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ドーン
 
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ドーン (単行本)

by 平野 啓一郎 (著)
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Product Description

内容紹介

最高の純文学にして究極のエンターテインメント! 2033年、人類で初めて火星に降りたった宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄・明日人を巻き込む人類を揺るがす秘密とは?

内容(「BOOK」データベースより)

2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。

Product Details

  • 単行本: 493 pages
  • Publisher: 講談社 (2009/7/10)
  • ISBN-10: 4062155109
  • ISBN-13: 978-4062155106
  • Release Date: 2009/7/10
  • Product Dimensions: 7.3 x 5.3 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (17 customer reviews)
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4.0 out of 5 stars 火星で何が起きたのか, 2009/8/7
 このタイトルからオクタヴィア・バトラーの同名SF小説を思い出した。本書では様々な小説、映画などに少しずつ触れているので、もしかしたらバトラーの作品のオマージュにもなっているのか?とも思う。ただ、内容に関しては地球外が背景、そこで起きることに多少の共通項があるだけで、テーマなどは違う。本書では冒頭から不穏な過去が示唆され、それが次第に明らかにされていく。

 本書のテーマは著者の造語の「分人主義(dividualism)」。個人は分人の集合という。時代はちょっと将来のアメリカ。2033年の「ミッション・トゥ・マーズ」が中心となる。主人公の佐野明日人(あすと)は息子の太陽を東京大震災で失くし、医者から宇宙飛行士に転職する。地球の人口が80億を超えたため、火星移住をにらんだミッションに加わったのだが、そのミッションである出来事が生じる。そのため、「ドーン」というこのミッションが過小評価されてしまった・・・。

 それにしてもよくアメリカの現状などを反映させ、いかにもありそうな近未来(エコバブル、ウィキノヴェル、ニンジャ・マラリアなど)を巧みに作り上げている。以前、青木淳悟の小説がピンチョン的というのをどこかで読んだが、この『ドーン』の方が、舞台がアメリカなせいか、ピンチョン的、と感じた。現実の問題と架空の事件、男女の問題がうまく配分されている。でも一番印象に残ったのは、こうした未来でも人は物語を必要としているというところ。物語の形式は必ずしも小説、ではないかもしれないが、物語るという行為自体はなくなりそうにない。
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11 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 前作が「絶望」なら、「ドーン」は「希望」の物語, 2009/7/20
By shinyaosawa - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 前作「決壊」は確かに衝撃的だった。極々私的で非常に狭い世界観で完結する小説が多い中、積極的に社会とリンクし世界にメッセージを送ろうとする意欲が感じられ、なおかつ小説としての力を持った作品でもあった。
 しかしその問題提起は、現代社会の有り様を反映して暗く絶望的な結末で読者の賛否を呼んだ。今作は、作者自らによる前作に対するアンサーと言える。
 今作は海を越え、さらに宇宙に飛び出し、近未来が舞台である。特にアメリカの行く末が非常にリアルに語られ、人々を取り巻くテクノロジーや世界情勢が事細かに、且つ予言的に描かれている。
 展開はオーソドックスで、今回も登場人物が類型的な面もあるが、前作以上に文体が読みやすく飽きさせない。しかも火星への有人探査に大統領選挙をからめた大きなスケールでありながら、テーマは徹底して個人の「愛」である。その個人の「愛」が結集して未来を変えてゆく奇跡が、他人同士である夫婦の結びつきとともに、説得力を持って読者の胸を打つのである。
 ところで、時々説明的で長く読み取りづらい文章が出てくるが、かのノーベル賞作家に似ている気がしない?
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18 of 24 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 40代以上は「1Q84」 30代からは「ドーン」, 2009/8/11
「1Q84」が携帯電話やネットのない時代を描いていたのと対照的に、ありとあらゆる未来のメディアが登場して、それはもう博覧会のよう。ただ、それは希望に満ち溢れた輝かしい世界のものではなく、現代にもあるメディアの負の要素を背負っている。彼ならではの想像力と取材力が駆使されていて、共著「ウェブ人間論 (新潮新書)」に続く「近未来メディア論」のような論文がこの本を元に簡単にできあがりそうなほど。
そんな贅沢な内容を、論文ではなく、最高のエンターテーメント小説にしたてたのがこの本。平野氏はオピニオンリーダーというだけではなく、間違いなく文学者。
候補者の言動に直前まで結果が左右されるアメリカの大統領選、そして誰もが心浮き立つ火星への宇宙旅行。こんな壮大な舞台が用意されているから、いっきに読めてしまう。
「私たちの側に立つのかテロリストの側に立つか」というブッシュ元大統領のセリフにカチンときた人には爽快な内容になっている。
「決壊」 では絶望的に提起された、自分自身と向き合うと、分化していく果てのない自分、そして夫婦間や親子のような最小の、核となる人間関係には、ここで夜明けが用意されているから、「決壊」 の続編として読まなければ、救われない。
1984年から今を見据えても、状況は一層困難に、複雑になっているだけで、夜明けは見えてこない。30才代・・・携帯やネットのある社会に違和感のない世代、進化していくメディアにそれでも明るい側面を見出そうとする世代には、ぜひこちらを薦めたい。
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5.0 out of 5 stars やっと読めた
前々からこの著者の作品を読んでみたいと思っていた。にもかかわらず、「日蝕」は30ページほどで挫折、「決壊」は本屋の店頭でパラパラめくってみたところで断念、この作... 続きを読む
Published 17 days ago by 児童文学の友

5.0 out of 5 stars エンターテイメントのフォーマットを土台とした純文学
前作の『決壊』が顔の見えない相手と世界との関係との闇を描き、
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Published 18 days ago by UKUF

3.0 out of 5 stars SF的な仕掛けと 物語の勢いとの間に 強い結びつきが感じられない
 2033年、人類初の有人火星探査船の乗組員の一人ノノが精神に異常をきたし、リリアンは火星到着後に堕胎するという事態が発生。... 続きを読む
Published 2 months ago by yukkiebeer

4.0 out of 5 stars いかにもありそうな近未来
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5.0 out of 5 stars 非凡な構築力と文才を見せつけられた一冊
「ドーン」とは有人の火星探査船のことで、舞台は2033年からその帰還後、大統領選挙のアメリカ。主人公は探査船のクルーの日本人男性。凡人には想像ができない、緻密な... 続きを読む
Published 5 months ago by shampoo

4.0 out of 5 stars 絶賛一辺倒のようなので
 ひねくれ者から一言。

 近未来SFの体裁をとっていますが、極めて単純なブッシュ(共和党)批判ですね。... 続きを読む
Published 5 months ago by 微明日

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