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柔らかな頬
 
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柔らかな頬 (単行本)

桐野 夏生 (著)
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (38件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

メタローグ

ミステリーもこんな地平までたどり着いた、と言うべきか。あるいは、もはやミステリーではない、と言うべきだろうか。カスミはデザイナーの男と不倫関係にあり、家族を捨てることも考えていた。カスミが男と一緒にいる時、娘の有香が行方不明になる。彼女は罪の意識に呵まれ、娘を捜すことに人生の全てを捧げる。他方、末期がんの元刑事が1人、残り少ない人生をかけて有香を探そうとしていた……。親の愛情不足が子供を歪める、との論が最近よくメディアなどで叫ばれている。カスミはこの非難を全身で受け止め、キレてしまった。彼女こそ現代社会の被害者だ。直木賞受賞。(石飛徳樹)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.


出版社/著者からの内容紹介

私は子供を捨ててもいいと思ったことがある。
5歳の娘が失踪した。夫も愛人も私を救えない。
絶望すら求める地獄をどう生き抜くか。

「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。
姦通。
誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。4年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。
34歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。


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5つ星のうち 2.0 主人公に共感できなかった, 2005/1/14
By カスタマー
文章力は素晴らしい。
が、野性味、ワイルドさと自己中心的、利己的な幼稚さ、勝手さをはき違えた勘違い中年女の物語…という感じがして、最後まで主人公の気持ちに同調することができなかった。自意識過剰なところにも閉口。また、内海の「こんな奴いない」と恥ずかしくなるほどハードボイルドな設定にも退いてしまった。不倫の果てに長女が消えた、という設定は面白いと思うのだが…。
OUTのようにラストに向けての失速が激しくなく、総じて面白かったとは思うので、時間の無駄とは思わないが。主人公の性格が、もう少し正常に内省的な部分を持っていればなあ…。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 重すぎ・・・・。, 2007/9/11
 読み終わった後でどっと疲労感が出る、とにかく重たい小説。
ただのミステリーじゃなくて人間模様や暗い感情を堪能したい人向けですね。
徹頭徹尾太陽の気配のしない、暗く寒く、今にも雨が降り出しそうな雰囲気でした。


なにが気分悪いかって、只のフィクションじゃなくてモデルの事件があるっていうのが
救いが無い。
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 合わない・・・, 2006/2/15
終始自分だけを哀れみ、自分を埋める存在を求めるため
失踪した娘を探す主人公に、娘への悔恨を見出すことはできない。
彼女が感じているのは、唯一自らへの同情なのだ。

作品としては一貫して主人公に寄り添う形で描かれているため、
主人公の魂の放浪とやらがまったく心に染みず、
やりきれない気持ちと腹立たしさだけが残った。
筆力はあるのだと思う。しかし、それで描かれた心象は
おぞましいの一言に尽きた。そうとしか感じ取れなかった。

世界に絶望して、孤独を埋める術を探すほどに賢しくもなく、
物語の裏側で潰えていったであろう存在が不憫でならない。
あんな風にしか扱えないなら、生まなきゃいいのに。
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