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「流れる臓器」血液の科学 (ブルーバックス)
 
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「流れる臓器」血液の科学 (ブルーバックス) (新書)

by 中竹 俊彦 (著)
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Product Description

内容紹介

いちばん重い「臓器」の知られざる姿と働き血液は固まらないから流れ、流れるから固まらない。ヘモグロビンは酸素を運ぶが炭酸ガスは回収しない。血液型性格判断を覆す実験結果とは? など血液の新常識。


内容(「BOOK」データベースより)

血液は固まらないから流れ、流れるから固まらない!?ヘモグロビンは酸素を運ぶが、炭酸ガスは回収しない!?血液の凝固と止血とは似て非なるシステム!?血液型性格診断のウソを見破った実験とは!?ミクロの細胞たちの驚くべきシステム。

Product Details

  • 新書: 197 pages
  • Publisher: 講談社 (2009/2/20)
  • ISBN-10: 406257618X
  • ISBN-13: 978-4062576185
  • Release Date: 2009/2/20
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.5 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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16 of 26 people found the following review helpful:
1.0 out of 5 stars 著者よ,あなたは本当に検査技師か?, 2009/4/29
ほかのレビュアーの方々が、「サラサラ血液」「ドロドロ血液」にからんで,概ねよい評価をされているが,あえて検査技師の大先輩に厳しい評価をさせていただく。
凝固のカスケードについて、今日ではこのようにまとまったと,他書の図を引用されているが、このカスケードはほとんど1960年代のままだ。酵素と補酵素の関係も全く整理されておらず、今日では死語となっている「血液活性トロンボプラスチン」「組織活性トロンボプラスチン」が平気で使われている。「血液活性トロンボプラスチン」「組織活性トロンボプラスチン」はともにX因子・V因子・リン脂質・カルシウム複合体(プロトロンビナーゼ)のことなのだから,区別する必要はない。
また,「ケガなどによる異物接触」から「XI因子」に矢印を入れているが、こんな矢印は入れてはいけない。そもそも「ケガ」なら組織因子から働くはずだ。それに著者自身「XII因子欠損症に出血傾向はない」としておきながら、カスケードにXII因子を入れているものを、漫然と引用いている。欧米では「生理的な凝固のカスケード」には、XII因子を入れないのが常識だ。amazonでもよく売れているEssential Haematologyの前の版でも、すでにXII因子はなかった。もちろんBloodなどの最先端の雑誌でも普通のことだ。
まだまだ多くの間違いがあるが、一番ひどいのはクイックの一段法で血友病を評価するような記述があることだ。クイックの一段法では、絶対に血友病は評価できない。絶対にっ!!著者よ、あなたは本当に検査技師か?
参考文献には21世紀になってからのものも多く載っているが、著者は本当に読んだのだろうか。本書の内容はほとんどすべてが20世紀のものだ。21世紀も9年目になった今日、このような本をあらためて出版する意義があるのか。「ドロドロ血液」だけなら、他に良著があるだろうに。
検査技師の後輩たちよ、君たちはこんな本で「勉強」してはならない。
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11 of 22 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 俗説がまかり通っている”血液”について、臨床血液学の第一人者が俗説の間違いを示しながら科学的に説明する目から鱗のオススメ本です , 2009/3/26
By 21世紀のケインジアン (兵庫県) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 テレビなどのマスコミでは、よく「スムーズに流れる健康な“サラサラ血液”」「流れがスムーズでない不健康な“ドロドロ血液”」という言い方がされていますが、なんと驚くことに!「これは本来の血液の姿とかけ離れた作り話だ」と著者は言う。

 まず、「血液ドロドロ」というと、血液に脂肪分が溶けてベタベタになっているイメージを持つ人が多いが、血液中の脂肪分はタンパク質のカプセルに入って循環するため、血液が脂肪でベタベタになることはあり得ない。さらに言えば、ドロリとしているのが健康な血液の状態なのだという。もし、それがサラサラ流れるとしたら、むしろ重度の貧血など、不健康な状態だという驚きの真実。


 そもそも血液は血管外で凝固する性質があるため、採血直後に抗凝固剤を入れないと観察できない。そして、抗凝固剤を入れた「固まらない血」から判断できるのは、赤血球の変形能(形を変える能力)のみしかないと著者は言う。

 採取した血で体内にあるときの血液の流動性がわかるかのようにテレビなどが伝えるのは、非科学的な“視聴者だまし”にほかならないという話など。臨床血液学の第一人者が、顕微鏡で見た血液の様子から、血液の循環と働き、ヘモグロビンの正体、白血球の姿と働きまで、血液に関する科学的知識をわかりやすく解説しています。私も読んで、ビックリしながら人間にとって、とても大切な血液について正しい知識がわかり、本当に著者に感謝しています。
す。
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8 of 18 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars サラサラ血液は不健康、1日1個の卵でコレステロールは上がらない, 2009/3/9
By FreshAir - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
「私は、マスコミが広めた『血液サラサラ』『血液ドロドロ』は、医学や科学科学の立場からはふさわしくないと考えます。『血液型性格診断』など論外のことです」。

血液の成分、働き、赤血球や白血球などの役割、仕組みの概要についてわかりやすくコンパクトに解説している。最後には血液に関する様々な誤解や非常識についても言及している。

「第1章:血液を観る」「第2章:血液の循環と役割」「第3章:ヘモグロビンの正体」「第7章:血液『常識』の非常識」は比較的平易な内容で、特に前提知識がない方でも、そう難しくはないと思われる。「第4章:白血球の姿と働き」も要点がうまく整理されてまとまっているが、生体防御機能については本書が初めてという方は「生物図録」など他のVisualな解説本も参照した方がよいかもしれない。「第5章:凝固と溶解の驚くべき仕組み」も要領よく書いてあるのだが、個人的にはあまりなじみがないところであり凝固の第V因子以降の働きと抗疑固の説明にはあまりついていけなかった。あと、「第6章:赤血球と血小板の誕生」における、血球の血管デビューの写真と、巨核球から血小板が引きちぎれて出来る様子は、とても印象的だった。

意外に思われるかもしれないが現代は科学に関する迷信が溢れている。プラズマイオン効果などもそうだし、科学を語った非科学的な番組のせいで納豆がスーパーから消えたこともあった。本書を読むと血液に関してもそのような迷信がいろいろあることに改めて気づく。酸性食品をたくさんとったからといって血液のphが変わることはないし、血液サラサラとかドロドロは意味不明(血液はむしろ自力で流れないくらいドロドロが正常でサラサラだと異常)、血液型占いも根拠なし。コレステロールについても、体内で合成される量が圧倒的であって食品には左右されず、「遠慮なく卵料理を楽しんでください」とのこと。世の中の科学が進歩しても、結局われわれ一人ひとりがそれを正しく学ばないと意味が無いことを認識する良い機会にもなった。
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