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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)
 
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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33) (文庫)

吉川 英治 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、〓県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。

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5つ星のうち 5.0 不朽の名作の序章!, 2004/12/7
By che-guevara (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
 いわゆる『三国志』のルーツは晋の時代に編史官(国の歴史研究員)であった陳寿がプライベートで書いた『魏書』『呉書』『蜀書』(これらはまとめて『三国志』と呼ばれています)です。因みに、この3つの書はあまりにも出来栄えが良かったので、後に正史(王朝の記録として公式に朝廷から認定された歴史書)として認定されています。
 その後、『三国志』は大道芸人や芝居小屋の講釈師によって語り継がれ、大衆好みの英雄伝になっていきます。
 そして、その大衆好みの英雄伝を元の末~明の初め頃(14C半ば~後半)に羅貫中が正史を基にして再構成し、長編小説『三国志演義』を完成させました。それは陳寿が3つの書を書き上げてから約1100年もの歳月が流れた後のことでした。
 この『三国志演義』こそが今私たちの知っているいわゆる『三国志』です。

 吉川『三国志』では全8巻でこの壮大なスケールの古典に挑んでいます。
 そして、『三国志』では劉備、張飛、関羽、曹操、孫権、趙雲、呂布、馬超、諸葛亮孔明、周瑜、黄忠、董卓等々、全て挙げようとしたらきりがありませんが、本当に多くの人物が登場します。その中で少なくとも一人は自分と似た人物がいるのではないでしょうか。その人物と自分を照らし合わせながら読むも良し、好きな人物を自分の中で中心に据えながら読むも良しだと思います。
 さらにはあくまで客観的に約110年間の乱世に繰り広げられる愛情劇、友情劇、裏切り、駆け引き、戦等々を読むのも良いと思います。『三国志』はいろいろな読み方のできる本だと思いますが、それは人それぞれで良いと思います。

 これから始まる約110年の乱世の序章である本書から、読者は『三国志』の世界に引き込まれ、黄河や長江の流れの如く怒濤のように繰り広げられる様々な出来事に胸を躍らせることになるでしょう。

 吉川『三国志』全8巻、それぞれの巻のレビューを載せようと思いますので、参考にしていただけると幸いです。

 ソレデハ…

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101 人中、97人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 三国志を最初に読む本として最適です!!, 2005/6/13
三国志は、様々な人が書いていますが、最初に三国志を読む場合には、この吉川三国志が最適だと思います。その理由は、以下の通りです。

1)三国志演義をベースに描いていること
→正直、「正史」を土台に描いた小説は、ストーリーが面白くありません。また、三国志を語る場合、何だかんだで「三国志演義」がベースとなるため、基礎知識を得る上では、「三国志演義」をベースとする書籍を読むべきでしょう。

2)三国志演義をベースとしつつ、歴史的事実を反映させていること
→「三国志演義」と最も記述の異なる箇所は、やはり曹操に関する部分でしょう。「三国志演義」では、悪役として非道ぶりを発揮している曹操ですが、吉川三国志では、曹操のよい側面も取り上げ、なぜ「魏」という大国を作り上げることができたのか、理解できる内容になっています。

3)日本における三国志の原点といえるような書籍であること
→吉川氏以前にも、三国志を書いた人はいるかもしれませんが、一般的には、吉川三国志が日本における三国志の歴史的橋頭堡といえる存在でしょう。つまり、吉川氏以降に三国志を書いた日本人は、多かれ少なかれ、吉川三国志の影響を受けているはずです。

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37 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本人の心の琴線に触れる美しい風景描写, 2007/3/3
黄河の悠久の流れをぼんやり眺めながら、母へ贈るための僅かの茶を買うため、商船の到着を待つ青年劉備。のどかで、暖かく、まるで水墨画のような情景から、この壮大な物語が始まります。
今日の朋友、高官、英雄だった者が、明日には宿敵、罪人、逆賊へ入れ替わる、乱世ならではのダイナミックな人間模様。数千年の時を経て語り継がれる、豪傑の武勇、知将の謀略。そうした多くの読者が期待する要素とともに、吉川三国志、とりわけこの第一巻を彩るのは、日本人の心の琴線に触れる美しい風景・人物の描写の数々でしょう。
冒頭の黄河や、劉備、関羽、張飛が桃園に誓う楼桑村の寂しげだが情緒豊かな佇まい。そこで浮世から隔離されたかの如くひっそりと暮らしながらも、息子の飛躍を心底で願う年老いた母親の姿。次元は違えど、故郷を離れて仕事や学業に就いている方なら、何がしか心のどこかに響く、そういった美がこの第一巻にはちりばめられています。
やがて英雄として名を轟かせる者たちもまだ若く、手痛い敗北を喫する者あれば、いよいよ頭角を現す者もいます。絶体絶命の危地に追い込まれた曹操が、「自害したい」とまで弱音を吐き、家臣に叱責、励まされる場面は特に印象的。後の彼からは想像もできない弱さだが、この乱世の奸雄もやはりまずは一個の人間であったことに気付かされます。
第八巻まで続く長い物語ですが、手に取れば、なぜこれほど長きに渡り、多くの日本人に愛される「三国志」であるのか、必ず感じ取れる作品です。
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