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庭の桜、隣の犬
 
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庭の桜、隣の犬 (単行本)

角田 光代 (著)
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

夫婦ってなんだろう?愛でもなく嫉妬でもない、何かもっと厄介なものを抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう?
傑作長篇小説
「そうちゃん、私いくとこないんだよ」房子は言った。自分たちのやっていることの馬鹿馬鹿しさを、そう言って房子ははじめて実感した。家はある。35年ローンの家がある。居間にも食卓にも無駄なものがいっさいない、清潔で静かな家はある。なのに自分はほっつき歩き、宗二は4畳半を借りている。「阿呆か」宗二は、自分の馬鹿馬鹿しさには気づかないふうで言う。(本文より)



内容(「BOOK」データベースより)

夫婦ってなんだろう?愛でもなく嫉妬でもない、何かもっと厄介なものを抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう?傑作長篇小説。

登録情報

  • 単行本: 282ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/9/29)
  • ISBN-10: 4062125897
  • ISBN-13: 978-4062125895
  • 発売日: 2004/9/29
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 485,311位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    1091位 ─   > 文学・評論 > 文芸作品 > 日本文学 > か行の著者
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5つ星のうち 3.0 在るべき場所はどこだろう?, 2005/2/15
 なんだか、とてもリアルな世界と、地に足のつかないふわふわとした世界が渾然一体となった小説。
 子供こそまだいないが、主人公の房子と宗二、30代の夫婦は仕事もある、家もある、親もいる、平均的な夫婦である。ところがこの夫婦、拠り所がないというか読んでいて頼りない。お互いの信頼も生活の密度も、人が居てそこで泣いたり笑ったりしているという“温度”がどうにも伝わってこない。
 それでいて、房子の実家の父母の言葉、一挙手一投足はさもありなんというほどに、とてもリアルなのである。
 宗二の母に至っては現役ばりばりの「人生」に前向きな人物像だ。
 
 自分たちなりの解釈なしに結婚して、行き場のない思いにとまどう30代の夫婦と、60代の、世間並みかそのちょっと上の生活を手にすることを目指して、黙々と営んできた生活を疑うこともない夫婦の対比が、とてもおもしろい。

 宗二が会社の近くに自分だけの安アパートを借りて、一人安らぐ居場所を確保するのは、夫婦間の愛とか信頼感が希薄で、家庭というものに自分が属しているという観念がないからだ。
 房子にしても、宗二の母の前では「嫁」という役割をしっかりこなせるのに、その役を降りている時はふらふら出歩き、自分の在るべき場所を探したりする。
 家族、親族の中の役割はすごくうっとうしいけれど、ある意味、好むと好まざるとに関わらず、自分というものをしっかり繋ぎ止めるロープのようなものなんだなあと、再認識させられた。
 「庭の桜」は家族のシンボル。幸せの証。……これが親世代。「隣の犬」は飼うことの煩雑さを省いたお手軽な、気分だけの借り物。これが房子たち。
 結婚という問題の、“答え”に正解はないのかもしれない。相手にとまどい自分にとまどう房子と宗二。ラストシーンの房子の心中は、どうだったのか?もの凄くあれこれ考えてしまい、なかなか頁を閉じられなかった。

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24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 家族は儀式と時間を重ねて家族となる, 2004/10/25
By naonao-703 (京都市) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
30代の子供無しの夫婦宗二と房子
住宅ローンを組みマンションも購入した二人は、世間から見たら夫婦だ
でも、宗二も房子も夫婦という実感を抱けてない
出会いから結婚までのプロセスを覚えてはいるが、世間の夫婦と比較すると
自分達が夫婦でいる意味を見出せずにいる
そんな中仕事が遅くなるからという理由でアパートを宗二が借りる
根無し草のような二人は夫婦としてどうなってしまうのか・・・
宗二・房子を交互に物語が進む
二人の結婚生活の行方が気になりながら、二人を取り巻く環境に気を揉み
かつ、親戚付き合いに一喜一憂しながらすぐ読める
夫婦や家族は、恋愛と違いやっぱり「営み」だから日々の生活では埋没される
そこに、非日常の儀式が絡む時、家族は結束し、皆それぞれの役割の顔を受け持つ
結婚に迷いを感じたり、自信が無くなりそうなとき読むと背中を後押しして
気持ちを軽くしてくれる本に感じた
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 マイベスト, 2005/3/31
作者の小説をいくつか読みましたが、
イチバンのめり込めた作品でした。

30代子なし夫婦の心理描写は、
「ああリアルだ」と思わせます。
30代でも夫婦でもないんですけどね、私は。

話的にはハッピーでもないのですが、アンハッピーでもない。
ビミョーっちゃビミョーです。
でも、ゆるいんだかきついんだか、
きっちりと判別できないあたりが、そそられます。
なぜなら、それが日常を生きるってことだ思うので。

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