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宗教VS.国家 (講談社現代新書)
 
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宗教VS.国家 (講談社現代新書) (新書)

工藤 庸子 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

権力をめぐって対峙するカトリック教会と“共和派”の狭間で、一般市民は、聖職者は、女性たちは何を考え、どう行動したか。『レ・ミゼラブル』などの小説や歴史学文献を読み解きながら、市民社会の成熟してゆくさまを目に見える風景として描き出す。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

工藤 庸子
1944年浦和生まれ、東京大学文学部卒業。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 歴史に対する無知を思い知らされる, 2007/3/16
フランスという国は、政教分離の徹底した国で、最近ではムスリムのスカーフが学校の教室で禁止されたことからも分かるように、教育現場における政教分離は特に徹底しているという印象がある。我々から見ると、「それくらい・・・」と言いたくなるようなことなのだが。
巻頭、日本の人権のポスターにマザー・テレサが出ていることからこの本は始まる。日本人にとって、マザーテレサは極貧の人々の基本的人権を支えた聖女ということになるのだが、フランス人から見ると、キリスト教こそが基本的人権を長年にわたって阻害してきた張本人であり、フランス革命を通じフランスが戦ってきたのは、まさにキリスト教から基本的人権と教育現場を取り返す作業であったことが述べられている。彼らにしてみれば、100年以上に及ぶ闘争の末、十字架さえも教育現場から追放したという記憶が残っており、ムスリムの象徴であるスカーフももってのほかと言うわけである。
例によって、歴史の無知を思い知らされる一冊。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 自由・平等・博愛の国フランスの実態をしらしめる一冊, 2007/6/18
By 遊鬱 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
日本人にとってぴんとこないのが「政教分離」。

それは日本人にとってすでに宗教が葬式仏教という日本教化していることに由来するのだろうが、欧米諸国にとってますます重要な問題になっている。それは近代が宗教からその特権を剥いでいくことで成り立ったとすれば、今は宗教からの揺り戻しが起きているからとも言える。

信教の「自由」と教育の「自由」が密接に絡みついたものとして、あるいは女性参政権と共和派の絡みと今まで誰も指摘してこなかった部分について、歴史書と小説を紐解くことで著者はずばりと切り込んでいく。今までフランスに関して現代思想やら大革命の国としておしいただく言説ばかりが目に付いたが、ここにきてそのような虚妄をフランスから一変に剥ぎとる恐るべき書籍がでました。同著者の「ヨーロッパ文明批判序説」とあわせて読むことをお勧めいたします。
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11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 異様な政教分離の歴史, 2007/4/22
正式名称『顕著な宗教的標章の公教育の場での着用禁止法』、通称『スカーフ禁止法』という、フランス以外の国が呆れた法律が制定された歴史的背景を知りたくて手に取った本。

フランス大革命以降のフランスにおける共和主義者と、カソリック勢力の血なまぐさい内戦の歴史が綴られている。フランスが政経分離に神経質にならざるを得ない歴史を持っているのはわかるが、21世紀になるはるか前から、フランスのカソリック教会の政治的影響力はほとんどない。また、カソリック教会は中絶反対であるが、フランス国民にはすでに中絶に対する倫理的抑制は全くと言っていいほどないことからわかるように、国民生活に対する影響力も、初婚の結婚を執り行うくらいであろう。

現代において、なぜ、ムスリムのスカーフやユダヤ教徒の帽子(キッパ)、シーク教徒のターバンが禁止されなければならない必然性があるのかは良くわからない。宗教勧誘や威圧につながるなどといっているが、自己チュウとしか言いようのないほど自信満々のフランス人はそんなものに影響も受けないし、威圧も感じるはずがないのである。
どうも、冒頭の法律の本音は、『貴様らムスリムにここが「おふらんす」なのを思い知らせてやる法』と認識したほうがいいような気がしてならない。
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5つ星のうち 2.0 過敏な政教分離をする真の理由とは? 
 政教分離について知りたいと思って読んだのですが、「国家」と「宗教」の関係についての分析が不足していると思います。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/6 投稿者: namboku

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