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ガラスの麒麟
 
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ガラスの麒麟 (単行本)

by 加納 朋子 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

第48回日本推理作家協会賞受賞!
「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」通り魔に襲われた17歳の女子高生が遺した童話とは……。少女たちの不安定な心をこまやかに描く待望の連作ミステリー

「見てて」ぽつりと直子は言った。「今からテレビであたしのこと言うわ」
「何だって?」テレビはいつの間にかニュースに変わっていた。明るいグレーの背広に身を固めたニュースキャスターが、生真面目な口調で何か言っている。
〈……昨夜、女子高校生が何者かに襲われて死亡するという事件がありました。亡くなったのは同市内にある私立花沢女子短期大学付属高等学校に通う安藤麻衣子さんで……〉
「知り合いか?」
「知り合いって言うのかしら」直子は唇だけでかすかに笑った。……
「あたしが安藤麻衣子なんだけどな」――(『ガラスの麒麟』より)



内容(「BOOK」データベースより)

第48回日本推理作家協会賞受賞。「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」通り魔に襲われた十七歳の女子高生が遺した童話とは…。少女たちの不安定な心をこまやかに描く待望の連作ミステリー。

Product Details

  • 単行本: 318 pages
  • Publisher: 講談社 (1997/08)
  • ISBN-10: 406208757X
  • ISBN-13: 978-4062087575
  • Release Date: 1997/08
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (9 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #859,739 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

    #16 in   > 文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド > 日本の著者 > か行の著者 > 加納朋子
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8 of 10 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars ほんのり幸せ, 2003/4/1
このレビューの引用元: ガラスの麒麟 (講談社文庫) (文庫)
冒頭で女子高生が殺されてしまいます。
その女子高生の死がきっかけ、いいえ事件はもっと前から・・・。最後まで読んだときにすべての謎が解き明かされます。

一つ一つの話は独立しているようで、どこか、つながっています。そこが楽しくて読んでしまいます。謎解き役の養護教諭の神野先生が、安楽椅子探偵のように不可解な謎を見事解き明かしてしていきます。大きなものから小さな謎まで、なんとなく話を聞いているようで、的確にガラスの心を読み取って、思いがけない結論(答え)にたどり着きます。

そして、最後にはどの話にも、ほんのりだけど幸せ(希望)が含まれています。その幸せは本当にガラスのような幸せかも知れませんが、その人しだいで大きくもなり、小さくもなるかもしれない・・・

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10 of 14 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 危麗な物語, 2005/3/11
このレビューの引用元: ガラスの麒麟 (講談社文庫) (文庫)
本の面白さをページをめくらせる力、とするとしたら、なかなか面白い本だと思います。
各章がだんだんと1つの道になっていく様子は、やはり面白いですね。
ただ、殺人やそれをとりまく謎、謎解きがメインというよりは、その周りの
女性達の物語、と言った方がいいように思います。
タイトルから想像できる、綺麗で、もろい、そして危うい。そんな印象を持ちました。
女性向けというレビューもありますが、私もそう思いました。
一応女ですが、ミステリー性を求めていた私には少し物足りなく感じました。

各章の最後が、悲しく、暗い雰囲気から急に(と、私には感じられる)
明るく転調していて、ちょっと無理を感じました。
確かに希望を持たせてくれるけれど、とってつけたようで、逆に後味が悪く感じます。

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5 of 7 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 陰鬱でアラの多い作品。, 2009/2/21
By トーマの休日 (兵庫県西宮市) - See all my reviews
このレビューの引用元: ガラスの麒麟 (講談社文庫) (文庫)
本書は、作者の第5作目にして第48回日本推理作家協会賞・短編および連作短編集部門の受賞作だが、期待との落差の大きさに大いに幻滅したものである。

まず、『ななつのこ』などと異なる陰鬱な作風が好きになれない。また、連作作品として全体を通して見たときにはアラの方が目についた。その最大のアラは、犯人像と被害者像がいい加減なことである。

まず犯人だが、麻衣子を殺した方法がナイフによる刺殺という直接的な方法である。こういう犯人は、その後も(ナイフを使うかどうかは別としても)直接的な犯行を行うのが普通だろう。にも関わらず、その後に犯人が行ったとされるものは、砂場に「わな」を仕掛けたり由利枝に陰湿な嫌がらせの手紙を送ったりなどで、犯人像に一貫性がない。

それと麻衣子は最大の謎と言っていい。いったい誰か他の人の呪縛を解き放つために身を犠牲にする者などいるのだろうか? どんなに言葉を尽くされても、まったく理解も納得もできない。

また、卒業アルバムの由利枝のページに栞をはさんでいたことも納得できない。それが本書に記されているとおり直子に対するサインならば、なぜ麻衣子はその時点で自分の次に由利枝が狙われると知っていたのか。それとも、次に由利枝を狙わせるために、わざと手紙を犯人にすり返させたとでもいうのだろうか。矛盾もいいところである。

しかし、個々の作品を見たときには気に入ったものもある。
一番好きな作品は「ダックスフントの憂鬱」で、中2の主人公の青春の苦悩と淡い恋のエピソードを交えたストーリーは微笑ましく(犯人の行為はちっとも微笑ましくないが)、暗い物語が多い中のオアシスのような作品である。
それと、推理作品としては「三月の兎」が秀逸で、謎の答えが説明されるまで気がつかないが、説明されると「あぁ、なるほど」と即座に納得できるシンプルさがいい。
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彼女を取り巻く人々が複雑に交差しながら話は進みます。
1つ1つ独立しているようで繋がっている話の1つ1つ... 続きを読む
Published on 2004/12/2 by stellamicat

5.0 out of 5 stars ハラハラドキドキで
加納朋子さんの作品は大好きでほとんど読んでいますが
中でもこれはかなりハラハラドキドキしながら読んだ作品でした。
そしてちょっと切なくて素敵な言葉に... 続きを読む
Published on 2002/3/24 by sae-hom

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