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同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (現代プレミアブック)
 
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同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (現代プレミアブック) (単行本)

森 功 (著)
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商品の説明

内容紹介

第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した巨弾ノンフ ィクション連載、満を持しての書籍化

『許永中 日本の闇を背負い続けた男』の著者が放つ待望のアンダーグラ ウンドノンフィクション。

行政、警察、国税、芸能界……。各界に太いパイプを持ち、バブル期の関 西圏の開発に多大な影響を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。 三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店に着任した岡野義市の最大の 使命は、最も神経を遣う取引相手である“同和のドン”の懐に飛び込むことだった――。


内容(「BOOK」データベースより)

行政、警察、国税、芸能界…。各界に太いパイプを持ち、バブル期の関西圏の開発に多大な影響を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店に着任した岡野義市の最大の使命は、最も神経を遣う取引相手である“同和のドン”の懐に飛び込むことだった―。第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した巨弾ノンフィクション連載、満を持しての書籍化。

登録情報

  • 単行本: 269ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/9/4)
  • ISBN-10: 4062156881
  • ISBN-13: 978-4062156882
  • 発売日: 2009/9/4
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 2,075位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 バブルに狂った巨大銀行に翻弄されたフィクサーと汚れ役, 2009/9/28
 これは三和銀行による、凄まじいまでの癒着と裏切りの履歴ではなかろうか。読了して自然とそう思えた。
 同和利権を貪る者の横暴は「同和利権の真相〈1〉 (宝島社文庫)」シリーズ、「大阪同和帝国の正体 (宝島SUGOI文庫 A い 1-6)」などで明らかにされているが、その中でも小西邦彦は大手銀行・三和に食い込み、莫大な金を動かしてきた。彼と銀行を繋ぐ「汚れ役」として着任した岡野義市は、「聞き返すな」「担保の話はするな」など、無茶な条件の中で同和のボスの懐に飛び込んで行く。
 読み始めた当初、小西は裏社会に通じた悪徳フィクサーという印象だったが、岡野本人の証言を交えて語られる中、同和のドンに不思議な魅力を感じ始める。金融業が言語道断の取引を続けているにもかかわらず、三和銀行もまた、この小西と岡野のパイプを利用して利権にあずかる様が浮かび上がってくる。
 表と裏の世界を遊泳する銀行も同じ穴のムジナなのだと理解が進んだところで、バブル崩壊と飛鳥会事件によってこれまでの歪みが露呈する。そこで旧三和銀行が保身をはかり、小西を切り捨てる。岡野の耳に残る小西の嘆き(カバー折り返し)は実に象徴的で、心に刺さるものがあった。しかしこの裏切りでさえも、銀行にとっては想定していたシナリオの一部だったという。
 著者の本をいくつか読めば、日本の企業社会・経済は、エスタブリッシュメントと裏社会が渾然一体となって作り上げてきたことが伝わってくる。そこに真の意思決定・社会構造があるという。本書でもその一端を垣間見ることができるだろう。
 その事実には愕然とせざるを得ないが、丁寧な取材とともに実態を鮮やかに描いた本書は、読者を一気に引き込んでいく面白さがある。270ページを長いと感じることはない。実に優れたノンフィクションである。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 黒い経済事件への警鐘, 2009/9/21
まず、ガラの悪い二人の男の写真を使った表紙が目に付きます。最初はどちらが飛鳥会の小西邦彦で、どちらが元三菱東京UFJ銀行の岡野義市氏か判りませんでした。

本書は三和銀行に入行した岡野氏が同和団体の支部長兼財団法人の理事長の小西の担当となったところから始まります。小西を怖れていた岡野氏がふとしたきっかけで小西と意気投合。しだいに小西が銀行取引を拡大していきます。
いっぽう三和銀行も岡野氏=小西を窓口として暴力団やバブル期の不動産がらみの取引を急拡大させていきます。

1980年代のバブルの時代、同和という「不可触」なものを材料、もしくは同和行政を材料に小西自身、暴力団、都市銀行のエリート部署、親密ノンバンクがそれぞれにマネーをむさぼる様子とともに、事件にまつわる多くの人や組織が被害者となり加害者となる様子は「すべてバブルの仕業」と片付けることはできません。

現在、そして将来起こり得る黒い経済事件への警鐘と捉えても良いように感じました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ヤクザを仕切り、政財界の大物を牛耳り、銀行を手玉に取っていたこの小西の最後の姿を見ると、バブルの宴に酔ったこの国の今の姿と重ね合わされてしまう。, 2009/11/16
まだ記憶に新しい飛鳥会事件の被告である部落解放同盟幹部小西と、三和銀行の「汚れ役」をしていた岡野との長年にわたる付き合いを、主に岡野からの聞き取りからまとめ上げた記録である。

 あのバブルの真っ盛りのどこか狂乱していたこの国の姿が見えてくるが、こんな時代は今からみると実に滑稽でさえある。

 それにしても、同和という隠れ蓑を使って、この小西という人物は政財界の大物と渡り合いながら、多くの利権を手にしてきたものだと驚嘆させられる。
 周りの人物たちも、腫れ物に触るように扱ってきたのだから、これを近代国家と言えるのであろうか。

 著者は、銀行側も小西をうまく使ってきて、最も利益を得たのは銀行であるとしているが、いまや見る影のない三和銀行をみるとこの説には疑問である。

 ヤクザを仕切り、政財界の大物を牛耳り、銀行を手玉に取っていたこの小西の最後の姿を見ると、バブルの宴に酔ったこの国の今の姿と重ね合わされてしまう。
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