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機関車先生 (講談社文庫)
 
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機関車先生 (講談社文庫) (文庫)

伊集院 静 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

久しぶりに現れた傑作。先生と生徒の学園小説!
瀬戸内海の春、波光きらめく島にやってきたひとりの男。直木賞作家が描く感動的長篇!

その朝、桟橋に着いたばかりの連絡船からひとりの男が島に降り立った。男は春の陽にかがやく山の緑をまぶしそうに見てから、島をぐるりと見回した。……彼は坂道の途中で海をふりかえった。春の海は高く昇った陽差しに紺碧にかがやいていた。波を蹴立てて連絡船が進んでいた。白い波の尾が銀の帯を流したように揺れる。「ひょっとしてここは自分がずっと探していた土地なのかもしれない……」吉岡誠吾はそう心のうちでつぶやいた。その時背後で誰かが自分を見ているような気配がした。ふりむくと蜜柑の木蔭からひとりの少年が誠吾をじっとみつめて立っていた。──(本文から)

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


内容(「BOOK」データベースより)

瀬戸内の小島・葉名島の、児童わずか七人の小さな小学校にやって来た、大きな先生。病気が原因で口をきけなくなったこの先生では…、という声もあがる。数々の事件が起こるなかで、子供たちは逆に心の交流を深め、自然の大切さや人間の優しさについて学んでいく。柴田錬三郎賞に輝いた、涙と感動の名作。

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5つ星のうち 5.0 「宝の持ち腐れ」にしてしまわないように…, 2005/4/11
By che-guevara (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
 第7回柴田錬三郎賞受賞作品。

 小さな島の小さな小学校へやってきた一人の大きな先生。
 彼は機関車のように大きくて強そうであると共に、口を“きかん”先生だった。
 そのため、“機関車先生”と呼ばれるようになった大きな先生は小さな島の小さな小学校の生徒はもちろんのこと、島の人々とも交流を深めていきます。

 コミュニケーションをするに際して一番多く使うのは言葉だと思います。しかし、機関車先生はその言葉を使うことができません。
 それにもかかわらず、彼は島の人々と徐々に心を通わせていきます。
 私は彼から言葉では表すことのできない何かの大切さを再確認させてもらいました。
 それは、電話、メール、チャット等のコミュニケーション方法が高度に発達した現代社会においては忘れさられようとしているものかもしれません…

 せっかく授かった素晴らしい能力を「宝の持ち腐れ」にしてしまわないように、機関車先生から学びたいと私は思いました。

 ソレデハ…

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 今こそ読みたい心温まる学校の話, 2004/6/20
 今学校で忘れられているものが、すべてこの作品には描かれているように私には思えました。「きれいすぎる」「理想的すぎる」という声もあるようですが、ピュアなものを心が欲しました。

 口がきけない機関車先生は、黒板と手話で子どもたちを見事に集中させ、教え諭します。子どもたちは、友達とも大人とも本音で話します。けんかも仲直りもします。小さな生き物を大人と子どもが一緒になって慈しみ育てます。大人は子どもに島の歴史を語ります。子どもも大人も、葉名島が大好きで、誇りに思っています。

 この夏、映画になった「機関車先生」を観るのも楽しみです。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 あまりに完成されすぎた「名作」, 2004/1/24
By オリオン - レビューをすべて見る
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 見えない世界が見える不思議な能力をもった少女が、春の早朝の陽光を浴びて、岬から海へ向かって祈りをささげる、まるで民話かファンタジーを思わせるプロローグから、身体も大きいし、力持ちみたいだけれど、口がきけない(口をきかん、だから子供たちに機関車先生とあだ名される)吉岡誠吾が、瀬戸内海に浮かぶ神がつくった島、葉名島の水見色小学校に赴任してくる冒頭部へ、そして、小さな島ゆえの濃厚な人間関係が紡ぎだす、悲喜こもごものエピソードの数々が丹念に綴られ、やがて、先生と子供たちの別れの場面、すがしい未来を予感させるエンディングへといたる。──あざといまでに達者な、伊集院静の流麗な筆運びが縦横にはりめぐらせた物語は、これがテレビドラマか映画だったなら、わけもなくのめりこまされ、見入り、さわやかな感動をもって見終わることだろうにと思わせる。それだけ、映像喚起力もしくは劇的構築力をもった文章だということなのだが、あまりに完成されすぎて、「作られた名作」ゆえの物足りなさを感じる。
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言葉を発することが出来ない先生が瀬戸内に浮かぶ小さな島「葉名島」にやってきた。言葉が話せない分、子供達と心で話をする。言葉がない分だけ、子供達に伝わる速度は遅い... 続きを読む
投稿日: 2007/11/8 投稿者: 平和

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投稿日: 2005/5/18 投稿者: ゆこりん

5つ星のうち 3.0 現代の標準
 島にやってきたとても大柄な先生は、言葉が不自由だ。剣道と喧嘩が強い。
生徒たちの尊敬を集め、島民から慕われる。老婆からはこう言われる。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/6 投稿者: 若菜 光

5つ星のうち 4.0 本当に良いお話
純粋に良いお話でした。
文章も読みやすくて、一気に読めますし、後味が良かったです。
「機関車先生」みたいな先生と子供のころに出会えたら、その人は幸せ... 続きを読む
投稿日: 2004/3/7 投稿者: ミエコ

5つ星のうち 4.0 教師と生徒のふれあい
瀬戸内海に浮かぶ美しい島、葉名島。ここの小学校に新しい先生がやってきた。校長の頼みで北海道からやってきた、たよりになる男の先生だ。
しかし、この先生、口が... 続きを読む
投稿日: 2003/2/26 投稿者: マロン・ナポレオン

5つ星のうち 5.0 こころから人間ドラマを感じました
伊集院静さんの作品を読むのは2冊目ですが、人間模様を描く力は大したものだと思います。なおかつ、当作品には口が聞けない主人公に会う達が心からの真実が映し出されてお... 続きを読む
投稿日: 2002/4/26 投稿者: ヨシコキング

5つ星のうち 4.0 かっこいいなあ。
帯や裏表紙の惹句を読めば、これはいかにも「二十四の瞳」ではないの、という予想がつく。そしてその通りでありつつ、伊集院さんだからかな、どうも泥臭くはならないのだっ... 続きを読む
投稿日: 2000/11/14 投稿者: papagaai

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