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うつ病をなおす (講談社現代新書)
 
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うつ病をなおす (講談社現代新書) (新書)

野村 総一郎 (著)
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出版社 / 著者からの内容紹介

もっとも信頼される名医が説く なぜ「うつ」になるのか どうすれば回復するか
分かってきたことは、うつ病の本質は絶望にあるのではないことである。絶望は病気ゆえに感じる「症状」であって、症状である以上、医学的な治療が解決の切り札になる。そしてまた、うつ病の治療態勢はここ10年で見違えるほど整備されてきているのだ<本文より>


内容(「BOOK」データベースより)

もっとも信頼される名医が説く、なぜ「うつ」になるのか、どうすれば回復するか。

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5つ星のうち 5.0 好著です!治療現場の方のホンネがわかる, 2004/12/7
By 不審な言動 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
現役専門医による鬱病の解説書。私はもう何年も前に患って、最近は病気だったときの記憶をあまり思い出せないのですが、本書は当時を思い出しながら、それでいてとっても楽しく読めました。

本書が楽しいのは、現役医師のホンネがそこかしこに漏れ出ているからです。こういう広く一般に読まれる本を書く専門家は、あまりホンネを出さないものですが、この人は違います。特定の薬に対して「私もこの二つの薬は好きである」なんて、思いっきり個人的なコメントをしている。

私の乏しい経験では、良い医師は個人的な感情を押し殺さない。万能の医師ではなく欠点ある一人の人間として患者に対峙してくれる。彼の個性をフックにして、患者である私は医師に人間的信頼を抱き、自分への信頼を回復していきました。本書を読んでると、治りかけの時、医師の面談が楽しみだった頃を思い出しました。楽しい本なんです。

あと、本書は最新の治療について非常にきちんと書かれています。まず薬物療法についてしっかりと書かれてますから、患者は「自分が今どんな治療を受けているか」を理解する助けになるでしょう。その次に通電療法。もうちょっと病気が続けば受けてみたかった治療です。そして認知療法。
良いのは、精神分析など日本ではほとんど実施されていない・効果も薄い・高価で時間がかかる治療法についてはムダにページを割いていないこと。精神療法は現在の日本では現実的な選択肢ではありませんが、いたずらに投薬を「薬漬け」と批判する人たちが、さも投薬より効果があるみたいな幻想を振りまいています。本書はそうした幻想に与しません。あくまでも現場レベルでの最善を紹介しています。私は本書の姿勢に強く共感し、支持します。

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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 第7章が秀逸, 2006/3/15
前半は症状、治療法、対処法などの概略。この前半は他のうつ病に関する本とも重なる部分がある。最終章はなぜうつ病になるかの著者独自の病因論であるがこれが興味深い。

うつ病者は、新しい環境においても昔の成功体験にこだわる。このこだわりが失敗を呼び、失敗しても更にこだわるため悪循環に陥る。このようなこだわりは、社会または環境が安定期においては有利な性格となるが、従来の価値観が通用しないような現代社会では、不利な性格となりうる。

この様な解釈は自分の体験を鑑みても、かなりあたっているのではないかと思う。
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54 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 患者の視点に立ち、知りたい情報が、知りたい順序で書かれている, 2006/3/15
30年以上に渡る精神科医としてうつ病に取り組んできた筆者の臨床の集大成。まず最初の三章で症例別の対処法について述べられており、第4章でうつ病の治療メニューについて書かれている。坑うつ薬については、1.SSRI(パキシル、ルボックス、デプロメール)、2.SNRI(トレドミン)、3.三環系坑うつ薬(トフラニール、アモキサン、プロチアデン、アナフラニールなど)、4.四環系坑うつ薬(テトラミド、テシプール)、5.ドグマチールについて、また同じく気分安定剤として、1.リーマス、2.デパケン、3.テグレトールについて、それぞれの特徴、効果、副作用、臨床経験が述べられている。ただ現在私も処方されているが、広く服用されている坑不安薬「デパス」はどういう位置づけになるのか、是非知りたいという気持ちが強く残った。だが坑うつ薬には依存症はほとんどなく、まして中毒になることはないこと、うつ病の治療は時間がかかるが焦らず服薬を続けることが大切なことなどの原則論を読み返すことで、薬全般についての不安感を拭い去ることができる。

薬以外の治療法として、1.通電療法、2.磁気刺激療法、3.断眠療法についての解説もあるが、著者は精神療法学派のうちでは自分自身は認知療法の立場に立っていると述べており、「うつ病にかからないための性格改造法」が詳しく解説されている。出来事と感情の間には「考え方」という「媒介変数」がはいることを知り、それを知ることが性格改造のための第一歩なのだと著者は述べる。最終章では、うつ病はなぜ生じるのかの病因論の試みがなされているが、「こだわりの遺伝子」「物事の重みづけ機能不全によって感じるストレス」という観点で、非常に共感するところが多かった。
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