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誤解された仏教 (講談社学術文庫)
 
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誤解された仏教 (講談社学術文庫) (文庫)

秋月 龍 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

死者を仏と呼んではならぬ! 霊魂は無い!
霊魂や輪廻転生、神、死者儀礼等をめぐる問題を軸に、日本人の仏教に対するさまざまな誤解を龍師が喝破。仏教についての正しい理解のあり方を説いた刺激的論考


内容(「BOOK」データベースより)

インドに発した仏教は、長い時間をかけてわが国へと到達したが、伝播の道筋で土着の思想と習合し、本来の思想から大きく変容した。この結果、「死者儀礼」「死者に対する〈仏〉という呼称」「霊魂の存在」など、現代に通じる誤った仏教理解が生じる。こうした誤解に塗れた日本人の仏教観を叱り、「仏教=無神論・無霊魂論」の主張を軸に、正伝の仏法を説く。

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5つ星のうち 4.0 目からウロコ, 2007/5/9
輪廻思想を元に、死後の平安を願うとされて来た仏教思想でしたが、始祖釈迦が「後有を受けず−死後の存在は無い」と解説するのには、目からウロコでした。

日蓮、道元、空海を尊敬しつつも、彼らにも弱点、誤謬があり、盲従してはならないと主張するのは説得力がありました。

葬式仏教と揶揄されるのですが、再度考えてみる必要がありそうでした。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 誤解の見方, 2008/2/19
By ソコツ - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
仏教観、というか、仏教をどう定義するかと考える場合に、一方には、釈尊が体験した「悟り」や彼が唱えた教えと、その原理に忠実に生きた後の高僧や思想家たちの発言のみを仏教とする立場があり、これは大学で仏教学を学んだり、もともと一般人であったが各種の仏教書やセミナーなどで仏教を勉強した人に多くみられるスタンスである。他方に、いわゆる「葬式仏教」や「祈祷仏教」など、昔(特に江戸時代以降)から今に至るまで、日本の寺院や僧侶が深く関わってきた慣行もふくめて、おおよそ「仏教」の一種と見なされたものはすべて仏教として捉える立場がある。こちらは、現場で働いているお坊さんや、歴史や民俗のなかで仏教が果たした役割に感心のある人々が採りやすいスタンスである。
多少「誤解」があるかもしれないが、著者は前者の原理仏教的な立場だろう。そして、評者は後者の立場である。よって、本書を読めば必ずや違和感を抱くだろうな、と始めから思いながら読んだのだが、そうでもなかった。原理に執着しつつも原理からできるだけ離れて思考してみようとする、著者のバランス感覚のため、であるといってよい。
無論、例えば著者は、「初期経典で、釈尊は「後有を受けず」といい切っている。悟ったら、もう輪廻の生死は解脱した。だから、私はもう後有(死後の存在)は受けない、という。これは明らかなアフター・ライフの否定である」と、あくまでも釈尊の提示した死後に関する真理を忠実に固守しようとし、「葬式仏教」のように、「あの世」をめぐる行動やイメージと密接につながった生活慣習の中の「仏教」に対しては懐疑的である。この点は間違いない。
しかしその一方で、例えば以下のような見解も述べている。「日本人は死者をホトケという先のような誤りに落ちたが、そのおかげで「怨親平等」という、これまたなんともすばらしい思想をもつことができた。それは「彼は死んだ、死んだ人はホトケさまだ」と考えることによって、それまで殺してやろうかとまで怨んでいた者を、愛する親しい人と平等――怨親平等――に許してしまう、という思想である。これは日本人が、仏教から学んで得た一つのとても大事な心であった」。仏教でいう「ホトケ」とは、悟ったもの、目覚めたもの、の意味であるが、しかるに日本人は、それを「死者」と同義であるとみなす「誤り」をおかしてきた。だが、その「誤り」のおかげで、あらゆる他者に等しくやさしくなれる、すばらしい思想を育むことができたではないか、と著者は言うのである。
「誤解」は「誤解」であると断じる。けれど、その「誤解」がもたらした利点についてもちゃんと考える。このような懐の深さ(著者は、仏教において「折伏」を否定し「摂受」を重視する)があるからこそ、この本は、著者とは異なる仏教観を持つ者にも、十分に得心のいく内容になっているのである。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これこそが仏教。, 2007/6/9
By 哲学する河童 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
仏教と言えば、輪廻転生だの霊魂の存在だの、そういうの前提になっているとついつい思ってしまいがちだが、本当は全然違うよ!!ということを教えてくれる本。

一般的に理解されている仏教は実はヒンドゥー教とかなりごちゃ混ぜになっていて、多くの人々は仏教を誤解しているが、著者はそれを嫌ってヒンドゥー教との違いを明確に明らかにしている。

少々難しい部分もあるが、仏教の概要を知ることもできるのでそういった点でも有用な一冊。
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