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十一面観音巡礼 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
 
 

十一面観音巡礼 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) (文庫)

白洲 正子 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

“女躰でありなら精神はあくまでも男”荒御魂を秘めて初々しく魅惑的な十一面観音の存在の謎。奈良の聖林寺の十一面観音を始めに、泊瀬、木津川流域、室生、京都、若狭、信濃、近江、熊野と心のもとめるままに訪ね歩き、山川のたたずまいの中に祈りき歴史を感得し、記紀、万葉、説話、縁起の世界を通して古代と現代を結ぶ。瑞々しい魂で深遠の存在に迫る白洲正子のエッセイの世界。



内容(「BOOK」データベースより)

“女躰でありながら精神はあくまでも男”荒御魂を秘めて初々しく魅惑的な十一面観音の存在の謎。奈良の聖林寺の十一面観音を始めに、泊瀬、木津川流域、室生、京都、若狭、信濃、近江、熊野と心の求めるままに訪ね歩き、山川のたたずまいの中に祈りの歴史を感得し、記紀、万葉、説話、縁起の世界を通して古代と現代を結ぶ。瑞々しい魂で深遠の存在に迫る白洲正子のエッセイの世界。

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5つ星のうち 5.0 モノを見る眼を教えられる。, 2006/1/10
この十一面観音巡礼は、仏教の教えからの考察ではなく、また古美術的な視点からだけの視点でもなく、寺社仏閣の縁起を調べ、歴史を遡りながら解釈を推し進めていく中に、十一面観音という菩薩がどのように日本人の意識の中に存在してきたかが解き明かされていく。

この本で展開される論拠と考察は白州正子という人が並外れた頭脳を持っていたことを如実に示している。それは源氏物語や枕草子などの古典の徹底した読み込みと、日本書紀などの史記研究で十分に練られ蓄積された圧倒的な知識があってのことだろう。だが研究書ではなく間違いなく随筆である。それは能や和歌などの芸能に加え、工芸や骨董などで鍛え上げられた確かな審美眼と、具体的なイメージに置き換えていく感性が相俟って論旨に輝きが与えられており、その際立つ独自性に目を見張る思いがする。人は目でモノを見るのではなく頭と心で解釈しながらモノを掴んでいる。こうした奥行きのある知性と優れた文章に触れることは、実際にモノを見る以上に確かな眼を鍛えることになるのだなと改めて驚かされる。
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5つ星のうち 5.0 十一面観音 発見!, 2007/4/9
観音菩薩とは? そういった疑問に答えてくれる1冊です。あらためて白洲正子さんの才能を痛感させられます。この本の冒頭に書かれているように、学者でも宗教家でもない自身が観音菩薩をどのように捉えるか、思ったところを綴るとされていますが、そこに観音様が存在するそはなぜか、人はなぜ観音様を信仰するのか、その真実を見てやろうという洞察力と感性に白洲正子さんの根本とも思える凄さを感じます。観音の深遠な世界へと誘う名著だと思います。
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5つ星のうち 5.0 お薦めの古寺巡礼本, 2007/2/17
 白洲さんには、いくつかの古寺巡礼のエッセイ集があるが、この本は十一面観音に絞った古寺巡礼エッセイ集です。
 以前「西国巡礼」というエッセイ集を読みましたが、各章が短い感じがして少し物足りなく思いました。
 しかし、この「十一面観音巡礼」は、目的の寺だけではなく、周辺の地域をしらみつぶしに歩き回っておられて、かなり堪能しました。
 有名な寺だけではなく、全然聞いたことのない寺もたくさん出てきますが、そんな寺にも深い歴史があり、由緒のある仏像が安置してあったりします。
 また、神仏習合の本当の意味も大変良くわかりました。
 今までいろいろな古寺巡礼の本を読みましたが、その中でも大変感銘を受けた本の一つです。
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