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盤上の敵
 
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盤上の敵 (単行本)

北村 薫 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

善と悪の戦いを描いた長編ミステリー問題作。
善と悪の戦い、強い者と弱い者、食う側と食われる側。そして、男性と女性。日本推理作家協会賞受賞作家が、世の中の二極対立を精緻な筆致で描いた長編ミステリー。

これからやるのがチェスだとすれば、まず駒組みを完成させなければならない。借り物は、すんだ。つまり、陣型は整った、というところか。だが、準備完了というわけではない。その前に、最も重要な大駒の配置をする必要がある。それが無理なら、この勝負は最初から投げ出すしかないのだ。――<本文より>



内容(「BOOK」データベースより)

我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。警察とワイドショーのカメラに包囲され、「公然の密室」と化したマイホーム!末永純一は妻を無事に救出するため、警察を出し抜き犯人と交渉を始める。はたして純一は犯人に王手をかけることができるのか?誰もが驚く北村マジック。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

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5つ星のうち 4.0 それでも人間に対する信頼を捨てない, 2005/2/1
By yukkiebeer - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 盤上の敵 (講談社文庫) (文庫)
 TVディレクターの末永の家に男が立てこもる。人質になった妻の友貴子を救うために彼は一計を案じ、警察にも内密に男と取引を始める。果たして彼は妻を無事救出できるのか…。

 人気の「円紫さんと私」シリーズでは、人々が日々抱える、犯罪とも呼べないほど些細な秘めごとを掬い上げてきた北村薫。しかし本作では胸に鋭く差し込むほど痛ましい、れっきとした犯罪を描いています。前書きには「この物語は、心を休めたいという方には、不向きなもの」とあり、普段の北村ワールドを期待して手にした読者は頁を繰るのも苦しく、心に大きなヤケドを負うことになるかもしれません。

 副主人公が抱える心の闇の深さを目の当たりにして、読者は口に砂をすり込まれるかのような思いを味わうはずです。その闇には理屈らしい理屈が見当たりません。
 この相手を諭すことはかなわず、末永に残された選択は、まさにチェスのごとく相手を徹底的に打ち伏す以外にありません。相手を完膚なきまでに叩きのめすことこそが唯一の目的であるゲーム。そこには容赦のかけらもありません。

 これほどの苛烈さを見せる本作は北村薫のこれまでの物語世界とは全く異なるものなのではないか。心をヒリつかせながら読み進める私は、物語が緒についたばかりのところで友紀子が口にする次の言葉を常に思い出していました。

 「心があるっていうのは、自分のだけじゃなくて、外の人の気持ちも、想像するためだと思うんです。その筈じゃないか。相手が何されたら嫌かな、とか、そういうことが分かるためじゃないか。それが分かれば、そんなことは出来なくなる。」

 想像を絶するほど無残な出来事が引きも切らず人々を襲う時代。そんな時代にあってこの物語は、人類へのかすかな願いを綴っています。
 これこそ北村薫が紡いできた物語です。

 人間への信頼を捨てない、北村薫らしい物語として、私は本書を読みました。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 対局形式の小説, 2007/3/3
By Tochitli (埼玉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 盤上の敵 (講談社文庫) (文庫)

この小説は何の罪も無い中年男性がいきなり、山の中で襲われるところから始まる。
その男がどうなったかわからないまま、いきなり、脈絡も無く、古い中国のおとぎばなしが女性によって語られる。
章毎に話しが飛ぶのだが、それが主人公の妻の告白である事が読みすすめていくうちに分ってきて、彼女がかかえたすざましい過去が明らかにされる。
話しとしては面白いし、最後のどんでん返しも良く考えられている。
語り口も工夫はされていて斬新ではある。
「盤上」に例え、チェスの対戦を模して、交互に話しがすすんでいくのだが、すっきりとは書ききれていなくて、あまり没頭できる小説ではなかった。交互に書き進めている間にストーリーが散漫になってしまったのかもしれない。

そして、何よりも解決していない逸話を多数残してしまったり、妙にありえない展開となってしまっている。
作者が手法に頼りすぎた感なきにしもあらず。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しい文体と比喩と物語と驚天動地の逆転劇, 2004/3/21
 たしかに悲しい話なのですが、わたしは好きです。悲しくとも、話の主眼は正義にあったので、読後感もすっきりとしていました。
 
 一方では妻を人質に取られた夫の決死の攻防戦が描かれ、並列して妻の過去にまつわる物語が語られます。

 その妻なんですが、彼女は穿った視点をもっており、人間社会にある不公平、ジェンダーの偏重、普遍的な暴力などを巧みに指摘しながら自らの過去を語るのです。文体も美しく幻想的で、わたしは夢の中にいるような心地でぐいぐいとその世界に引き込まれていきました。ラストの大逆転は素直に驚かされました。さして無理な感もないと思います。

 そして、読み終わって後しばらく経ってから、タイトルの仕掛けに気付かされました。

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5つ星のうち 3.0 面白く読めましたが・・・・
最初はバラバラに見えた各エピソードが、話の進行とともに徐々に凝縮され焦点を結んで行く過程は見事であり、バリンジャー型の話として出色のものでさすがに北村薫だと... 続きを読む
投稿日: 2006/4/25 投稿者: saopaulobrasil

5つ星のうち 5.0 なんという計算力
完璧なプロット。
寒くなるような事情と、トリックのすばらしさ。
吸引力が並じゃない。すごい小説です。
投稿日: 2005/10/19 投稿者: ドクション大魔王

5つ星のうち 4.0 傑作になり損ねた本
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純一が帰宅しようとすると、我が家に殺人犯が立てこもっていた。
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投稿日: 2004/5/9 投稿者: opto

5つ星のうち 5.0 忘れられない衝撃
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投稿日: 2004/4/29 投稿者: 芙蓉子

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