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密やかな結晶 (講談社文庫)
 
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密やかな結晶 (講談社文庫) (文庫)

小川 洋子 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『妊娠カレンダー』の芥川賞作家が澄明に描く人間の哀しみ
記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。



内容(「BOOK」データベースより)

記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。

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5つ星のうち 4.0 失われていくものたち, 2001/4/27
By カスタマー
小川洋子さんの小説世界は、どれもとても変わったものです。この物語では、ひとつずつものが消滅していきます。たとえば小説、声、など。あらゆるものが、次々と取りさらわれていき、やがて人々の記憶からもそれらのものは消滅します。しかし、その中にも忘れる事ができない人たちもいます。彼らは危険人物とみなされ逮捕されてしまうのです。主人公は忘れることができない男性に恋し、彼をかくまいますが、やがて、自分自身の体の一部も失い始めます。物語は、しずかに、そして大きな消失感をともなって進んでいきます。小川さんの文章には、身体感覚がとても鮮明に描かれていて、それでいて、限りなく透明です。
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5つ星のうち 5.0 キラリと光る銀細工のような・・・, 2006/2/14
By naomi (福島県福島市) - レビューをすべて見る
この物語は、全編をとおして流れている静かな雰囲気にまず引き込まれてしまいますが、人間であればどうしても持たずには生きていくことのできない感情の動きを、実に丁寧にすくい上げ、物語として「結晶」させた作品だと思います。消滅に立ち会った人々が、なぜ消滅の対象となったものたちへの記憶を、あんなにも徹底的に消そうとするのか。その心の動きは、例えば、心はある人に寄り添っていたくとも(恋心でも、友情でも)、状況がそれを許さず、自分自身を消していくようなつらい気持ちで忘れようとする。そんな心の動きに、非常によく似ていると思います。また、古い異国の童話のようなエピソードが随所で銀細工のようにキラリと光っていて、時々本棚から取り出して読んでしまう魅力的な作品です。10年前から小川洋子さんのファンですが、最も愛着の強い作品です。
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5つ星のうち 4.0 何をなくしたのか私にもわからない, 2005/1/9
By yukkie (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 この文庫の帯に「何をなくしたのか私にもわからない」というコピーがありますが、読み終わったあと、これほど考えさせられる言葉もないでしょう。
 本文を文字づらだけ読み進めていけば、島の人々から時折脱落する「記憶」、ナチスの焚書ばりに燃え盛る「本」に代表される捨てられる物、記憶を失わない異能者に対する秘密警察の弾圧など、娯楽作としても一流の要素を含んでいるのです。
 しかしやがて娯楽そのもが消滅していきます。進む喪失が深まったとき、主人公の若い女性や彼女がかくまう異能者の「彼」、二人を助けるおじいさんの三者の苦しみと存在の意義そのものが、どこに帰着するのかがまったく見当がつかなくなり、最後に哀しみだけがそこに漂うような結末に導かれていきます。読書と同時に進行する読み手の喪失感は、今までの小説には見られなかったものでした。
 もうこうなってしまうと読み手としては、何をなくしたか、というよりも、彼らが、そして私たちが何を得たのかがわからないという一種の惧れを感じてしまい、あらためて帯の一文を眺めてしまう、そんな不思議な小説です。いや、勉強させられました。
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5つ星のうち 5.0 ん〜。
初めて小川洋子さんの本おもしろいと思った小説です。『余白の愛』を読んだときはまだ小川洋子さんの小説に慣れてなくて“なんだ、この本と”思ってしまいました・・・。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: hu^hu

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5つ星のうち 3.0 飽和する結晶
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投稿日: 2007/2/5 投稿者: Justin

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着想は素晴らしいと思いました。でも、暗いのです。読後感が非常に悪かったです。読んでいて次々と湧き上がる好奇心やストーリーの先の展開への期待が裏切られたような気が... 続きを読む
投稿日: 2007/1/18 投稿者: オゾン

5つ星のうち 5.0 美しくて心地のよい文章
初めて小川洋子さんの作品を読みました。
最初から主人公の置かれてる「消滅」のある世界という設定に驚きましたが... 続きを読む
投稿日: 2006/9/30 投稿者: 大川中川小川

5つ星のうち 4.0 消滅
淡々と進む物語なので、1回入ってしまえば読みやすい。
忘れることの空しさと、覚えていることの儚さが見事に融合した淡白な作品だ。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/6 投稿者: 直生

5つ星のうち 5.0 忘れてしまうということ
ものすごく、淡々と物語は進んでいって、
なのにすごく感情移入して読んでしまうんです。なぜか。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/15 投稿者: れいら

5つ星のうち 4.0 読むと後悔するかも
著者の作品には名前があまり出てこない。
この作品にしても出てくるのはせいぜい「乾さん一家」(各人の名はあらわれない)とR氏くらいだ。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/6 投稿者: きじ猫

5つ星のうち 5.0 忘れることの恐ろしさ
小川洋子の作品の中で最も好きなもののひとつです。

記憶を奪われることの恐ろしさ、... 続きを読む
投稿日: 2006/1/22 投稿者: m_ruthe

5つ星のうち 3.0 無性に哀しい物語
小川洋子さんの作風は、物語を「紡ぎ出す」という表現がぴったりだと思います。
この作品も、小川さんらしい透明感や美しさに溢れていて、読み出すと一気に引き込ま... 続きを読む
投稿日: 2005/9/20 投稿者: ニコニコプン

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