに満ちた人生観を久しく忘れてきた。だからこそ、胸を揺さぶられるのだと思う。

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