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ヘヴン (単行本)

川上 未映子 (著)
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商品の説明

内容紹介

衝撃的感動!芥川賞受賞後初の傑作長篇。
「苛められ暴力を受け、なぜ僕はそれに従うことしかできないのか」頬を濡らすあてのない涙。14歳の苛めを正面から描き、生の意味を問う、哀しくも美しい物語。


内容(「BOOK」データベースより)

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/9/2)
  • ISBN-10: 4062157721
  • ISBN-13: 978-4062157728
  • 発売日: 2009/9/2
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 758位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 コジマはセルマになる, 2009/10/18
By liaison0125 (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
薄汚れ周りから汚され続けたコジマ、後半、服を脱ぐというよりは脱皮というほうが正しいかもしれない彼女の姿は、周りの風景を凍らせ、言葉を奪い、セピア色のスローモーションが展開する。この場面、臨場感があり、ほかを圧倒して美しい。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョーク演じるセルマの躍動感が近いかもしれない。彼の自慰の描写も新鮮で、三島由紀夫の「仮面の告白」の類似の場面と比較しても表現力に遜色はない。言葉にするのは難しい表現をわかりやすく伝達しているところ、彼女は、人知れずブルペンで言葉の投げ込み練習をしてきたのだ。非常に的確な性描写に驚く。わかりやすいテーマで、彼女の過去の作品にいまひとつ馴染めなかった方、結果、彼女から距離をおいてしまった方がいるならば(私もその一人だが)この本を基点に、彼女の世界にもういちど飛び込んでみる価値は充分にあると申し上げておきたい。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ドフトエフスキーを感じる, 2009/11/9
すばらしい小説です。苛めは大人の社会の縮図です。といわれますが、このテーマを単なる風俗や社会現象ではなく、神なき現代世界の構造としてリアルに書ききった作者に意志に敬意を表します。特にコジマは苛められつづけることに実の父親につながる弱者としての意味を見つけ、殉教者のような聖性を獲得します。百瀬はもっとも(イワンやスタビローギンに通ずる)ドフトエフスキー的人間で、現代ではもっとも現実的な説得力をもっています。ここには善悪の価値はなくすべてが自由です。そして現実に現代社会の多くの現象がそのような権力と暴力構造で動いていることも事実です。
僕はコジマを守るために二宮を殺すという人間的行為を止めた、コジマの聖性に限りなく惹かれつつ、百瀬ともコジマとも一線を隔すことになる。圧巻は最後のクライマックスでコジマと百瀬の声が重なる部分である。世界の意味に引き込もうとする点では両者とも同じなのである。主人公の僕は斜視を治して世界そのものを見ることを選ぶ。意味の以前の世界そのもの美しさを発見する。
この小説が単にいじめ現象を超えた広がりを感じさせるのは現代のわれわれの精神の深層を描いた作品であるからである。
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82 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 胸が痛い小説, 2009/9/5
 著者のこれまでの独特な文体から離れて、いわゆる「普通」の小説の文体で書かれた作品。でも著者らしさは、いじめをする側の論理に集約されていた。これは決して著者がいじめを肯定している訳ではない(ある作家は批評家から、あなたは昔いじめをした側の人間だというのが文章から分かる、と指摘されて、その作家がその通りだと答えていたのを読んで以来、その作家のことは、作品は別として、好きになれない)。むしろ、いじめる側の人間の非道さや「バカの壁」的な物の考え方を明確に表現していて、その分、余計にリアルさを増しており、そうだから、人のことを同じ人間とは思っていないのだ、というのが嫌というほどよく分かった。

 それと今回も『乳と卵』のように、ある手術が登場する。どうも精神と肉体は切り離せないものらしい。前回は女性、今回は男性なのだが・・・。だけれど、肉体を変えることで今回は心の支えとなるものを失ってしまう(そのあたりは仄めかされているだけだが)。そのあたりも丁寧に書かれていて、唯一ほっと安心できるものを得た喜びと失う喪失感があまりにも対照的で(逆に、そのために受ける苦痛が、この対照と並行して、なくなるはずでもある)、その辺のバランスも絶妙だった。

 最後の最後まで読んでいて、胸が痛くて、辛くて、しんどいのだが、面白くもあり、読み終えるまでは寝る気になれなかった。コジマの猛烈な強さに圧倒され、人間の尊厳という言葉も思い浮かべながら読んだ。
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投稿日: 22日前 投稿者: New JJ-K 72

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投稿日: 25日前 投稿者: ぴょん

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 「僕」と「コジマ」の奇跡のような交流場面が美しかった。はかなく無力なものは美しいのか。外見が醜い分、聖性を感じさせた。... 続きを読む
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投稿日: 1か月前 投稿者: 翔太

5つ星のうち 4.0 キツかった。。
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いじめられる人は二種類いる。

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投稿日: 1か月前 投稿者: tatou

5つ星のうち 5.0 完成度の高い、買って損のない作品
ヘウ゛ンとはコジマがつけた絵画の名前、シャガール?の世界が流れる文体と同時平行的に体験できました。素直に傑作と評価したい。
投稿日: 1か月前 投稿者: フルスピード

5つ星のうち 4.0 勝手な解釈かもしれませんが…
モノローグから覚めた瞬間の現実の美しさ、世界がただそこにあるという事実、を感じたような気がします…
投稿日: 1か月前 投稿者: ぷふい

5つ星のうち 5.0 うまいけどうまいだけ
川上さんの書く文は短編や詩などのほうが旨味が出る。今回は初めての長編にしては良さが見受けられたが少し物足りなさもあった。まだ若いしこれからに期待。
投稿日: 1か月前 投稿者: くる

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