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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
 
 

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) (新書)

by 福岡 伸一 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

生きているとはどういうことか―謎を解くカギはジグソーパズルにある!?分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色をガラリと変える。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

福岡 伸一
1959年東京生まれ。京都大学卒。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授、専攻は分子生物学。著書に『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞科学出版賞受賞)などがある。2006年、第一回科学ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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174 of 230 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 「生物と無生物のあいだ」についての深い考察は無い, 2007/8/1
著者は分子生物学者です。分子生物学の視点から述べているということを念頭に置いておく必要があります。

一言で言うなら、著者は、「生命とは動的平衡である」と定義しています。
それを、「生命とは自己複製を行うシステムである」という著者とは別のひとつの定義に対抗するものとして、提示しています。
よって、「ウィルスは自己複製を行うが、生物ではない」と本書の最初の方で言っています。

ここで言う「動的平衡」とは、生物も当然分子レベルでのパーツの構成物ですが、その分子レベルでみれば、絶えず分子は入れ替わっている(食べたものが吸収されて生物の構成物となり、排泄等により生物の対外へ出て行く)という意味で「動的」であり、同時に「動的」でありながら、常にある個体としての生物を形作り、その中でその個体を生かすために協働している秩序のある状態という意味で「平衡(均衡)」ということです。
(著者は分子生物学の方ですから、分子的に動的平衡という事ですね)

簡単に言えば、帯に書いてある「生命とはなにか?」という問いに合う部分はこれだけです。
また、この主張自体は大昔にされているものです。

本書の他の部分は、
3分の1くらいは著者の叙情的な追想といったものです。
残りの3分の2は、著者の研究に関連してくる部分での分子生物学の歴史、といったものです。
DNAの話など、高校の生物レベルの内容+裏話で本書のかなりの部分が割かれてしまっています。本書を手に取る多くの人が既知の内容だと思うので、寧ろなかなか本題(生命とは何か?)に入らない感じでイライラすることでしょう。
周囲の風景描写や著者の知人などについての記述も、本書を手に取る人の目的に合わず、読み飛ばしたくなると思います。

著者自身に興味があるか、または、分子生物学にまつわるエピソードを読みたい方には良いと思います。
しかし、生物・無生物についての理系的な深い分析を期待される方には物足りないでしょう。
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54 of 74 people found the following review helpful:
1.0 out of 5 stars 話が中途半端, 2007/11/22
By ヒデボン - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 螺旋形をしているDNAの構造発見過程の人間関係等の紆余曲折辺りまでは、面白かったが、章を追うごとにそれぞれの論点が生物・無生物とどういう係わりを持ってくるのか、生物と無生物の差はどこにあるのか、だんだんずれてきている。
 プロットの進め方はサイモン・シンの手法によく似ている、というより彼をパクっている。しかし、完全にパクりきれていないから、話がすべて中途半端なままに終わってしまっている。
一応最後まで読んだが、読後感が悪く、いっこうに内容が残っていないのだ。「科学者にしては文章が旨い」「余りにも面白くて、ページを繰る手がもどかしい」云々の賛辞が腰巻を飾るが、茂木、ばなな、最相、みんな最後まで読んでいるんだろうか。
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64 of 89 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 科学者という生き方, 2007/9/7
 この本の賛否が分かれているのはわかる気がする。
 帯に大書きされている「極上の科学ミステリー」という内容を期待すると、「そうかな」と思う読者が多いに違いない。私はこの本の科学的精度を論じる知識を持たないが、批判的な方々のレビューを読むと、なるほど、科学者にしては不用意な記述もあるのかなと思う。
 しかし、結論から言えば、私はこの本を好ましく読んだ。
 以前に読んだ立花隆・利根川進著『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』に印象が似ている。この本も「科学ミステリー」というより、「科学者という生き方」に興味をそそられたが、『生物と無生物の間』もそうだ。
 分子生物学者の目に映る都市と自然、日常生活のすぐ隣にあるDNAの世界。また、野口英世やオズワルド・エイブリーといった「偉大なる先駆者」たちの功績と人柄も、この本からうかがい知ることができる。
 科学者が書いたエッセイとして、読んで損はない本ではないだろうか。
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