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音楽の海岸 (講談社文庫)
 
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音楽の海岸 (講談社文庫) (文庫)

村上 龍 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

情報も知識も、コードも必要がない。何かがからだの中で開く、物質としての音楽がある―。きれいな女たちを提供して快楽ビジネスに生きるケンジは「死」を写す映像作家の抹殺を依頼される。巧妙に仕組まれた陰謀の末、彼の裡に真の音楽が聞こえてくる。官能と覚醒の果てに描き上げた神無き世代の聖書。

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5つ星のうち 5.0 この国の「音楽の海岸」はどこにあるか, 2006/2/16
「この国では誰も生きる希望(音楽)を必要としていない」
というような一言が最終章に出てきますが、まさにここに登場する人物は妹を除いて、すべて「死」にしか興味を抱けない、飽和した日本の象徴と言えるような人物ばかりです。
村上龍定番のエロ/グロ描写がたくさん出てきますが、それがちっとも「エロティック」に見えないのは、そこに肝心の「音楽」が欠けているからなのでしょう。裕福で何もかも「自由」である筈の人たちが逆に「不自由」で、「不自由」である筈の病気の妹の方がかえって「自由」に見えてくるのも、この国の絶望的状況をうまくあらわしていると思いました。「音楽の海岸」とは「他者を必要とする場所」なのでしょう。そしてタコツボ的に成長した日本にはやっぱり「他者」がいないのかも知れません。「音楽の海岸」は人それぞれが探すしかないものです。このテーマは「オーディション」にも「ピアッシング」にも「インザミソスープ」にも表されていますが、この作品が一番密度が高く、文体も良く「走って」いると思いました。
本作品が、「他者」を描き、また自らも「他者」であり続けようとした中上健次へのオマージュというのも頷けます。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しい想像力, 2005/4/17
個人的には、村上龍の中で一番好きな物語だ。
内容はもうとんでもないというか、タイトルからはかけ離れた悪趣味なバイオレンスだが、主人公の弱さが私の心にはひっかかって仕方なかった。わくわくなどするはずもない。
主人公のためなら何でもする女たち。不幸なのか、それが彼女たちの幸せなのか。
唯一、妹の想像力だけが美しく、救いの光だった。
最高傑作とは言わないし、壮大な大作でもない。
一人の弱い男と、女たちの物語。タイトルに騙されて、読んでみてください。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 交わされる会話のなかでの感覚の表現が最高, 2004/11/15
自分自身の価値というか感覚が、レベルアップして感覚のハイソに仲間いりしたような感じがしました。交わされる会話のなかで、ひとの言葉や話、音楽を「言葉では言い表せない感じ」を言葉、単語で表現しわかりやすく説明しているように感じました。言葉というか感覚のつぼがうまい具合にはまるという感じです。
「そうそう、そんな感じ!そう言って表現すると、自分の感覚を相手にわかってもらえるよ」
この一冊をスタートに村上龍にはまりました。この本の続編でないかな?
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