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「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
 
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「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書) (新書)

冷泉 彰彦 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

日本社会を取り巻く空気と言葉の関係に迫る友人、上司と部下など一対一で生まれる「関係の空気」三人以上の集団で生まれる「場の空気」関係の空気の混乱と場の空気の圧力が日本語、日本社会を息苦しくする


内容(「BOOK」データベースより)

なぜ上司と部下は話が通じないのか。キレる若者、息苦しい教室、無意味な会議、くだらない標語、リストラと自殺、女性の雇用と少子化問題、女子アナ人気、小泉劇場…、「なんか変だ」。「空気」がすべてを決めていく。

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5つ星のうち 5.0 洞察が深く、面白い, 2006/8/13
By 海援隊 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
日本語という言語の特殊性を切り口に、最近の日本社会におけるコミュニケーションのまずさに端を発する閉塞感について分析しているのだが、米国に拠点を置く日本語教授法学者ならではの面白い視点で、洞察も深く、なかなかの本である。コミュニケーション関係の本では、この前、「「場の空気」が読める人、読めない人」を読んだが、似たような値段の新書ではあるものの中身は雲泥の差である。

筆者は、日本語の特性として単語を省略しやすいことを挙げており、一対一の人間「関係」においては、「関係の空気」というものが存在し、同じ発言でもその空気によってニュアンスが大きく変わるものの、概ねコミュニケーションが正しく成立することを指摘している。他方、このような省略された日本語が、「関係の空気」が希薄な公の「場」で用いられると、話し手のメッセージが必ずしも受け手に正確に伝わらず、「場の空気」に支配され、メッセージが単純化された上で暴走を始めるのだという。暴走を始めてしまったメッセージは、反論を許さない空気を強く帯びて権力化してしまうことが問題であり、こういった「場の空気」をうまく操っている人物の代表例として、著者は小泉総理とみのもんたを挙げている。彼らの共通の話法として、です、ます調に「・・・だ」「・・・である」という断定調を混ぜるコードスイッチ話法があり、この話法はリズム感が出て説得力があるのだが、下から上への会話には失礼に当たるので用いることができず、会話の対等性が失われてしまい、したがって反論もしにくいのだという。

こういった公の場における日本語の暴走を避けるため、著者は、「ちゃんと省略せずに語る」「教育現場ではです、ます調をきちんと教え、ビジネスの世界では上下の関係であってもです、ます調で話す」などの提言をしている。自分の日頃のコミュニケーションの仕方についても色々と考えさせられ、気づきがある本であり、コミュニケーションに興味のある人に広くお薦めである。
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本語の機能から見た現代日本論, 2006/7/2
By ベートーベン (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
著者はアメリカ在住の作家。アメリカで日本語を教えている。本書は、日本語が単なる意思疎通の道具であるだけでなく、人間関係を良好に保つ機能、つまり「空気」を維持するという機能を持っているという点に着目した、ユニークな日本論である。日本論というと、これまでのものは視線が内向きで、独りよがりのものが多かったのだが、本書は日本語の機能に着目することにより、日本論の内向性を打ち破っていように思える。日本語と日本語を用いたコミュニケーションのありかたを徹底して追及することにより、現代日本の問題に対して、単なる外在的批判を超えた、内側からの突破を図ろうというする試みなのである。アメリカ在住の日本人から見た日本論という、外からの視点と、日本語を母語にするという内側からの視点が、絶妙に綜合されている。単に「社会が悪い」「時代が悪い」「日本人がだめになった」という、良くある日本批判をはるかに超えている。そこに著者の日本に対する距離感と同時に愛情も感じられる。一読をすすめたい。
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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 面白い、しかし・・・, 2006/7/8
日本語の伝達力が高く、「空気」が発生しやすいことは納得がいく。が、根本的な原因が突き詰められていない。
例えば、冒頭の「うーむ、というわけか」「そういうことだ」というラーメン店での会話は、共通の情報があるから確かに成り立つだろう。しかし、これが日本語以外の言語で成り立たないかといえば、共通の情報があれば同じような会話が成り立つと思う。
これは、ラーメンという日本人が共通して持つイメージから上述のような会話を連想させているだけで、仮にステーキ店でアメリカ人同士が同じ会話をしてもやはり成立するだろう。
この点で、著者は日本人のラーメンの共通情報を利用して、日本語だけにあるように錯覚させている。これは、まさに「空気」を利用して著述していると思う。
つまり、ここに出てくる会話例が、複数の他言語でどのようになされているのかを分析しなければ、客観的には判断が下せないような気がする。
しかし、著者の主張は納得のいく面も多く、特に裁判員制度において場の空気に流されない対策が不可欠という意見には賛成する。
日本語の特性を知るには、かなり参考になる本である。
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 今年読んだ本で、一番印象に残ったのが本書である。... 続きを読む
投稿日: 2006/11/26 投稿者: takokakuta

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