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「大きなかぶ」はなぜ抜けた? (講談社現代新書)
 
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「大きなかぶ」はなぜ抜けた? (講談社現代新書) (新書)

小長谷 有紀 (著)
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

じゅうたんやほうきがなぜ空を飛んだのか?どうして森の中にお菓子の家があったのか? 世界のどんな地域でも、魔法や魔女や英雄の伝承が大きな役割を果たしてきた。民話を通して文化の多様性を楽しむ一冊


内容(「BOOK」データベースより)

本書は、世界中の昔話や伝説など人々の間で伝承されてきた物語がいかに多様で面白さに満ちているかを知ってもらうために編まれたものである。たとえば、幼稚園や保育園で子どもに絵本を読む人々や、家庭であるいは地域社会で子どもに接する人々に読んでいただければうれしい。そして、子どもと接する職業であると否とにかかわらず、毎日食べる食事のように何気なく、気軽に、手にとって話題を摂取していただければなおうれしい。

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5つ星のうち 5.0 人生を豊かにするすべを与えてくれる, 2006/8/26
  「大きなかぶ」の六つのなぞとは?  なぜ「じゅうたん」が空を飛ぶのか?
  桃太郎の出生の秘密とは!?    森にお菓子の家があるのはなぜか?
 民話、伝説、昔話等は実に荒唐無稽である。しかし、その荒唐無稽さには奥深い理由があるのだ。本書では民俗学や口承文芸と関係をもつ分野の研究者たちが幅広い視点から世界の民話に潜む謎を解き明かしながら、変容してきた民話の楽しさ、文化の多様性の大切さを語っている。
また、随所に織り込まれる「若返り・不老不死の願い」「水に棲む妖怪・妖精」「特別な数字」などのコラムも学問の面白さを存分に感じさせる。
 かつて、吟遊詩人が語り、シルクロードの商人が旅で見聞きしたことに多少の味付けをして物語風に語ったというが、そこには単に情報伝達にとどまらず多様な文化が背景にあった。編者は、個別性と普遍性を同時に提供する口承文芸から得られる多様な価値観をグローバル化し、未来社会のデザイン・人生の多様なモデルの提示につなげようとしている。
 絶滅危惧種と憂慮される民話の世界がこんなにも深くて面白いものだったとは。子どもに昔話を語ることは、「大人が自分のために時間をとってくれた記憶が [大切にされた自分] という感覚を育てるだろう。しかも共有した楽しい時間の記憶は大人の生き方にもうれしい影響をもたらすはず」という指摘にはうなずける。民話を読んでみよう、語ってみようと思う。
 新書版で携帯に便利、民話ごとに読み切りなので空いた時間にちょこちょこ読める。「子どもに接する職業であるか否かに係わらず手軽に本書から多様な価値観を摂取してまなざしひとつで人生を豊かにするすべを得ることが期待できる」という。すべての大人たちへの心からのメッセージである。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 書評にだまされる, 2006/9/22
By 小谷野敦 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
毎日新聞の書評を読んでおもしろそうだと思って買ったが、要するに論文集で、表題作は、どんな意外な結論かと思ったらそんなもの全然なし。「桃太郎」にしても、柳田國男を読んでいれば特に意外ではない。書評にだまされた、の典型。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 昔話の背景, 2008/1/23
By 糸音 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
「大きなかぶ」はなぜ抜けた?
どうしておじいさん、おばあさん、むすめ、いぬ、ねこ、と力の弱いものたちが加勢していって、最後はよりちいさいねずみが登場するのか?
「大きなかぶ」の軽快なリズムの秘密は?
表題作は日本でも有名な絵本「大きなかぶ」にまつわる民族学的考察である。

「大きなかぶ」もそうであるが、グリム童話、桃太郎といった子どもの頃親しんだ絵本や童話の背景にある民話がどのように伝承されてきたか、話中の人物や事物はどのような意味を本来持っていたか、どのように変容していったかというような考察が繰り広げられる。
桃太郎、らいこうさま、メキシコの洪水神話のように古来から伝承されてきたと思われるような話が以外と近い時代に大きな変貌を遂げていたといった事実は興味深かった。

口承文学や民俗学をある程度知っている人には常識的なことだが、昔話は本来は子どものためのものでなく、大人のものであった。近代化の中で語りの世界が老人と子どもの世界になっていくのであるが、口承文学の伝統は社会の様々な場面で根強く生き残っている。

そういった昔話にまつわる民族学的な話題を世界各地から集めてきたのが本書である。
それぞれの話題は短く、文章もさほど難しくなく読みやすい。テーマがはっきりしているので散漫な感じもない。
学術的に厳密に話をするのでなく、昔話の持つ芳醇な世界の一端を味わうための本といったものである。



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